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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
先週は「現代美術オークション」に多数ご入札いただきありがとうございました。今回初めて海外から入札いただき、ときの忘れものもグローバルになったものだと感慨しきりです。今後は、もうそれを前提に考えることになりそうです。次回をお楽しみになさっていてください。
さて、画廊では本日より、建築家・石山修武の新作版画展が始まりました。「電脳化石神殿」と題された32点の連作版画作品を展示しております。ル・コルビュジエ以上に自由な発想でその脳内世界を披露なさっています。今回は、32点セットでの販売と、各作品単品での販売を行っております。詳しくはお問い合わせください。
なお、オープニングは、本日ではなく、明日19日(土)の17時からです。どうぞお間違えのないようお出かけください。
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<<今週の話題~話題の展覧会>>
いま国立西洋美術館で開催中の「コロー展」を見ました。人物画が好きな私には、風景画というジャンルでは、なかなかこの1点が好きだ!というのがないので難しいのですが、コローの作品には、何か川合玉堂に通じるものがあるように思えて親しみを感じます。年代順に並べてあれば、もっと画風の変化が良く分かったのではないと思いました。東京国立博物館で開催中の「対決 巨匠たちの日本美術」は、よくこれだけ集めたものだと感心する質の高い、日本美術を代表する作品が展示されています。常設とあわせれば、一日どっぷりと日本の美術史を堪能できるお薦めの展覧会でした。渋谷BUNAKMURAの「ロシアン・アヴァンギャルド展」もお馴染み作家の意外な作品や、知らない作家の素晴らしい作品に出会える展覧会です。1910年代のロシアは政治的にも芸術的にもかなり熱い時期であったことが分かります。
夏休みには、ぜひ美術館めぐりをなさってください。伊東市の池田20世紀美術館では、「描かれた影の記憶 小野隆生展」が絶賛開催中ですので、お薦めです。
(スタッフ 三浦次郎)
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<<今週のオークションから>>
抽象で生命への讃歌を表現した作家・難波田龍起の版画作品です。
◎難波田龍起 大判リトグラフ「作品A」額付1989年