先日、福井県勝山からアートフル勝山の会の荒井由泰さんが貴重な写真を持ってきてくれました。福井県は生前の瑛九の創作活動を頒布会という形で支援しました。福井瑛九の会の人びとが総力を挙げて取り組んだのが、1979年6月8日~20日の会期で開催された「現代美術の父 瑛九展」(会場=新宿・小田急グランドギャラリー、主催=瑛九展開催委員会、後援=文化庁・瑛九の会)でした。その折の会場、レセプションのときの写真です。
瑛九は、全国の美術館学芸員に愛されること抜群で、没後毎年のように全国の美術館で瑛九展乃至瑛九関連展が開催されてきました。企画展の他に、故郷の宮崎県立美術館では、常に瑛九の作品が常設展示してありますし、晩年を過ごした浦和の埼玉県立近代美術館でもしばしば瑛九の展示がされています。
しかし、東京での美術館規模での展覧会は意外に少なく、上記の小田急の「現代美術の父 瑛九展」と、2004年渋谷区立松濤美術館での『瑛九 前衛画家の大きな冒険』展くらいです。
荒井さんから提供された小田急展でのスナップ写真をご紹介します。

瑛九最晩年の点描の大作がずらり。このときはまだほとんどが個人蔵でした。
瑛九5歳の肖像写真から、浦和のアトリエでの瑛九夫妻の姿などがパネル展示。
瑛九のフォトデッサンを大きく引き伸ばして展示。横に佇むのは若き日の細江英公先生。
瑛九展のレセプション会場にて。左から、オノサト・トシノブ先生、久保貞次郎先生、マイクを握っている泉茂先生、瑛九の会事務局長の原田勇さん(今でもご健在で、先日の池田20世紀美術館の小野隆生展オープニングにも出席してくださいました)、右端の背広姿は瑛九の会代表の木水育男さん。
左から一人おいて、堀栄治さん、中村一郎さん、中上光雄さん、原田勇さんたち、いずれも福井瑛九の会のメンバーたち。
レセプション会場にて。左から杉田正臣さん(瑛九の兄)、郡司君さん、杉田都さん(瑛九夫人)、靉嘔先生。
皆さん若々しいですね。
ときの忘れものは、開廊以来、瑛九展を18回にわたり開催してきました。作品はもちろん、資料も豊富に持っています。瑛九を知るための必読文献ですが、現在、頒布可能なカタログ類をご紹介します。
1)『現代美術の父 瑛九』展図録(小田急)1979年 132頁 チラシ付
銅版1点入り・特装限定150部
2)本間正義監修『瑛九作品集』1997年 日本経済新聞社 204頁 執筆/五十殿利治・横山勝彦 編集/三上豊・綿貫不二夫 油彩・フォトデッサン・版画など代表作237点を網羅した決定版作品集。函無し。
3)山田光春著『瑛九 評伝と作品』1976年 青龍洞 480頁 瑛九の盟友だった画家山田光春が全国をまわり資料・作品を蒐集調査、克明に瑛九の生涯を追った伝記。
4)久保貞次郎編『瑛九画集』1971年 同刊行会 89頁 限定2,000部 遺族や生前から瑛九を支えたコレクター達の所蔵する油彩、フォトデッサン、版画など66点を収録。
5)『瑛九石版画総目録』1974年 瑛九の会 限定1000部 74頁 1951~1958年に制作されたリトグラフ全158を収録
6)『瑛九 前衛画家の大きな冒険』展図録 2004年 渋谷区立松濤美術館 176頁 執筆/瀬尾典昭 瑛九没後、宮崎、埼玉などの美術館でさまざまな回顧展が開催されてきたが、晩年の点描に絞って構成されたのは初めて。
7)『瑛九とその周辺』展図録 1986年 埼玉県立近代美術館 128頁 執筆=久保貞次郎・瀬木慎一、出品=瑛九、靉嘔、池田満寿夫、泉茂、オノサト・トシノブ、長谷川三郎、早川良雄、細江英公、吉原英雄の全146点。
8)『瑛九作品展』図録 1969年1月 10頁 南天子画廊(会場=文藝春秋画廊) 文・池田満寿夫
9)『瑛九フォート・デッサン展』出品目録 1955年 四つ折8頁 日本橋・高島屋 文・海老原喜之助、瀧口修造、岡鹿之助 *瑛九生前の展覧会です。
10)『瑛九遺作展』出品目録 1960年 三つ折6頁 福井市・繊協ビル 主催・瑛九会 文・海老原喜之助、瀧口修造、山城隆一、泉茂 *瑛九没後僅か2ヶ月後に初めての遺作展が福井で開催された
11)『Q Ei photo~dessin 新作発表展覧会目録』 1950年 12頁 写真一枚貼り込み 松坂屋 文・外山卯三郎 *瑛九生前の新作展目録で、瑛九によるフォトデッサンの小さな複写写真が貼りこんであります。
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瑛九は、全国の美術館学芸員に愛されること抜群で、没後毎年のように全国の美術館で瑛九展乃至瑛九関連展が開催されてきました。企画展の他に、故郷の宮崎県立美術館では、常に瑛九の作品が常設展示してありますし、晩年を過ごした浦和の埼玉県立近代美術館でもしばしば瑛九の展示がされています。しかし、東京での美術館規模での展覧会は意外に少なく、上記の小田急の「現代美術の父 瑛九展」と、2004年渋谷区立松濤美術館での『瑛九 前衛画家の大きな冒険』展くらいです。
荒井さんから提供された小田急展でのスナップ写真をご紹介します。

瑛九最晩年の点描の大作がずらり。このときはまだほとんどが個人蔵でした。
瑛九5歳の肖像写真から、浦和のアトリエでの瑛九夫妻の姿などがパネル展示。
瑛九のフォトデッサンを大きく引き伸ばして展示。横に佇むのは若き日の細江英公先生。
瑛九展のレセプション会場にて。左から、オノサト・トシノブ先生、久保貞次郎先生、マイクを握っている泉茂先生、瑛九の会事務局長の原田勇さん(今でもご健在で、先日の池田20世紀美術館の小野隆生展オープニングにも出席してくださいました)、右端の背広姿は瑛九の会代表の木水育男さん。
左から一人おいて、堀栄治さん、中村一郎さん、中上光雄さん、原田勇さんたち、いずれも福井瑛九の会のメンバーたち。
レセプション会場にて。左から杉田正臣さん(瑛九の兄)、郡司君さん、杉田都さん(瑛九夫人)、靉嘔先生。皆さん若々しいですね。
ときの忘れものは、開廊以来、瑛九展を18回にわたり開催してきました。作品はもちろん、資料も豊富に持っています。瑛九を知るための必読文献ですが、現在、頒布可能なカタログ類をご紹介します。
1)『現代美術の父 瑛九』展図録(小田急)1979年 132頁 チラシ付 銅版1点入り・特装限定150部
2)本間正義監修『瑛九作品集』1997年 日本経済新聞社 204頁 執筆/五十殿利治・横山勝彦 編集/三上豊・綿貫不二夫 油彩・フォトデッサン・版画など代表作237点を網羅した決定版作品集。函無し。
3)山田光春著『瑛九 評伝と作品』1976年 青龍洞 480頁 瑛九の盟友だった画家山田光春が全国をまわり資料・作品を蒐集調査、克明に瑛九の生涯を追った伝記。
4)久保貞次郎編『瑛九画集』1971年 同刊行会 89頁 限定2,000部 遺族や生前から瑛九を支えたコレクター達の所蔵する油彩、フォトデッサン、版画など66点を収録。
5)『瑛九石版画総目録』1974年 瑛九の会 限定1000部 74頁 1951~1958年に制作されたリトグラフ全158を収録
6)『瑛九 前衛画家の大きな冒険』展図録 2004年 渋谷区立松濤美術館 176頁 執筆/瀬尾典昭 瑛九没後、宮崎、埼玉などの美術館でさまざまな回顧展が開催されてきたが、晩年の点描に絞って構成されたのは初めて。
7)『瑛九とその周辺』展図録 1986年 埼玉県立近代美術館 128頁 執筆=久保貞次郎・瀬木慎一、出品=瑛九、靉嘔、池田満寿夫、泉茂、オノサト・トシノブ、長谷川三郎、早川良雄、細江英公、吉原英雄の全146点。
8)『瑛九作品展』図録 1969年1月 10頁 南天子画廊(会場=文藝春秋画廊) 文・池田満寿夫
9)『瑛九フォート・デッサン展』出品目録 1955年 四つ折8頁 日本橋・高島屋 文・海老原喜之助、瀧口修造、岡鹿之助 *瑛九生前の展覧会です。
10)『瑛九遺作展』出品目録 1960年 三つ折6頁 福井市・繊協ビル 主催・瑛九会 文・海老原喜之助、瀧口修造、山城隆一、泉茂 *瑛九没後僅か2ヶ月後に初めての遺作展が福井で開催された
11)『Q Ei photo~dessin 新作発表展覧会目録』 1950年 12頁 写真一枚貼り込み 松坂屋 文・外山卯三郎 *瑛九生前の新作展目録で、瑛九によるフォトデッサンの小さな複写写真が貼りこんであります。こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
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