「写真に恋する」3日目は、ピーター・ビアードの作品です。
私(三浦次郎)が、1994年に初めてニューヨークに行った時に、ソーホーのギャラリー巡りをしていて偶然ビアードの個展を見ることが出来ました。象などのアフリカの写真が、植物やさまざまなアフリカを思わせるものとともに広いギャラリーいっぱいにインスタレーションされていて、圧倒されたのを覚えています。
ピーター・ビアードといえばアフリカのシリーズが有名で、最初の著書「 The End of the Game 」がTASCHENから再発売されたばかりですが、この作品は少し違っていて、サン・クエンティン刑務所で撮影されたものです。中央に写っているのは『冷血』で知られる作家のトルーマン・カポーティで、服役中の死刑囚ボビー・ボーソレイユという歌手(あのマンソン・ファミリーの一人!)に面会に行った時の写真です。
サインとタイトルが手書きで入っているほか、ちょっとしたいたずら描きのようなものと作家のものと思われる指紋が押してあります。

ピーター・ビアード「San Quentin Summer 1971(T.C.& Bobby Beausoleil)」
1971 printed in 1982
Gelatin Silver Print 22.5x33.5cm
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また、ピーター・ビアードは、アンディー・ウォーホル、アンドリュー・ワイエス、フランシス・ベーコン、ローリング・ストーンズなどとコラボレーションを行っており、ジョナス・メカスによって撮影もされています。そこから生まれたのがこのシルクスクリーンです。後ろに写っているのは、後に焼けてしまう家でしょうか。

ジョナス・メカス
「モントークのピーター・ビアード 1974」
1983年 シルクスクリーン
37.5×51.0cm Ed.75
鉛筆サインあり
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◆ピーター・ビアード(Peter Beard)
1938年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。1961年イェール大学卒業後、東アフリカ・ケニアに移住し、敬愛する作家カレン・ブリクセンの隣人となる。1964年から1965年にかけ動物保護区であるツァヴォ国立公園で働く。そこで撮影した、乱獲されるアフリカ象の写真をベースに、アフリカを変えてしまった悲劇の深さを伝える最初の著書「 The End of the Game 」(1965年)を出版。一方で、アフリカ移住以前から、日々の生活の中で出会う物・写真・映像などに書き込みを加えコラージュしていく「日記」を制作している。1977年に自宅が火事で全焼し、過去20年の「日記」と作品が焼失してしまう事件に遭うが、日記を制作し続け、写真をコラージュした「日記」自体がアート表現として認められていく。主な出版物=「Eyelids of the Morning」(1973年)、「Diary」(1993年)、「50 years of portrits」(1999年)、「Zara's tales」(2004年)など。
◆ときの忘れものでは、10月31日[金]―11月8日[土]まで「写真に恋する 写真コレクション展」を開催しています。
私(三浦次郎)が、1994年に初めてニューヨークに行った時に、ソーホーのギャラリー巡りをしていて偶然ビアードの個展を見ることが出来ました。象などのアフリカの写真が、植物やさまざまなアフリカを思わせるものとともに広いギャラリーいっぱいにインスタレーションされていて、圧倒されたのを覚えています。
ピーター・ビアードといえばアフリカのシリーズが有名で、最初の著書「 The End of the Game 」がTASCHENから再発売されたばかりですが、この作品は少し違っていて、サン・クエンティン刑務所で撮影されたものです。中央に写っているのは『冷血』で知られる作家のトルーマン・カポーティで、服役中の死刑囚ボビー・ボーソレイユという歌手(あのマンソン・ファミリーの一人!)に面会に行った時の写真です。
サインとタイトルが手書きで入っているほか、ちょっとしたいたずら描きのようなものと作家のものと思われる指紋が押してあります。
ピーター・ビアード「San Quentin Summer 1971(T.C.& Bobby Beausoleil)」
1971 printed in 1982
Gelatin Silver Print 22.5x33.5cm
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また、ピーター・ビアードは、アンディー・ウォーホル、アンドリュー・ワイエス、フランシス・ベーコン、ローリング・ストーンズなどとコラボレーションを行っており、ジョナス・メカスによって撮影もされています。そこから生まれたのがこのシルクスクリーンです。後ろに写っているのは、後に焼けてしまう家でしょうか。

ジョナス・メカス
「モントークのピーター・ビアード 1974」
1983年 シルクスクリーン
37.5×51.0cm Ed.75
鉛筆サインあり
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◆ピーター・ビアード(Peter Beard)
1938年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。1961年イェール大学卒業後、東アフリカ・ケニアに移住し、敬愛する作家カレン・ブリクセンの隣人となる。1964年から1965年にかけ動物保護区であるツァヴォ国立公園で働く。そこで撮影した、乱獲されるアフリカ象の写真をベースに、アフリカを変えてしまった悲劇の深さを伝える最初の著書「 The End of the Game 」(1965年)を出版。一方で、アフリカ移住以前から、日々の生活の中で出会う物・写真・映像などに書き込みを加えコラージュしていく「日記」を制作している。1977年に自宅が火事で全焼し、過去20年の「日記」と作品が焼失してしまう事件に遭うが、日記を制作し続け、写真をコラージュした「日記」自体がアート表現として認められていく。主な出版物=「Eyelids of the Morning」(1973年)、「Diary」(1993年)、「50 years of portrits」(1999年)、「Zara's tales」(2004年)など。
◆ときの忘れものでは、10月31日[金]―11月8日[土]まで「写真に恋する 写真コレクション展」を開催しています。
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