開催中の植田正治展からの作品紹介その三回目です。
今日の作品「昏れる頃 3」は、アサヒカメラに「植田正治写真作法」と題して1974年1月号から12月号まで12回連載されたものの7月号に使用された印刷原稿で、今回の展示の中で唯一のヴィンテージプリントです。この年、毎日カメラには、やはり1月から「小さい伝記」の連載が始まっていて(1985年まで12回)、植田正治が過去の作家ではなく、現代の作家であることを印象付けた年とも言えます。
作品は、たそがれ時の野球のスコアボードを撮ったもので、画面の三分の一を真っ黒い四角が占めているという大胆な写真です。植田正治は、人物を画面の中心に立たせるなど、しばしばタブーとされるような構図の写真を撮りますが、この作品も陰影だけの表現で、何だかよく分からない真っ黒い四角を画面の中心に据えた写真という、一見植田正治らしくない作品のようで、実は、植田正治でないと撮らない写真であったりするのです。
植田正治「昏れる頃 3」
1974年 Vintage Gelatin Silver Print
14.5×22.3cm signed
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆JCIIフォトサロン「植田正治展~砂丘劇場」(1992年)の図録を頒布します。
価格2,625円(税込、送料無料)
◆ときの忘れものでは、11月14日[金]―12月6日[土]まで「植田正治写真展ー砂丘劇場」を開催しています。
◆ときの忘れものは、東京美術倶楽部で開催する「TCAF2008」に出展します(ときの忘れものブース3-31)。
今日の作品「昏れる頃 3」は、アサヒカメラに「植田正治写真作法」と題して1974年1月号から12月号まで12回連載されたものの7月号に使用された印刷原稿で、今回の展示の中で唯一のヴィンテージプリントです。この年、毎日カメラには、やはり1月から「小さい伝記」の連載が始まっていて(1985年まで12回)、植田正治が過去の作家ではなく、現代の作家であることを印象付けた年とも言えます。
作品は、たそがれ時の野球のスコアボードを撮ったもので、画面の三分の一を真っ黒い四角が占めているという大胆な写真です。植田正治は、人物を画面の中心に立たせるなど、しばしばタブーとされるような構図の写真を撮りますが、この作品も陰影だけの表現で、何だかよく分からない真っ黒い四角を画面の中心に据えた写真という、一見植田正治らしくない作品のようで、実は、植田正治でないと撮らない写真であったりするのです。
1974年 Vintage Gelatin Silver Print
14.5×22.3cm signed
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◆ときの忘れものは、東京美術倶楽部で開催する「TCAF2008」に出展します(ときの忘れものブース3-31)。
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