＜＜ギャラリーときの忘れものだより＞＞
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
画廊では「植田正治写真展－砂丘劇場」を開催中です。初日の14日には、写真史家の金子隆一先生をお招きしてギャラリートークを催しました。植田先生の長女和子さん（カコちゃん）にもご参加いただき、お二人から貴重なお話を伺うことができました。
明日22日より24日まで、新橋の東京美術倶楽部を会場に、東京コンテンポラリーアートフェア（TCAF2008）が開催されます。ときの忘れものも出展いたします。ブースは3階３－３１です。小野隆生、細江英公、ジョック・スタージス、植田正治の作品を展示いたします。まだ入場券がいくらか残っていますので、必要な方は、画廊までメールください。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
＜＜今週の話題～レオナール・フジタ＞＞
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
上野の森美術館で開催中の「レオナール・フジタ展」を見て参りました。藤田嗣治の初期から晩年までの作品を見ることが出来ます。特に今回の目玉は、「ライオンのいる構図」「犬のいる構図」「闘争I」「闘争II」という超大作が、4点まとめて展示されているということです。長く行方がわからなかったこれらの作品が、あるとき倉庫の片隅にまるめて置いてあるのが見つかり、ひどい状態であったものを修復し、こうして見られるようになりました。大きな画面の端から端まで丹念に描かれていて、その迫力に圧倒されます。ただ、これだけ分厚いステーキのような作品を4点も見せられてしまうと、ちょっと食傷気味になるかもしれません。他にアトリエを再現するなど工夫はされていましたが、作品は後半生の方に偏っていたので、「乳白色」のファンとしては、少し残念でした。しかし、タイトルがレオナール・フジタですから、それもしかたありませんね。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
＜＜今週のオークションから＞＞
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
今週は、F氏コレクションと題して、ある方の収集した作品を特集して20点出品しております。◎F氏コレクション特集　畦地梅太郎　木版「白い像」額付
◎F氏コレクション特集　相原求一朗　デッサン「作品」額付
◎F氏コレクション特集　山本豊市　鉛筆画「裸婦(1)」額付