開催中の植田正治展からの作品紹介その五回目です。
昨日のブログにも書きましたが、「パパとママと子供たち」に売約が入りました。今回、このような価格を正面切って提示するというのはおそらく日本国内では初めてですし、私たちにとっても大変な冒険でありました。しかし、この価格でお買い上げいただいたということは、その価値を認めていただいたことに他なりません。実際、ヨーロッパではすでにこの価格で販売されていますし、先日のパリフォトでは、アメリカの最有力の写真ギャラリーが、サインのない植田作品に18,000ユーロ(225万円)を付けていたと聞きます。今は、すごい価格だと思えても、数年後には、「あの時に買っていれば」ということになるのは目に見えています。コレクションの核となる良い作品を手に入れるには、時に思い切った決断が必要です。
今日ご紹介する作品は、「砂丘ヌード」です。このシリーズは、1950年ごろに集中して撮影されており、当時の批評では「『植田調』が希薄だ」などと書かれていますが、だとしても、このデフォルメともいえるアップで捉えられたトルソの肉感は圧倒的です。京都から絵のヌードモデルを呼んで撮影したそうですが、顔を出せないことがかえって面白い構図を生んだのかもしれません。この作品をご覧になった女性の方の感想の第一声は、「昔の日本女性の体型って、何だかいいわねえ。」と、まずそのモデルの体型に目が行くようです。たしかに逞しさを感じます。
このシリーズのあと、まったくヌード作品を発表することがありませんでしたが、1994年に『スーパーG』という、ちょっと変わったヌード雑誌のために40年振りにカラーでヌードを撮影しています。比較してみたかったのですが、持っていたはずのその本が見つからず、ご紹介できなくて残念です。

植田正治「砂丘ヌード」
1950(Printed Later)Gelatin Silver Print
23.7x21.7cm signed

植田正治「砂丘ヌード」
1950(Printed Later)Gelatin Silver Print
23.6x21.7cm signed
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◆ときの忘れものでは、11月14日[金]―12月6日[土]まで「植田正治写真展ー砂丘劇場」を開催しています。
昨日のブログにも書きましたが、「パパとママと子供たち」に売約が入りました。今回、このような価格を正面切って提示するというのはおそらく日本国内では初めてですし、私たちにとっても大変な冒険でありました。しかし、この価格でお買い上げいただいたということは、その価値を認めていただいたことに他なりません。実際、ヨーロッパではすでにこの価格で販売されていますし、先日のパリフォトでは、アメリカの最有力の写真ギャラリーが、サインのない植田作品に18,000ユーロ(225万円)を付けていたと聞きます。今は、すごい価格だと思えても、数年後には、「あの時に買っていれば」ということになるのは目に見えています。コレクションの核となる良い作品を手に入れるには、時に思い切った決断が必要です。
今日ご紹介する作品は、「砂丘ヌード」です。このシリーズは、1950年ごろに集中して撮影されており、当時の批評では「『植田調』が希薄だ」などと書かれていますが、だとしても、このデフォルメともいえるアップで捉えられたトルソの肉感は圧倒的です。京都から絵のヌードモデルを呼んで撮影したそうですが、顔を出せないことがかえって面白い構図を生んだのかもしれません。この作品をご覧になった女性の方の感想の第一声は、「昔の日本女性の体型って、何だかいいわねえ。」と、まずそのモデルの体型に目が行くようです。たしかに逞しさを感じます。
このシリーズのあと、まったくヌード作品を発表することがありませんでしたが、1994年に『スーパーG』という、ちょっと変わったヌード雑誌のために40年振りにカラーでヌードを撮影しています。比較してみたかったのですが、持っていたはずのその本が見つからず、ご紹介できなくて残念です。

植田正治「砂丘ヌード」
1950(Printed Later)Gelatin Silver Print
23.7x21.7cm signed

植田正治「砂丘ヌード」
1950(Printed Later)Gelatin Silver Print
23.6x21.7cm signed
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◆ときの忘れものでは、11月14日[金]―12月6日[土]まで「植田正治写真展ー砂丘劇場」を開催しています。
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