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◆第19回瑛九展~時を超えて
会期=2009年2月6日[金]―2月28日[土] 12:00-19:00*日・月・祝日休廊
ときの忘れものの開廊展は1995年5月の銅版画展(長谷川潔、難波田龍起、瑛九、駒井哲郎)で、初めての個展は同年10月小野隆生展でした。
これら5人の作家が私どもの画廊商売の核となったわけですが、翌1996年3月に第1回瑛九展を開き、以来シリーズ企画として瑛九の展示を続けてきました。
今回、19回目となる瑛九展は「時を超えて」と題し、瑛九と同時代の作家たちの作品を展示いたします。
瑛九(1911-1960)、難波田龍起(1905-1997)、村井正誠(1905-1999)、森芳雄(1908-1997)、松本竣介(1912-1948)、オノサト・トシノブ(1912-1986)、三上誠(1919-1972)、長谷川三郎(1906-1957)、山田光春(1912-1981)の9作家は交流があった者、接点のなかった者、それぞれですが、昭和の戦前戦後の激動期を生き、真摯に美術に向き合い、日本の美術史に大きな足跡を残した作家たちです。
そのうち、私が直接お目にかかりお話を伺えたのは、難波田龍起、森芳雄、オノサト・トシノブ、山田光春の4先生たちで、村井正誠先生は遠くからお顔を拝見するだけでした。
今回私どもの画廊で初めて展示するのは、松本竣介、長谷川三郎、山田光春の作品ですが、これら3作家の作品は、私どもだけではなく、市場で取引される機会はめったになく、ぜひコレクターの皆さんにはお出かけいただきたいと思います。
松本竣介に関しては、ここで説明するまでもないでしょう。先日板橋区立美術館で開催された「新人画会展」にも出品されていましたし、岩手県立美術館や桐生の大川美術館ではいつ行っても常設されていますし、竹橋の東京国立近代美術館、倉敷の大原美術館などでも代表作を見ることができます。
山田光春は、1935年瑛九らと宮崎で「ふるさと社」を結成しグループ展を開催、瑛九と生涯の親交を結び、瑛九没後は日本全国に散らばる瑛九の油彩作品を調査、私家版の油彩レゾネを作成。また「瑛九―評伝と作品」を著わし、瑛九の顕彰に尽力しました。
長谷川三郎は、瑛九が1936年満を持して印画紙作品を携え、上京した折に初めて出会い、その才能にいち早く注目し、久保貞次郎、外山卯三郎らとともにフォトデッサンと命名された印画紙作品「眠りの理由」などの発表に尽力しました。ちょうどいま明石市立文化博物館で長谷川三郎の回顧展が開催されていますので、関西方面の方はぜひそちらもご覧になってください。
長谷川らが創立した自由美術家協会に瑛九も参加します。
難波田、村井、森、松本、オノサトら自由美術家協会(公式HPに長谷川三郎についての論考が掲載されています)に参加した作家や、戦後、パンリアル美術協会を創立した三上たちは、それまでの既成画壇の権威を打破し、新たな美術を築こうとしました。これらの美術運動は離合集散を繰り返しますが、その根底には、立ち止まらずに前進しようとする熱い情熱と強い姿勢がありました。
明日から始まる「第19回瑛九展~時を超えて」出品作品はすべて販売します、ぜひこの機会にコレクションを充実させてください。
*画廊亭主敬白
久しくブログの書き込みから遠ざかっておりました。
髪結い亭主としては、ブログの発信くらいしか仕事がなかったのですが、昨年秋あたりからにわかに忙しくなり(同時に商売も苦しくなり)、ブログの方は若いスタッフたちに任せ、ひたすら金策と某企画のために打合せや企画書の作成に明け暮れておりました。
昨年末、宣言した通り、今後の画廊の企画はすべて担当の三浦に任せましたが、今月の第19回瑛九展~時を超えてだけは、私のライフワークでもあり、ほぼ一ヶ月ぶりにブログで発信させていただきました。

◆第19回瑛九展~時を超えて
会期=2009年2月6日[金]―2月28日[土] 12:00-19:00*日・月・祝日休廊
ときの忘れものの開廊展は1995年5月の銅版画展(長谷川潔、難波田龍起、瑛九、駒井哲郎)で、初めての個展は同年10月小野隆生展でした。
これら5人の作家が私どもの画廊商売の核となったわけですが、翌1996年3月に第1回瑛九展を開き、以来シリーズ企画として瑛九の展示を続けてきました。
今回、19回目となる瑛九展は「時を超えて」と題し、瑛九と同時代の作家たちの作品を展示いたします。
瑛九(1911-1960)、難波田龍起(1905-1997)、村井正誠(1905-1999)、森芳雄(1908-1997)、松本竣介(1912-1948)、オノサト・トシノブ(1912-1986)、三上誠(1919-1972)、長谷川三郎(1906-1957)、山田光春(1912-1981)の9作家は交流があった者、接点のなかった者、それぞれですが、昭和の戦前戦後の激動期を生き、真摯に美術に向き合い、日本の美術史に大きな足跡を残した作家たちです。
そのうち、私が直接お目にかかりお話を伺えたのは、難波田龍起、森芳雄、オノサト・トシノブ、山田光春の4先生たちで、村井正誠先生は遠くからお顔を拝見するだけでした。
今回私どもの画廊で初めて展示するのは、松本竣介、長谷川三郎、山田光春の作品ですが、これら3作家の作品は、私どもだけではなく、市場で取引される機会はめったになく、ぜひコレクターの皆さんにはお出かけいただきたいと思います。
松本竣介に関しては、ここで説明するまでもないでしょう。先日板橋区立美術館で開催された「新人画会展」にも出品されていましたし、岩手県立美術館や桐生の大川美術館ではいつ行っても常設されていますし、竹橋の東京国立近代美術館、倉敷の大原美術館などでも代表作を見ることができます。
山田光春は、1935年瑛九らと宮崎で「ふるさと社」を結成しグループ展を開催、瑛九と生涯の親交を結び、瑛九没後は日本全国に散らばる瑛九の油彩作品を調査、私家版の油彩レゾネを作成。また「瑛九―評伝と作品」を著わし、瑛九の顕彰に尽力しました。
長谷川三郎は、瑛九が1936年満を持して印画紙作品を携え、上京した折に初めて出会い、その才能にいち早く注目し、久保貞次郎、外山卯三郎らとともにフォトデッサンと命名された印画紙作品「眠りの理由」などの発表に尽力しました。ちょうどいま明石市立文化博物館で長谷川三郎の回顧展が開催されていますので、関西方面の方はぜひそちらもご覧になってください。
長谷川らが創立した自由美術家協会に瑛九も参加します。
難波田、村井、森、松本、オノサトら自由美術家協会(公式HPに長谷川三郎についての論考が掲載されています)に参加した作家や、戦後、パンリアル美術協会を創立した三上たちは、それまでの既成画壇の権威を打破し、新たな美術を築こうとしました。これらの美術運動は離合集散を繰り返しますが、その根底には、立ち止まらずに前進しようとする熱い情熱と強い姿勢がありました。
明日から始まる「第19回瑛九展~時を超えて」出品作品はすべて販売します、ぜひこの機会にコレクションを充実させてください。
*画廊亭主敬白
久しくブログの書き込みから遠ざかっておりました。
髪結い亭主としては、ブログの発信くらいしか仕事がなかったのですが、昨年秋あたりからにわかに忙しくなり(同時に商売も苦しくなり)、ブログの方は若いスタッフたちに任せ、ひたすら金策と某企画のために打合せや企画書の作成に明け暮れておりました。
昨年末、宣言した通り、今後の画廊の企画はすべて担当の三浦に任せましたが、今月の第19回瑛九展~時を超えてだけは、私のライフワークでもあり、ほぼ一ヶ月ぶりにブログで発信させていただきました。
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