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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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「エルンスト・ハース写真展」には、多くの方にご来場いただきありがとうございました。
2月6日より、「第19回瑛九展~時を超えて」が始まりました。瑛九の没後49年が経ちますが、いまだに新鮮な魅力を放ち続けています。今回は、同時代の作家8名(オノサト・トシノブ、難波田龍起、長谷川三郎、松本竣介、三上誠、村井正誠、森芳雄、山田光春)の作品も併せて展示しています。特に、松本竣介と長谷川三郎の作品は、普段あまり商業ギャラリーで見ることができない貴重なものです。作品は、すべて販売しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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<<今週の話題~銀塩とディジタル>>
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先日、「Independent GR」という、リコーGRを使っているフォト・ジャーナリストによる写真のグループ展を見せていただきました。細江英公先生も最新作の「私のロダン」を1点出品なさっていました。この秋に刊行予定の写真集の見本も置いてあって拝見しましたが、蛇腹になっていて、片側が「黒のロダン」としてブロンズを撮った作品、裏側が「白のロダン」として大理石の作品を撮った写真という構成になっています。細江先生は、人間写真家と言われるだけあってロダンの作品を通して、そのモデルの人物へアプローチしている力作です。出版が楽しみです。他の方たちの作品はそれほど大きいものではなく、一通り見せていただいたあとで、それらがほとんどインクジェット・プリントであることを知って驚きました。カラーもモノクロも非常に優れた再現性で、肉眼ではまったく識別できませんでした。ここまで来ると、もう銀塩とかディジタルとかこだわる意味をどこに見出すことができるのかと思った次第です。(スタッフ 三浦次郎)
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<<今週のオークションから>>
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今や忘れられつつある「創作版画」と「蔵書票」を今週は特集いたします。
◎川上澄生 木版「伴俊彦」蔵書票
◎初山滋 木版「田部一男」蔵書票
◎恩地孝四郎 木版 蔵書票18