今日15日から東京・上野の上野の森美術館で第16回目となる「VOCA展2009」が始まります。昨日、そのオープニングがありました。美術館のロビーには、あふれんばかりの作家や関係者が集まり、選考委員長の高階秀爾大原美術館館長の挨拶でセレモニーは始まりました。セレモニーと言っても次にスポンサーの第一生命の方の乾杯の挨拶があり、あとは歓談ということで簡単なものです。こちらに人が集まっている分、展示会場は人がまばらでゆっくり見ることが出来ました。
今回は、栃木県立美術館学芸員の木村理恵子先生が根岸文子さんを推薦してくださり、出品となったのですが、実は木村先生と根岸さんはこの日が初対面でした。それでも、お二人ともすぐに打ち解けて、制作に関することなど、会話が弾みました。
VOCA根岸作品木村理恵子先生(左)と根岸文子さん

根岸さんの出品作品は、李白の詩から取った「FUUN YUUSHI(浮雲遊子)」というタイトルの130x388cmの大作です。この作品は、4枚の板から成っていて、制作する時は場所の制約から3枚しか並べることが出来ず、ずらしながらの制作だったそうですが、実際にはこの4枚はそれぞれ1枚ずつでも作品として成り立つようになっています。そして、4枚続きと言っても厳密に絵が連続していないというのが根岸さんらしいところです。
いま画廊で展示している作品と共通のモチーフで、抽象的風景画とも言うべきものです。大きさは全く違うのに、実に自然に大きさに対応していて、絵の緊張感を保っているのには実物を見て感心しました。

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名  称: 現代美術の展望「VOCA展2009 -新しい平面の作家たち-」
会  場: 上野の森美術館
会  期: 2009年3月15日(日)~3月30日(月)〔16日間/会期中無休〕
開館時間: 10:00~17:00(金曜日のみ19:00閉館)
※入場は閉館30分前まで
入 場 料: 一般・大学生:¥500、高校生以下:無料

VOCA根岸作品2根岸文子「FUUN YUUSHI」
2008年 板にアクリル
130x388cm


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◆ときの忘れものでは、3月13日[金]―3月28日[土]まで「根岸文子展」を開催しています。
同時期、上野「上野の森美術館」で開催している「VOCA展2009」(2009年3月15日[日]~30日[月])にも、根岸文子が選ばれて出品しています。

◆ときの忘れものでは、2009年2月から新たに「WEB展覧会」と題して毎月ネット上での展覧会を開催いたします。第1回展はル・コルビュジエ展です。会期中は特別価格にて出品作品を頒布しますので、ぜひご覧になってください。