二回目となる五味彬写真展が昨日から始まりました。
私たちは五味先生の才能とその作品の素晴らしさをつゆ疑ってはいませんが、昨年もの凄いエネルギーを注いで開催した「五味彬写真展 "Yellows 1.0"」は営業的には大コケでした。
出品11点のうち、売れたのはただ一点(九州のTさん、感謝しています)。つまり1勝10敗という相撲なら引退に追い込まれるような惨憺たる成績でした。
こういうとき画廊は暗澹たる雰囲気に包まれるのですが、ときの忘れものは普段から「売り上げゼロ展覧会」が多かったせいか、それとも五味先生の才能に心底惚れたか、さほど誰も傷つかなかった。いやひどく傷ついた人が一人いました。全作品買取の支払いをせねばならない社長の顔は、期待が大きかっただけに深い憂愁に包まれていたのでした。
あれから一年、今年こそはの意気込みで、出品作品の選定、価格の設定には細心の注意を払い、五味先生と何度も打合せを重ねました。今回の出品作品も基本的にはヌードですが、ヌード写真のDMを送られるのは困る方がいらっしゃるであろうと、当初出品する予定の無かった着衣の村上麗奈の写真をDMに使いました。言わば苦肉の策であったのですが、今回も真っ先に九州のTさんがご注文くださったのが、この着衣の村上麗奈でした。
そして初日の今日、最初のお客様はいつも辛口の批評を掲示板に寄せてくださるHさんでした。実は、着衣の村上麗奈のDMをご覧になって、ひじょうに気に入ってくださったのですが、価格がもっと高いであろうと、お問い合わせなさらなかったとのこと。実際に作品を見て、「棟方志功の菩薩像に通じるものがある」と、一歩遅れたことをたいへん残念がっていらっしゃいました。そのため、一度は買わずに帰ろうと思ったものの、この価格で五味先生のヴィンテージを買えるのは今回しかないと思いなおされて、展示作品以外にもファイルに隠された作品までそれはもうじっくり作品をご覧になり、数時間の選考を経てめでたく2点お買い上げ下さいました!!!!
普段は、初日と言っても平日はあまりお客様はいらっしゃらないのですが、今日は、次々といらしてくださり、しかも作品を買うつもりでいらしてくださっていて、そのお陰で初日の赤丸は7点となりました。
どうやら、昨年の雪辱は果たせそうです。(油断禁物ですが)
また、原茂さんには、1997年に東京都写真美術館で開催された「アウグスト・ザンダーと五味彬」展の貴重な資料もご提供いただき、深く感謝申し上げます。
22日(土)までの開催です。お盆休みは無く、通常通り火曜日から土曜日までの営業ですので、どうぞ足をお運びください。15日(土)のギャラリートークもまだ空きがございます。お早めにお申し込みください。お待ちしております。
今日ご紹介するのは、『月刊PLAYBOY』1991年4月号に「東京ギャル全裸以上」という扇情的なタイトルで掲載された作品で、この作品にもポスターカラーによる“歴史的”修正が加えられています。モデルは、当時人気のあったAV女優の工藤ひとみさんです。
五味彬「PLAYBOY 91-04-04」
1991 Polaroid Color
24.0x19.0cm
サインあり
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◆ときの忘れものは夏休み無しで、8月4日[火]―8月22日[土]「五味彬写真展」を開催しています。
今回は、ヘアヌード解禁前夜の1989~1991年に撮影された「Yellows」のプロトタイプと言える作品のヴィンテージプリントを中心に約30点を展示します。
1991年イタリアの写真家トニ・メネグッツォと共作した写真集『nude of J』のために撮影されたカラーのポラロイド作品、同年『月刊PLAYBOY』6月号に掲載されたポスターカラーで修正が施されたカラープリント、仙葉由季の写真集『SEnBa』のために撮影されたポラロイドなどのヴィンテージのほか、『BRUTUS』に掲載された「ジャパニーズ・ビューティ」および『nude of J』より村上麗奈、小森愛のニュープリントなどをご覧いただきます。
私たちは五味先生の才能とその作品の素晴らしさをつゆ疑ってはいませんが、昨年もの凄いエネルギーを注いで開催した「五味彬写真展 "Yellows 1.0"」は営業的には大コケでした。
出品11点のうち、売れたのはただ一点(九州のTさん、感謝しています)。つまり1勝10敗という相撲なら引退に追い込まれるような惨憺たる成績でした。
こういうとき画廊は暗澹たる雰囲気に包まれるのですが、ときの忘れものは普段から「売り上げゼロ展覧会」が多かったせいか、それとも五味先生の才能に心底惚れたか、さほど誰も傷つかなかった。いやひどく傷ついた人が一人いました。全作品買取の支払いをせねばならない社長の顔は、期待が大きかっただけに深い憂愁に包まれていたのでした。
あれから一年、今年こそはの意気込みで、出品作品の選定、価格の設定には細心の注意を払い、五味先生と何度も打合せを重ねました。今回の出品作品も基本的にはヌードですが、ヌード写真のDMを送られるのは困る方がいらっしゃるであろうと、当初出品する予定の無かった着衣の村上麗奈の写真をDMに使いました。言わば苦肉の策であったのですが、今回も真っ先に九州のTさんがご注文くださったのが、この着衣の村上麗奈でした。そして初日の今日、最初のお客様はいつも辛口の批評を掲示板に寄せてくださるHさんでした。実は、着衣の村上麗奈のDMをご覧になって、ひじょうに気に入ってくださったのですが、価格がもっと高いであろうと、お問い合わせなさらなかったとのこと。実際に作品を見て、「棟方志功の菩薩像に通じるものがある」と、一歩遅れたことをたいへん残念がっていらっしゃいました。そのため、一度は買わずに帰ろうと思ったものの、この価格で五味先生のヴィンテージを買えるのは今回しかないと思いなおされて、展示作品以外にもファイルに隠された作品までそれはもうじっくり作品をご覧になり、数時間の選考を経てめでたく2点お買い上げ下さいました!!!!
普段は、初日と言っても平日はあまりお客様はいらっしゃらないのですが、今日は、次々といらしてくださり、しかも作品を買うつもりでいらしてくださっていて、そのお陰で初日の赤丸は7点となりました。
どうやら、昨年の雪辱は果たせそうです。(油断禁物ですが)
また、原茂さんには、1997年に東京都写真美術館で開催された「アウグスト・ザンダーと五味彬」展の貴重な資料もご提供いただき、深く感謝申し上げます。
22日(土)までの開催です。お盆休みは無く、通常通り火曜日から土曜日までの営業ですので、どうぞ足をお運びください。15日(土)のギャラリートークもまだ空きがございます。お早めにお申し込みください。お待ちしております。
今日ご紹介するのは、『月刊PLAYBOY』1991年4月号に「東京ギャル全裸以上」という扇情的なタイトルで掲載された作品で、この作品にもポスターカラーによる“歴史的”修正が加えられています。モデルは、当時人気のあったAV女優の工藤ひとみさんです。
五味彬「PLAYBOY 91-04-04」1991 Polaroid Color
24.0x19.0cm
サインあり
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◆ときの忘れものは夏休み無しで、8月4日[火]―8月22日[土]「五味彬写真展」を開催しています。
今回は、ヘアヌード解禁前夜の1989~1991年に撮影された「Yellows」のプロトタイプと言える作品のヴィンテージプリントを中心に約30点を展示します。1991年イタリアの写真家トニ・メネグッツォと共作した写真集『nude of J』のために撮影されたカラーのポラロイド作品、同年『月刊PLAYBOY』6月号に掲載されたポスターカラーで修正が施されたカラープリント、仙葉由季の写真集『SEnBa』のために撮影されたポラロイドなどのヴィンテージのほか、『BRUTUS』に掲載された「ジャパニーズ・ビューティ」および『nude of J』より村上麗奈、小森愛のニュープリントなどをご覧いただきます。
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