「磯崎新ブックアーカイブスI ― TSUKUBA1983」選書特集《第三弾》『番外編』
「磯崎新ブックアーカイブスI ― TSUKUBA1983」にはたくさんのお客様にご来場いただきありがとうございました。今後もこのような企画を続けて行きたいと思っています。
出品した作品(版画、家具他)や書籍については、在庫のあるものはご注文に対応できますので、遠慮なくお問合せください。
展覧会は終了しましたが、なにしろ500冊も出品したので、まだまだご紹介したい書籍がたくさんあります。
今回のブックアーカイブは、タイトルのとおり磯崎先生の代表作「つくばセンタービル」が竣工した1983年以降10年間に発売された選書を展示販売しておりますが、実はその時代設定以外の珍しい書籍も同時に出品しました。
今回紹介させていただく書籍は、展覧会の終了以降も画廊で取り扱っておりますので、どうぞ、お問い合わせください。

●『話の特集 昭和51年2月 第121号』話の特集/¥2,500円
横尾忠則、伊丹十三、池田満寿夫、花柳幻舟、高橋陸郎、井上ひさし、金子信雄、赤塚不二夫・・・・。いやはや、なんとも豪華(濃い?)な執筆陣!
「話の特集」は、ミニコミ誌のパイオニアとして1965年に創刊した雑誌です(95年休刊)。
本号には、磯崎さんには珍しく、某小説家宛の抗議文のような文体のテキストが掲載されています。
●『現代建築愚作論』八田利也著/彰国社/¥4,800円
磯崎新のキャリアは、建築批評家からスタートした?
とも、解釈可能なほど増刷を重ねた、1960年代の建築界における隠れたベストセラー『現代建築愚作論』。東京大学建築学部学中、伊藤ていじ、川上秀光と組んだゴーストライター「八田利也」名義で建築専門書を舞台に繰り広げるられた近代建築批評と都市論を収録。磯崎フリーク必読の書です。

●そして、『文学 1959年7月 第27号』(岩波書店/¥4,800円)では、本書に未収録となる建築論「伝統論の系譜と哲学」を掲載しています。八田利也の幅広い執筆活動の一端を伺い知ることが出来る一冊です。
●『へるめす』岩波書店/¥500円
「へるめす」は、磯崎新、大江健三郎、大岡信、武満徹、中村雄二郎、山口昌男らが編集同人として名を連ねる季刊誌。
「複雑な様相を呈する現代文化を風俗の次元まで含めてトータルに把握し、新しい知の方向を見極めつつ、真に豊かな文化創造の可能性をさまざまなアプローチで探るー(「創刊号」編集後記より抜粋)」との意図の基、ジャンルを超えて、先験的且つオープンな論議が毎号誌面で展開されました。磯崎さんは、本文中に挿入される挿絵を図面やスケッチの中から提供されたほか、当時さまざまなプロジェクトを通じて交流があった、海外の建築家達を紹介しています。

●『へるめす 1987年 第13号』(¥500円)では、今回の展覧会にも出品されている「リードレリーフ」シリーズ誕生秘話が語られている。
●『横尾忠則の画家の日記』横尾忠則著/アートダイジェスト/2,500円
1980年代、横尾忠則と磯崎新は多くのコラボレーションを残した。磯崎さんの版画全集の装丁を横尾が手掛け、横尾の美術作品を多く収蔵する岡之山美術館や東京のアトリエを磯崎さんが設計しました。本書では、「日記」というメディアを通して設計当時の施主の日常が赤裸々に語られています。倉俣史朗、武満徹、モーリス・ベジャール、リサ・ライオン、ロバート・ラウシェンバーグなど・・・、当時のアートシーンを代表する登場人物との交友録は必見。「推薦文の名手」の誉れ高い、磯崎さんの筆による帯のコピーにも注目!
●『週刊朝日 昭和43年5月24日号』朝日新聞/¥4,800円
巻頭を飾るベトナム戦争のグラビアが生々しい、約40年前の雑誌です。
「おどり出た二人の異才」と題された取材記事では、小説家大庭みな子氏と共に「“建築界のゲリラ”と自称する男」と磯崎さんが大々的に取り上げられています。本文では、建築学会賞を受けた大分県立図書館を中心とする作品群を取り巻くエピソードを柱にして、八田利也・ミラノトリエンナーレ・モンロー定規などについて語られている。中でも「アトリエの壁に反戦ポスター」の見出しには絶句!ハプニングなどの前衛藝術やチェ・ゲバラの思想に傾倒する当時の磯崎さんのライフスタイルに深く切り込んだ資料価値の高い1冊。


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「磯崎新ブックアーカイブスI ― TSUKUBA1983」にはたくさんのお客様にご来場いただきありがとうございました。今後もこのような企画を続けて行きたいと思っています。
出品した作品(版画、家具他)や書籍については、在庫のあるものはご注文に対応できますので、遠慮なくお問合せください。
展覧会は終了しましたが、なにしろ500冊も出品したので、まだまだご紹介したい書籍がたくさんあります。
今回のブックアーカイブは、タイトルのとおり磯崎先生の代表作「つくばセンタービル」が竣工した1983年以降10年間に発売された選書を展示販売しておりますが、実はその時代設定以外の珍しい書籍も同時に出品しました。
今回紹介させていただく書籍は、展覧会の終了以降も画廊で取り扱っておりますので、どうぞ、お問い合わせください。
横尾忠則、伊丹十三、池田満寿夫、花柳幻舟、高橋陸郎、井上ひさし、金子信雄、赤塚不二夫・・・・。いやはや、なんとも豪華(濃い?)な執筆陣!
「話の特集」は、ミニコミ誌のパイオニアとして1965年に創刊した雑誌です(95年休刊)。
本号には、磯崎さんには珍しく、某小説家宛の抗議文のような文体のテキストが掲載されています。
磯崎新のキャリアは、建築批評家からスタートした?
とも、解釈可能なほど増刷を重ねた、1960年代の建築界における隠れたベストセラー『現代建築愚作論』。東京大学建築学部学中、伊藤ていじ、川上秀光と組んだゴーストライター「八田利也」名義で建築専門書を舞台に繰り広げるられた近代建築批評と都市論を収録。磯崎フリーク必読の書です。
「へるめす」は、磯崎新、大江健三郎、大岡信、武満徹、中村雄二郎、山口昌男らが編集同人として名を連ねる季刊誌。
「複雑な様相を呈する現代文化を風俗の次元まで含めてトータルに把握し、新しい知の方向を見極めつつ、真に豊かな文化創造の可能性をさまざまなアプローチで探るー(「創刊号」編集後記より抜粋)」との意図の基、ジャンルを超えて、先験的且つオープンな論議が毎号誌面で展開されました。磯崎さんは、本文中に挿入される挿絵を図面やスケッチの中から提供されたほか、当時さまざまなプロジェクトを通じて交流があった、海外の建築家達を紹介しています。
1980年代、横尾忠則と磯崎新は多くのコラボレーションを残した。磯崎さんの版画全集の装丁を横尾が手掛け、横尾の美術作品を多く収蔵する岡之山美術館や東京のアトリエを磯崎さんが設計しました。本書では、「日記」というメディアを通して設計当時の施主の日常が赤裸々に語られています。倉俣史朗、武満徹、モーリス・ベジャール、リサ・ライオン、ロバート・ラウシェンバーグなど・・・、当時のアートシーンを代表する登場人物との交友録は必見。「推薦文の名手」の誉れ高い、磯崎さんの筆による帯のコピーにも注目!
巻頭を飾るベトナム戦争のグラビアが生々しい、約40年前の雑誌です。
「おどり出た二人の異才」と題された取材記事では、小説家大庭みな子氏と共に「“建築界のゲリラ”と自称する男」と磯崎さんが大々的に取り上げられています。本文では、建築学会賞を受けた大分県立図書館を中心とする作品群を取り巻くエピソードを柱にして、八田利也・ミラノトリエンナーレ・モンロー定規などについて語られている。中でも「アトリエの壁に反戦ポスター」の見出しには絶句!ハプニングなどの前衛藝術やチェ・ゲバラの思想に傾倒する当時の磯崎さんのライフスタイルに深く切り込んだ資料価値の高い1冊。
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