アートフェア転戦記その三 Daegu Artfair 2009
テグ・アートフェアには、日本から七つの画廊が参加しました。
昨年は韓国内の画廊だけでしたが、今年は海外の画廊を誘致するため、アートフェア事務局がいろいろと我々を優遇してくれました。そのひとつが、空港への出迎えで、今回通訳をしてくれる三人のボランティアの学生と、事務局として日本の画廊の窓口となってくれたキムさんが釜山空港で待っていてくれて、バスでホテルまで連れて行ってくださいました。これは、初めての場所を訪れるものにとっては、かなり気持ちを楽にしてくれるものです。

会場のEXCOという建物はガラス張りのかなり大きな建物で、中も空間が広く、いかにも見本市会場といった風情です。日本の画廊は一角にまとまっていて、通訳の子が対応しやすくなっていました。
今回もチューリッヒ同様、小野隆生作品を中心に、安藤忠雄、磯崎新、細江英公、草間彌生、百瀬寿、北郷悟、ナム・ジュン・パイク、ドメニコ・ベッリの作品を展示しました。

11月25日(水)から一般公開が始まり、29日(日)までという長丁場です。それも、最終日を除き11時から20時までと一日も長いのです。接客をしていれば長くは感じないのでしょう。でも、平日は閑散としていて、接客する相手もいません。もう日中から「今夜はどこに行こうか。」と話し合う始末です。金曜日までは、まったく売れる気がせず、「このまま終わってしまうのだろうか?」「招待日に来たお客さんが、土日にもう一度来るというのは本当だろうか?」などといろんな思いが交錯しました。
不安な気持ちで迎えた土曜日。入場者はさほど増えたとは思えませんでしたが、釜山の画廊の方が小野先生の6号の作品とパイクの作品を買ってくださいました。もちろん、小野先生の絵を見るのは初めての方でしたが、絵の持つ力を見抜いたのでしょう。
そして、招待日に一度いらっしゃったという(鑑定士・尾立麗子の見るところでは、全身シャネルをまとい、数百万のエルメスのバッグを持っている)女性が小野先生の作品の価格を聞いてきました。そのあと、何だか得体のよく分からない人物が絡んできて種々遣り取りがあったのですが、何はともあれ220cmの最も大きな作品のお買い上げが決まったときは正直、ホッとしました。「XX財閥の奥様らしいです」と通訳のキムさんが言っていたその方は、もう一点小野先生の切り抜き作品も買ってくださいました。
小野先生の作品は、チューリッヒではかなり注目されましたが、テグでは難しいのではないかと思っていたので、こうして3点も売れたのは、かなり意外でもあり、いまさらながら小野作品の確かな力を感じました。また「来年も待っている。」とおっしゃるくらい小野作品を気に入ってくださったのは、とても嬉しいことでした。
今回、日本から参加した画廊は、みな会場の目の前のホテルに泊まっていたため、毎晩打ち揃って飲みに出かけました。ふだん他の画廊の方とこういった付き合いをしたことがなかったので、いろいろとお話を伺うことができたことは、たいへん貴重な経験となりました。この場を借りて、皆さんにお礼を申し上げます。
11月10日に成田を出発して以来、チューリッヒ~東京~テグと続いたアートフェア月間がやっと終わりました。3会場をなんとか無事転戦し、12月1日帰国することができました。
小野隆生先生はじめ出品作家の方々、ボランティアで手伝ってくださったOさん、Nさん、Hさん、そしてアートフェアを通じて初めて出会い、作品をコレクションしてくださったお客様に心より感謝申し上げます。
皆様にはからだの心配をしていただき、ありがとうございました。

通訳3人組にはとてもよくしていただきました。
スタッフの三浦の転戦記は以上ですが、ボランティアとしてテグに参戦してくださったHさんからも詳細なレポートが届いています。
明日、掲載の予定ですので、お楽しみに!
テグ・アートフェアには、日本から七つの画廊が参加しました。
昨年は韓国内の画廊だけでしたが、今年は海外の画廊を誘致するため、アートフェア事務局がいろいろと我々を優遇してくれました。そのひとつが、空港への出迎えで、今回通訳をしてくれる三人のボランティアの学生と、事務局として日本の画廊の窓口となってくれたキムさんが釜山空港で待っていてくれて、バスでホテルまで連れて行ってくださいました。これは、初めての場所を訪れるものにとっては、かなり気持ちを楽にしてくれるものです。
今回もチューリッヒ同様、小野隆生作品を中心に、安藤忠雄、磯崎新、細江英公、草間彌生、百瀬寿、北郷悟、ナム・ジュン・パイク、ドメニコ・ベッリの作品を展示しました。
不安な気持ちで迎えた土曜日。入場者はさほど増えたとは思えませんでしたが、釜山の画廊の方が小野先生の6号の作品とパイクの作品を買ってくださいました。もちろん、小野先生の絵を見るのは初めての方でしたが、絵の持つ力を見抜いたのでしょう。
そして、招待日に一度いらっしゃったという(鑑定士・尾立麗子の見るところでは、全身シャネルをまとい、数百万のエルメスのバッグを持っている)女性が小野先生の作品の価格を聞いてきました。そのあと、何だか得体のよく分からない人物が絡んできて種々遣り取りがあったのですが、何はともあれ220cmの最も大きな作品のお買い上げが決まったときは正直、ホッとしました。「XX財閥の奥様らしいです」と通訳のキムさんが言っていたその方は、もう一点小野先生の切り抜き作品も買ってくださいました。
小野先生の作品は、チューリッヒではかなり注目されましたが、テグでは難しいのではないかと思っていたので、こうして3点も売れたのは、かなり意外でもあり、いまさらながら小野作品の確かな力を感じました。また「来年も待っている。」とおっしゃるくらい小野作品を気に入ってくださったのは、とても嬉しいことでした。
今回、日本から参加した画廊は、みな会場の目の前のホテルに泊まっていたため、毎晩打ち揃って飲みに出かけました。ふだん他の画廊の方とこういった付き合いをしたことがなかったので、いろいろとお話を伺うことができたことは、たいへん貴重な経験となりました。この場を借りて、皆さんにお礼を申し上げます。
11月10日に成田を出発して以来、チューリッヒ~東京~テグと続いたアートフェア月間がやっと終わりました。3会場をなんとか無事転戦し、12月1日帰国することができました。
小野隆生先生はじめ出品作家の方々、ボランティアで手伝ってくださったOさん、Nさん、Hさん、そしてアートフェアを通じて初めて出会い、作品をコレクションしてくださったお客様に心より感謝申し上げます。
皆様にはからだの心配をしていただき、ありがとうございました。
通訳3人組にはとてもよくしていただきました。
スタッフの三浦の転戦記は以上ですが、ボランティアとしてテグに参戦してくださったHさんからも詳細なレポートが届いています。
明日、掲載の予定ですので、お楽しみに!
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