あけましておめでとうございます。(ちょっと遅いけれど。。。)
クリスマスにチムにEikoh HOSOEの KAMAITACHIの本をプレゼントしようと思い AMAZON.com でオーダーしたら偶然にも綿貫さんの所で展示会をやっていた事に気づきました!
実は私は、7歳の時に日本でカマイタチになっていて、右足に深い傷が、いまでも残っています。上野公園で母と散歩していたら急に右足の膝の上がぽこっと開いて救急車に運ばれ、カマイタチだと言われ、医者が針で何本か縫ってくださった事があります。とても珍しいそうです。本当にカマイタチにかかる人って。。。

去年はチューリッヒに行き損ねて残念でしたが、今年はどこかでお会いしましょう!
ウェッブサイトが出来たので是非見て下さい。

去年の暮れはおかげさまで忙しくあっという間に時が経ってしまって蝶のサンプルもまだ送っていません。ごめんなさい。今日、郵便で送ります。
1月20日からは、恵比寿ガーデンで、私が出演している映画が公開されます。ユキとニナと言う映画です。時間があったら見に行って下さい。
今年もまた新たな作品作りをしながら走ろうと思っています。
それでは、今年もよろしくお願いいたします。

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パリに住む若い友人から届いた少し遅い年賀状メールを読んで、社長と二人で恵比寿ガーデンシネマに諏訪敦彦、イポリット・ジラルド監督の「ユキとニナ」という映画を見に行ってきた。

<フランスで暮らすユキは10歳。フランス人の父と日本人の母の子供だが、最近、両親の仲が良くない。ある日、両親が離婚し、母がユキを連れて、日本に帰ろうとしていることを聞いてユキはショックを受ける。ユキは親友のニナと共に、両親を仲直りさせるために、2人に手紙を出したりするが、なかなか上手くいかない。何とか手はないかと考えたユキとニナは、ついに家出をすることに・・・・。>

というストーリー。ユキの母親を演じたのがメールの差出人の津由さんという女優で、私たちはスクリーンで彼女に会いたいがために恵比寿まで行ったわけだ。
今から20年ほど前、私が頻繁に東京とパリを往復していた頃、私の通訳をしてくれた人だ。
当時フランス人の経営する会社で働いていた私の通訳は津由さんだけではなく、その後開高健賞をとったHさんや、今は日本の写真集の紹介で活躍しているNさんなど何人かいたのだけれど、完璧なフランス語と美しい日本語を見事に使いこなして私たちの強力な助っ人をつとめてくれたのはまだ10代の津由さんだった。
1988~1989年にかけて私は「エッフェル塔100年のメッセージ[建築・ファッション・絵画]展」という展覧会を企画し(東京ステーション・ギャラリー、群馬県立近代美術館、他で開催)、実行委員に引っ張りだした植田実先生とパリに向かい、ポンピドゥーセンターはじめ美術館、画商、コレクター、ギュスターブ・エッフェルの遺族たちを相手に作品の借用交渉に奔走していた。そのときの通訳が津由さんだった。彼女は建築のことを猛勉強し、必死になって私たちを助けてくれた。
早稲田の仏文出身の植田先生も、その語学力に舌をまき、「妖精のような」津由さんのすっかりファンになってしまった。
因みにそのとき植田先生がパリで撮影した写真も今回の写真展に出品されています。

津由作品8歳で母と兄の三人で渡仏した津由さんが、なんでそんなに美しい日本語をしゃべることができるのか聞いたことがある。
「漱石や芥川など文庫で読んで習った」という返事には驚きました。
実は彼女、アートの方にも活動を開始したようで、そのうちときの忘れものでも発表できるかも知れません。役者とアーティスト、その活躍ぶりはホームページをご覧になってください。

左の作品は韓国の紙を使った作品ですが、繊細でありながら凛とした表情は、いくつもの国を軽やかに動き回る彼女の芯の強さをあらわしているようです。

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Tsuyu
アーティスト(画家)の両親(韓国人の父親と日本人の母親)を持つTSUYUは、東京で生まれ、8歳の時に一家でフランスに渡る。
1999年からニューヨークに数年滞在し、現在はパリにて仕事をする。
フランスでは、ロゼラ ハイタワー国際バレエセンター(Centre de Danse International Rosella Hightower)を卒業し、ダンスと音学のバカロレアを得る。ほかのパフォーミングアートに興味を持ち、フロラン演劇学校(École Florent)、国立演劇コンセルヴァトワール(Conservatoire National Supérieur d’Art Dramatique)にて、演技を学ぶ。他にロンドンのコンプリシティー シアターなどいろいろなワークショップに参加する。
映画では、リュックベソンプロダクションの"タクシー2"でスパイのユリ役を演じたり、アメリカのインディペンデント映画"サマーカンドでランデブー"、ハンガリー映画"クローズトゥラブ"などに出演したりし、国際的に活躍する。2000年にはヨーロッパ映画フェスティバル(2000 Festival de Films Européens Premiers Plans)でヨーロッパベスト女優賞を得る。
2009年カンヌ映画祭監督週間で正式出品作品に選ばれた、日本とフランスの共同制作映画、"ユキとニナ"(イポリット ジラルド、諏訪敦彦監督)に出演する。
幼い頃から両親のアトリエで常にビジュアルアートに触れていたTSUYUは、新たな創作の好機に没頭する。


植田実展DM◆ときの忘れものは、1月26日[火]―2月6日[土]「植田実写真展ー影の空地」を開催しています(※会期中無休)。
植田さんは会期中は毎日午後4時頃から画廊に出てくる予定です。

明日1月30日(土)17時よりギャラリートーク(講師:植田実・大竹昭子)を開催しますが、既に予約で定員に達しました。
トーク終了後の18時から、お二人を囲み懇親パーティを開催します。どなたでも参加できますが、17時~18時の間はギャラリートークの予約者以外は入場できませんので、18時以降にご来場ください

植田実No.47
植田実「タボール Tabor, Czech Republic
1984年撮影(2010年プリント) ラムダプリント
15.9×24.4cm Ed.7 サインあり>

●画廊では植田実サイン入り本を販売しています(送料無料)。
植田実『都市住宅クロニクル』第Ⅰ巻・第Ⅱ巻
花田佳明『植田実の編集現場 建築を伝えるということ