本日から「The NUDE 写真展」を開催します。
先週はやばやとと、朝日新聞と週間新潮に図版(写真)入りで紹介されたため、何も展示していないうちから、会期も確認せずに次々とお客様が来てしまい、ありがたいやら申し訳ないやらで大慌てでした。というのも、画廊には某所から運び込んだ作品の山が積んであり、とても展覧会の会場という雰囲気ではなく、来られたお客様(もちろん皆さん初めて)も呆れていたことでしょう。
そんなわけで、昨日は休廊日でしたが、社長と二人で出勤して、作品の山を倉庫に移動、画廊の中の整理整頓に終日取り組みました。場所を尋ねる問合せ電話はひっきりなしでしたが(こんなことはかつて無い)、ほとんどが年配(らしい)男性から。どうも「The NUDE」という単語が郷愁をさそるのでしょうか・・・・・
ともあれ、お客様の反応が楽しみです。
さて、本日の本題。
磯崎新連刊画文集「百二十の見えない都市」の予約購読者(パトロン)の皆様には私どもよりの手紙が届いた頃でしょうが、遅れに遅れていた磯崎新先生の『百二十の見えない都市』の制作(書き下ろしエッセイ12編と、挿入版画各3点、計36点)が今年になってようやく再開されました。
この企画は、実在の都市、いまは失われてしまった都市、そして空想のなかの都市……、建築家磯崎新がその生涯のテーマである「百二十の見えない都市」を、版画とエッセイで描き続けるという壮大なプロジェクトです。
第一期は、2001年~2002年にかけて12都市分、各版画2点と書き下ろしのエッセイが一組となり、12号=12都市の版画24点+12篇のエッセイにより刊行されました。
その発表展は磯崎新設計による奈義町現代美術館で開催されました。
次の第二期12都市はその後直ぐに取り掛かっていただいたのですが、思わぬ渋滞状態に・・・・。
第一期のときは、多忙のなか合間をぬうように版画制作に向かい、リトグラフ、銅版、及びそれらの併用による版の制作は40版をかるく超えながらも版すべてを作家自身が制作しました。
第二期は磯崎先生自身の希望でスケールアップ、挿入される版画も大型化し、しかも点数が各都市3点づつとなりました。
版画制作は順調に進み、既に挿入する全36点の版はほとんどが完成しています。
ところが書き下ろしエッセイの執筆が中断してしまいました。
予約購読者(パトロン)の皆様には本当に申し訳ないのですが、磯崎先生は一時、原稿をほとんど書かない(書けない)時期がありました。
しかし、ようやくエンジンがかかってきたようで、『百二十の見えない都市』も一気に進行しています。
今までに第二期12都市のうち、4都市(版画各3点×4都市=12点挿入)分は完成しパトロンの皆さんにはお届け済みです。
そして今、次の4都市(版画各3点×4都市=12点挿入)分の制作が完成に近付きました。
挿入版画各3点のうちの2点は銅版画ですが、掲載の画像の通り、4都市8点のサインが完了しました。残りの各1点の作品はシルクスクリーンでエッセイとともに刷られますが、この作品についても既に原稿は完成しています。
書き下ろしエッセイも4都市分は校了しましたので、いまシルクスクリーンの刷り師・石田了一さんの手で、作品とともに刷られている最中です。
何とか夏までには、4都市12点の作品をお届けしたいと思っています。
問題は、残り4都市の書き下ろしエッセイの執筆です。
こればかりは私たちがどんなにやきもきしても書けるのは磯崎新先生ただひとり。
版元としては、パトロンの皆さんのご理解とご後援を受けながら、何とか完成に近づけたいと思っています。


完成した銅版にサインを入れる磯崎新先生。
後ろに掛かっている作品はシルクスクリーンによる「闇」シリーズ。

サインする磯崎新先生(右)と、ときの忘れもの亭主(左)、銅版担当の刷り師・白井四子男さん(中央)

2005年6月13日の入社当日から磯崎新アトリエでの打合せに参加、以来ずっと制作・編集担当としてイソザキ番を続ける尾立(右)と、アトリエのHさん。
この画文集は限定35部制作ですが、まだ余裕がありますので、ご参加いただければ幸いです。
詳細はお問合せください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

磯崎新「闇1」

磯崎新「闇2」

磯崎新「闇3」
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
先週はやばやとと、朝日新聞と週間新潮に図版(写真)入りで紹介されたため、何も展示していないうちから、会期も確認せずに次々とお客様が来てしまい、ありがたいやら申し訳ないやらで大慌てでした。というのも、画廊には某所から運び込んだ作品の山が積んであり、とても展覧会の会場という雰囲気ではなく、来られたお客様(もちろん皆さん初めて)も呆れていたことでしょう。
そんなわけで、昨日は休廊日でしたが、社長と二人で出勤して、作品の山を倉庫に移動、画廊の中の整理整頓に終日取り組みました。場所を尋ねる問合せ電話はひっきりなしでしたが(こんなことはかつて無い)、ほとんどが年配(らしい)男性から。どうも「The NUDE」という単語が郷愁をさそるのでしょうか・・・・・
ともあれ、お客様の反応が楽しみです。
さて、本日の本題。
磯崎新連刊画文集「百二十の見えない都市」の予約購読者(パトロン)の皆様には私どもよりの手紙が届いた頃でしょうが、遅れに遅れていた磯崎新先生の『百二十の見えない都市』の制作(書き下ろしエッセイ12編と、挿入版画各3点、計36点)が今年になってようやく再開されました。
この企画は、実在の都市、いまは失われてしまった都市、そして空想のなかの都市……、建築家磯崎新がその生涯のテーマである「百二十の見えない都市」を、版画とエッセイで描き続けるという壮大なプロジェクトです。
第一期は、2001年~2002年にかけて12都市分、各版画2点と書き下ろしのエッセイが一組となり、12号=12都市の版画24点+12篇のエッセイにより刊行されました。
その発表展は磯崎新設計による奈義町現代美術館で開催されました。
次の第二期12都市はその後直ぐに取り掛かっていただいたのですが、思わぬ渋滞状態に・・・・。
第一期のときは、多忙のなか合間をぬうように版画制作に向かい、リトグラフ、銅版、及びそれらの併用による版の制作は40版をかるく超えながらも版すべてを作家自身が制作しました。
第二期は磯崎先生自身の希望でスケールアップ、挿入される版画も大型化し、しかも点数が各都市3点づつとなりました。
版画制作は順調に進み、既に挿入する全36点の版はほとんどが完成しています。
ところが書き下ろしエッセイの執筆が中断してしまいました。
予約購読者(パトロン)の皆様には本当に申し訳ないのですが、磯崎先生は一時、原稿をほとんど書かない(書けない)時期がありました。
しかし、ようやくエンジンがかかってきたようで、『百二十の見えない都市』も一気に進行しています。
今までに第二期12都市のうち、4都市(版画各3点×4都市=12点挿入)分は完成しパトロンの皆さんにはお届け済みです。
そして今、次の4都市(版画各3点×4都市=12点挿入)分の制作が完成に近付きました。
挿入版画各3点のうちの2点は銅版画ですが、掲載の画像の通り、4都市8点のサインが完了しました。残りの各1点の作品はシルクスクリーンでエッセイとともに刷られますが、この作品についても既に原稿は完成しています。
書き下ろしエッセイも4都市分は校了しましたので、いまシルクスクリーンの刷り師・石田了一さんの手で、作品とともに刷られている最中です。
何とか夏までには、4都市12点の作品をお届けしたいと思っています。
問題は、残り4都市の書き下ろしエッセイの執筆です。
こればかりは私たちがどんなにやきもきしても書けるのは磯崎新先生ただひとり。
版元としては、パトロンの皆さんのご理解とご後援を受けながら、何とか完成に近づけたいと思っています。
完成した銅版にサインを入れる磯崎新先生。
後ろに掛かっている作品はシルクスクリーンによる「闇」シリーズ。
サインする磯崎新先生(右)と、ときの忘れもの亭主(左)、銅版担当の刷り師・白井四子男さん(中央)
2005年6月13日の入社当日から磯崎新アトリエでの打合せに参加、以来ずっと制作・編集担当としてイソザキ番を続ける尾立(右)と、アトリエのHさん。
この画文集は限定35部制作ですが、まだ余裕がありますので、ご参加いただければ幸いです。
詳細はお問合せください。
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磯崎新「闇1」

磯崎新「闇2」

磯崎新「闇3」
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