本日も「S氏コレクション 駒井哲郎PartⅡ」展開催のため、画廊は開いています。

さて、ときの忘れものでの夏の個展が終わったジョック・スタージスさんから、今年新たに撮影した作品画像のDVDとともに以下のような書簡が送られてきました。

「<前略>私も63歳となり、プロの写真家としてずっと使用してきたフィルムが今にも無くなってしまうという問題に直面しています。すでに今の時点でプリントに使えると思える銀塩の印画紙が製造されていないため、プリントは全てエプソンへと移行しました。この事に関して、現在制作しているデジタルピグメントプリントの永久的な保存性や質にはとても満足しているため、残念だという思いは全くありません。ただ私が使用している8x10の大きいフォーマットのフィルムがなくなったとしたら、小さいフォーマットで今の写真を続けられるかどうかは全く分かりません。大きなカメラでの決まったやり方や質は、私の作業工程においてあまりにも重要なのです。致命的なことです。
<中略>実際の計画的な側面について言えば、私のアーカイヴや、世界各地の画廊の倉庫にある今までの銀塩写真の在庫がどんどん少なくなっていくことに関して、ある決断を下さなければなりませんでした。合理的に行うべき最良の方法は、きちんとカタログ化が出来るように、私の銀塩写真を所有する全ての画廊から、作品を自分のアトリエに集めることです。それが終わったら、画廊にカタログを配布するつもりですが作品はこちらに残します。残っている銀塩写真の価格は12月1日から2倍に上げる予定です。<後略> ジョック・スタージス」
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つまり、もはや追加制作のきかないゼラチンシルバープリントに関しては、全作品を回収したいというメッセージでした。
また、ディジタルピグメントプリントも、来年の1月1日からいくらか値上げするとも書かれています。

宮脇愛子の新作エディション『マン・レイへのオマージュ
マン・レイへのオマージュパンフ
マン・レイの折本仕立ての「回転扉(Pain Peint)」にインスパイアーされ、宮脇愛子がマン・レイへのオマージュとして制作した新作エディション、シルクスクリーン入り小冊子『Hommage a Man Ray マン・レイへのオマージュ』(DVD付き、限定25部)をぜひご購入ください。

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