百瀬寿~気更来のコレクション展より

昨日終了したTOKYO FRONTLINEにはたくさんのお客様にお運びいただきありがとうございました。
廃校になった中学校を改修した<3331 Arts Chiyoda>を会場にした新しい試みで、若い作家、若い観衆の多かったアートフェアでしたが、ときの忘れものは尾形一郎・尾形優五味彬磯崎新安藤忠雄の4組のラインナップで臨みました。
集客という面では昨秋の「プリュス‐トウキョウ・コンテンポラリーアートフェア」よりは格段に多かったようですが、売り上げ的にはときの忘れものは完敗でした。
アートフェアにいくつか参加してきましたが、今までは主催者におんぶに抱っこで「行けばなんとかなるだろう」的ないわば「待ちのフェア」だったのですが、今後はこちらからもっと積極的に市場拡大、顧客フォローの努力をしなければならないなと反省しています。
主催者のご尽力、新しい試みへの取り組みに対し、心より敬意を表するとともに、私たちも先ずは次回(5月にアートフェア京都に出展します)の取り組みに明日からでもかかりましょう!

さて、画廊では26日まで「気更来のコレクション展」を開催しています。
ただし本日21日(月)は休廊ですので、ご注意ください。

気更来のコレクション展に展示している9人の作品については、順次ご紹介してきましたが、最後にご紹介するのは百瀬寿さんの油彩です。
百瀬寿展示風景
左から、宮脇愛子、百瀬寿、秋葉シスイの作品。

百瀬寿
百瀬寿「作品
1989年 ミクストメディア
100.0×100.0cm
サインあり

北海道出身の百瀬さんは、盛岡市を拠点に、30年以上にわたり色彩のグラデーションをテーマとする作品を制作してきました。盛岡の岩手県立美術館では「百瀬寿展」が2010年9月11日[土]-11月23日[火・祝]開催されたばかりです。
亭主も最終日に駆けつけて見てきましたが、よくぞこれだけ集めた(多くが所蔵家や美術館から借りた)と思うほど、色彩豊かな展示で壮観でした。
詳しくはコチラを参照してください。

◆百瀬寿 MOMOSE hisashi
北海道札幌市生まれ。1967年に北海道教育大学旭川分校を卒業し、翌 68年岩手大学専攻科修了。現在も盛岡在住。1977年の「第 2回世界版画展」(サンフランシスコ近代美術館、U.S.A.)でエディション買上賞を、その後も 1996年の「第3回高知国際版画トリエンナーレ展」(いの町紙の博物館、高知)での大賞など、多数の賞を受賞している。近年では「日仏―国境なき芸術」展(2000年、フランス国立パリ造幣局、パリ、フランス)、「HANGA東西交流の波」展(2004年、東京藝術大学大学美術館、東京)、「黄金の美術館」展(2006年、釧路市立美術館ほか巡回)など多くの展覧会に出品。2006年、いわて県民情報交流センター「アイーナ」から、また 2007年には東京ミッドタウン・ウエスト、ミッドタウン・タワーからの依頼制作を精力的に行い、同年には第60回岩手日報文化賞を受賞。そのほか、「MOMOSE」百瀬寿展(2007年、ART Space旧石井県令邸、盛岡)、百瀬寿の「百色百点」(2008年、石神の丘美術館、岩手町)など個展・グループ展を多数行い、国内外で活躍中。

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

◆ときの忘れものは、2011年2月8日[火]―2月26日[土]<陽気が更に来る>ことを祈りつつ「気更来のコレクション展」を開催しています(日曜・月曜・祝日は休廊)。
気更来のコレクション展
出品:小野隆生、宮脇愛子、百瀬寿、秋葉シスイ、
アンドレ・ケルテス、植田正治、エドワード・スタイケン、瑛九、細江賢治

◆特別セール「It's a real★本物を買う!」3月5日(土)、6日(日)の2日間開催します。
セールDM
出品作品はホームページに既に掲載しました。
作品へのお問合せには、2月22日[火]以降に対応しますので、ぜひこの機会にコレクションを充実させてください。


◆今月のWEB展は、2011年2月16日から3月15日まで「植田実展」を開催しています。

◆"アフガニスタンの大地と子どもたち"-伊藤和也さんの目線―写真展
ときの忘れものは「中村哲医師とペシャワール会を支援するチャリティ・オークション」を2006年から開催し、昨年末で45万円の支援金をペシャワール会に送金することができました(昨年末ヤフーオークションへの出品を一時停止したことに伴い、現在はお休み中ですが、必ず復活し支援を継続します)。
アフガニスタンの大地と子どもたち展1
お客様のAさんが、鎌倉で開催される故・伊藤和也さんの写真展のご案内を送ってくださったので、概要をお知らせします。
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「アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に戻すことのお手伝い」「子どもたちが将来、食べ物に困らないように」との思いで伊藤和也さんはペシャワール会の現地ワーカーとして活動されました。目の前のことから少し離れ、伊藤和也さんの目線(人生)を通して、心の旅をしてみませんか。
また、今回の写真展は、亡くなった友人への思いが動機となっています。何らかしらの生きにくさを感じている方が、伊藤和也さんの目線から何か感じて頂ければと思います。

会期:2011年2月25日(金)~2月27日(日)
10:00~18:00(25日は13時オープン) 
           (最終日は16時まで)
会場:今小路クラブ(鎌倉駅西口より徒歩5分) 
   神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-7-7今小路荘103号
入場無料
お問い合わせ:090-8344-8966(佐川)
e-mail    kabokabochatomatomato@hotmail.co.jp
詳しくは、下記サイトをご参照ください。
http://kamakura.mypl.net/event/00000066375/?vfrom=rss2
※26日と27日は伊藤さんと共に活動をされていた進藤陽一郎さんより、会場で説明していただけます。
主催:"アフガニスタンの大地と子どもたち"写真展鎌倉実行委員会
後援:鎌倉市教育委員会

●伊藤和也さん
静岡県生まれ。静岡県立農林短期大学園芸科卒業。2003年に「ペシャワール会」の現地ワーカーとしてアフガニスタンに赴任。戦争で荒廃したアフガニスタンの復興に情熱を燃やし、灌漑用水路建設や農業支援を中心にアフガニスタンの人の目線で活動する。特に伊藤さんが試験栽培に成功させたサツマイモはアフガニスタンの人にとって「美味しい」と評判であった。
2008年ダラエヌールで武装グループの凶弾に斃れる。