まなざしの交差 植田正治の「撮ること」「撮られること」
いま、鳥取の植田正治写真美術館では、「まなざしの交差」と題した展覧会を開催中です。
会期=2011年3月1日(火)―6月5日(日)
会場=植田正治美術館
以下、美術館のホームページより。
「まなざしの交差」と題した今回の展覧会のテーマは、「撮ること」と「撮られること」です。
カメラを向けられ、素直に反応する無邪気な子どもたちや素朴な人々の姿は、植田正治の写真の中で特に印象的です。そこにカメラがある事を意識させないように撮ることが“自然”であるという考え方もありますが、植田は、「人にカメラを向けた時に、カメラを意識するなということの方が不自然だ」と語ります。つまり「カメラを意識させ、真正面から撮る」ことは、被写体とストレートに、そして真摯に向きあうことの表明であり、それによって生じる様々なコミュニケーションを植田は楽しんだのでしょう。
1950年代後半から70年代にかけて山陰地方で撮影された子どもたちや人々の魅力的な表情は、まさに植田と被写体との「まなざしの交差」の証であり、記憶です。これらのイメージは、携帯電話やデジタルカメラでの単なる記録のような撮影に慣れてしまった私たちに、「写真すること」の楽しさをあらためて語りかけてくれます。
シリーズ〈童暦〉や〈小さい伝記〉を中心に、戦前の演出写真や1980年代のファッション写真をあわせて展示し、「撮る」「撮られる」を強く意識した植田の写真スタイルをご紹介しながら、「ひと」に向けられたヒューマンな「まなざし」を浮き彫りにします。


また、昨年、同美術館で〈雲のうつくしい日に。〉と題する展覧会が開催されました。
1999年から2000年にかけて撮影されたこのシリーズは、写真家・植田正治の遺作ともいえる作品群です。展覧会に併せて、それをまとめた美しい写真集が限定版(1200部)で上梓されました。
美しい空にカメラを向けて過ごした有意義な時間(とき)の流れが、穏やかな空気感とともに伝わってきます。ときの忘れもので扱っていますので、メールにてお申し込みください。

植田正治『雲の美しい日に。』
2010年 植田正治事務所発行
29.1x30.5cm 36P
限定1200部
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

以下にご紹介する2点も、まさに「まなざしの交差」する作品で、少年の照れたような笑顔とすまし顔のポーズと対照的ですが、写真に「撮られること」を充分に意識しています。
植田正治 Shoji UEDA
「浜の少年」
1931年(Printed later)
ゼラチンシルバープリント
20.2x30.1cm
サインあり
植田正治 Shoji UEDA
「砂丘人物」
1950年頃(Printed later)
ゼラチンシルバープリント
26.7x23.7cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
いま、鳥取の植田正治写真美術館では、「まなざしの交差」と題した展覧会を開催中です。
会期=2011年3月1日(火)―6月5日(日)
会場=植田正治美術館
以下、美術館のホームページより。
「まなざしの交差」と題した今回の展覧会のテーマは、「撮ること」と「撮られること」です。
カメラを向けられ、素直に反応する無邪気な子どもたちや素朴な人々の姿は、植田正治の写真の中で特に印象的です。そこにカメラがある事を意識させないように撮ることが“自然”であるという考え方もありますが、植田は、「人にカメラを向けた時に、カメラを意識するなということの方が不自然だ」と語ります。つまり「カメラを意識させ、真正面から撮る」ことは、被写体とストレートに、そして真摯に向きあうことの表明であり、それによって生じる様々なコミュニケーションを植田は楽しんだのでしょう。
1950年代後半から70年代にかけて山陰地方で撮影された子どもたちや人々の魅力的な表情は、まさに植田と被写体との「まなざしの交差」の証であり、記憶です。これらのイメージは、携帯電話やデジタルカメラでの単なる記録のような撮影に慣れてしまった私たちに、「写真すること」の楽しさをあらためて語りかけてくれます。
シリーズ〈童暦〉や〈小さい伝記〉を中心に、戦前の演出写真や1980年代のファッション写真をあわせて展示し、「撮る」「撮られる」を強く意識した植田の写真スタイルをご紹介しながら、「ひと」に向けられたヒューマンな「まなざし」を浮き彫りにします。


また、昨年、同美術館で〈雲のうつくしい日に。〉と題する展覧会が開催されました。
1999年から2000年にかけて撮影されたこのシリーズは、写真家・植田正治の遺作ともいえる作品群です。展覧会に併せて、それをまとめた美しい写真集が限定版(1200部)で上梓されました。
美しい空にカメラを向けて過ごした有意義な時間(とき)の流れが、穏やかな空気感とともに伝わってきます。ときの忘れもので扱っていますので、メールにてお申し込みください。

植田正治『雲の美しい日に。』
2010年 植田正治事務所発行
29.1x30.5cm 36P
限定1200部
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

以下にご紹介する2点も、まさに「まなざしの交差」する作品で、少年の照れたような笑顔とすまし顔のポーズと対照的ですが、写真に「撮られること」を充分に意識しています。
植田正治 Shoji UEDA「浜の少年」
1931年(Printed later)
ゼラチンシルバープリント
20.2x30.1cm
サインあり
植田正治 Shoji UEDA「砂丘人物」
1950年頃(Printed later)
ゼラチンシルバープリント
26.7x23.7cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
コメント