4月19日から開催した「野田英夫遺作展―漂泊と望郷の画家」が昨日30日終了いたしました。
ご来廊いただいた皆さん、特に希少な作品をお買い上げいただいたお客様には心より御礼申し上げます。
亭主にとってはサラリーマン時代の最初に国立近美で「帰路」に触れ一目ぼれした思い出の画家であり、画商になってからはいつかはと夢見ていた野田英夫の作品を思う存分味わいつくすことの出来た幸せな二週間でした。
優れた作品は時代を超えて生き続ける、次の世代への手渡しのお手伝いが画商の仕事です。
3月11日以来、激減した売上げに一時はどうなることかと思いましたが、「金門橋と鶏」など回顧展にも出品された代表作他をお客様にお納めできたことは画商冥利に尽きます。
特に嬉しかったのは、久しぶりに来廊されたご年配のお客様が多かったことです。
ときの忘れものは最近でこそ写真に重点をおいていますが、もとはといえば、瑛九、オノサト・トシノブ、北川民次、難波田龍起、舟越保武など野田英夫と同時代の作家たちをメインに扱ってきました。そういう作家たちを支持して下さった多くのお客様がいたから今日があります。これからもそういう絆は大切にしていきたいと思います。
野田英夫の生涯と作品については、大谷省吾さんのエッセイ「野田英夫展によせて」をお読みください。
さて、今日から連休ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
東日本大震災の被災地に皆さんにとっては、連休だからといって心休まるとはいかないでしょう。
心よりお見舞い申し上げます。
ときの忘れものは、通常は日曜・月曜・祝日は休廊です(企画展の開催中のみ無休)。
従ってこの連休中は暦通り、本日5月1日~5日まで休み、6日(金)、7日(土)は営業しています。8日(日)、9日(月)と休み、5月10日(火)~21日(土)まで「東日本震災支援企画 ジョック・スタージス新作写真展」を開催します。
スタッフたちも久しぶりの連休で英気を養ってもらいたいものです。
亭主と社長は、家の片づけをした後、親戚の法事で故郷(群馬県嬬恋村)に帰ります。
短い滞在になりますが、久しぶりに温泉にでも浸かってきましょう。
亭主の趣味は一に社長、二にマンドリン、三が温泉ですが、ここしばらくは不景気と震災の影響でろくろく楽器にも触れず、露天風呂愛好会の例会もしばらく休会です。
これじゃあいかん、忙中閑あり、そろそろ両方の愉しみを復活させましょう。
というわけで、過去ン十年の露天風呂愛好会の栄光の歴史をちょっとばかりご披露させていただきます。
◆乳頭温泉・鶴の湯(秋田県)

ある年のJRの電車掲示用のポスターです。
拡大すると我が露天風呂愛好会のメンバー5人が写っています。ただし社長はこのとき酔っ払って撮影には不参加。
ある年の春、残雪をかき分け乳頭温泉(その日が営業再開日でした)に辿りついたところ、車やバスに乗って大勢の客が・・・ 「さすがだね」と思ったのはとんだ勘違い。泊まり客は私たち6名のみ、その他の人たちは撮影に動員されたエキストラの人たちでした。
そのさらに上に雪をかきわけ上っていくと孫六温泉があります。
◆那須・北温泉(栃木県)

ここは車が宿までは入らず、途中で捨ててあとはてくてく雪道を歩かねばなりません。
宿の前には広大なプールのごとき露天風呂があり、気宇壮大な気分に浸れますが、問題は出るとき。冬の露天の温泉の温度はそう高くない。入っているうちはいいのですが、外はビュービューの寒風、その中を裸で宿に走りこまねばならぬ。
◆満願寺温泉共同湯(熊本県)
ある年の九州大遠征。大分、熊本、宮崎の温泉を駆け巡り、一日14箇所の温泉に入るという快挙を成し遂げたとき、最も印象に残り楽しかったのがこの万願寺の集落の共同浴場でした。県道がすぐ脇を走る万願寺川のほとりにあります。
もともとは(もちろん今も)地元の人たちのためのもので、夕方になると近くの老若男女がごくごく自然に入るに来る。従って私たちよそ者だけが有料(たしか100円くらいだった)。
ご来廊いただいた皆さん、特に希少な作品をお買い上げいただいたお客様には心より御礼申し上げます。
亭主にとってはサラリーマン時代の最初に国立近美で「帰路」に触れ一目ぼれした思い出の画家であり、画商になってからはいつかはと夢見ていた野田英夫の作品を思う存分味わいつくすことの出来た幸せな二週間でした。
優れた作品は時代を超えて生き続ける、次の世代への手渡しのお手伝いが画商の仕事です。
3月11日以来、激減した売上げに一時はどうなることかと思いましたが、「金門橋と鶏」など回顧展にも出品された代表作他をお客様にお納めできたことは画商冥利に尽きます。
特に嬉しかったのは、久しぶりに来廊されたご年配のお客様が多かったことです。
ときの忘れものは最近でこそ写真に重点をおいていますが、もとはといえば、瑛九、オノサト・トシノブ、北川民次、難波田龍起、舟越保武など野田英夫と同時代の作家たちをメインに扱ってきました。そういう作家たちを支持して下さった多くのお客様がいたから今日があります。これからもそういう絆は大切にしていきたいと思います。
野田英夫の生涯と作品については、大谷省吾さんのエッセイ「野田英夫展によせて」をお読みください。
さて、今日から連休ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
東日本大震災の被災地に皆さんにとっては、連休だからといって心休まるとはいかないでしょう。
心よりお見舞い申し上げます。
ときの忘れものは、通常は日曜・月曜・祝日は休廊です(企画展の開催中のみ無休)。
従ってこの連休中は暦通り、本日5月1日~5日まで休み、6日(金)、7日(土)は営業しています。8日(日)、9日(月)と休み、5月10日(火)~21日(土)まで「東日本震災支援企画 ジョック・スタージス新作写真展」を開催します。
スタッフたちも久しぶりの連休で英気を養ってもらいたいものです。
亭主と社長は、家の片づけをした後、親戚の法事で故郷(群馬県嬬恋村)に帰ります。
短い滞在になりますが、久しぶりに温泉にでも浸かってきましょう。
亭主の趣味は一に社長、二にマンドリン、三が温泉ですが、ここしばらくは不景気と震災の影響でろくろく楽器にも触れず、露天風呂愛好会の例会もしばらく休会です。
これじゃあいかん、忙中閑あり、そろそろ両方の愉しみを復活させましょう。
というわけで、過去ン十年の露天風呂愛好会の栄光の歴史をちょっとばかりご披露させていただきます。
◆乳頭温泉・鶴の湯(秋田県)

ある年のJRの電車掲示用のポスターです。
拡大すると我が露天風呂愛好会のメンバー5人が写っています。ただし社長はこのとき酔っ払って撮影には不参加。ある年の春、残雪をかき分け乳頭温泉(その日が営業再開日でした)に辿りついたところ、車やバスに乗って大勢の客が・・・ 「さすがだね」と思ったのはとんだ勘違い。泊まり客は私たち6名のみ、その他の人たちは撮影に動員されたエキストラの人たちでした。
そのさらに上に雪をかきわけ上っていくと孫六温泉があります。
◆那須・北温泉(栃木県)

ここは車が宿までは入らず、途中で捨ててあとはてくてく雪道を歩かねばなりません。宿の前には広大なプールのごとき露天風呂があり、気宇壮大な気分に浸れますが、問題は出るとき。冬の露天の温泉の温度はそう高くない。入っているうちはいいのですが、外はビュービューの寒風、その中を裸で宿に走りこまねばならぬ。
◆満願寺温泉共同湯(熊本県)
ある年の九州大遠征。大分、熊本、宮崎の温泉を駆け巡り、一日14箇所の温泉に入るという快挙を成し遂げたとき、最も印象に残り楽しかったのがこの万願寺の集落の共同浴場でした。県道がすぐ脇を走る万願寺川のほとりにあります。もともとは(もちろん今も)地元の人たちのためのもので、夕方になると近くの老若男女がごくごく自然に入るに来る。従って私たちよそ者だけが有料(たしか100円くらいだった)。
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