今週は安藤忠雄展も終わり、久しぶりに時間がとれそうなので、山のようにいただく案内状を片手に銀座周辺を中心に展覧会を見てまわりたいと思っていたのですが、体調を崩してしまい、出社もおぼつかない有様。
昨日も大切なお客様が来られるので、ふらふらしながら青山まで行ったのですが、やはり冷や汗が出てくるような具合で早退させていただきました。
ゆっくり休んで、来週からの「X氏写真コレクション展II」に備えたいと思います。

昨日の深野さんの磯崎新講演拝聴記はいかがでしたか。
磯崎ファンならではのユーモア溢れる文章で、磯崎アトリエからも「このように熱心に聴いてくださる方がいて、ありがたいです」とメールをいただきました。

話しかわって、昨2010年7月に三上豊先生(和光大学教授)のキューレーションで「Tricolore2010―君島彩子・若宮綾子・渡辺貴子」展を開催しました。
墨による人物像を描いている君島彩子さん、白い陶のオブジェを制作している渡辺貴子さん、そして色あざやかなオブジェを制作している若宮綾子さんの三人展でした。
このとき、不思議な形をしたオブジェを画廊の壁面はいうに及ばず、窓枠などおよそ展示には使ったことのない場所に自由自在に飾りつけ、ときの忘れものを異空間に仕立て上げてくれた若宮綾子さんから、山梨県での個展の案内が届きました。
20111009若宮綾子展

「若宮綾子展」
2011年10月9日(日)~11月6日(日)
開廊日:木・金・土・日 12:00~19:00
art and little shop
iGallery DC
〒406-0031 山梨県笛吹市石和町市部789-99
tel.055-262-0309

若宮さんの作品は、断熱材・保温材である押出発泡ポリスチレンフォームを素材に自由自在な形に造型しそれをトリコット(布)で包み込むというものです。
当初はやはり加工しやすい石鹸などを使っていたようですが、今では耐久性や保存性を考慮してスタイロフォームとトリコット(布)で制作されています。
一つ一つの作品は造型としてユニークな形で自立していますが、それらを与えられた画廊空間に展示してゆくと、インスタレーションとしての意味を持ち出します。
上述のときの忘れもののTricolore2010展での展示の様子は、WEB展でご覧いただけますが、いわば空間にドローイングするかのような効果が生まれるわけです。
若宮さんの制作方法については「若宮綾子のエッセイ」をお読みください。
山梨県笛吹市石和町といえば温泉で有名ですが、iGallery DCの空間をどのように変えるのか、愉しみです。
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「Tricolore2010―君島彩子・若宮綾子・渡辺貴子」展での出品作品をご紹介します。
若宮綾子ischium
若宮綾子「ischium
2010年
スタイロフォーム、トリコット(布)
H12.0×W38.0×D14.0cm
サインあり

若宮綾子untaitle_3
若宮綾子「untitled
2010年
スタイロフォーム、トリコット(布)
H200.0×W20.0×D7.0cm
サインあり

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