先日、『週刊朝日』が瑛九のグラビア特集を組んだことはご紹介しましたが、今度は週刊朝日MOOK『だから死ぬのは怖くない』の表紙に、なんと瑛九の名作「れいめい」(東京国立近代美術館所蔵)を使うという快挙!
恐らく同じ編集局の人が『週刊朝日』の特集を見て、「おっ、これ今度出すムックの表紙にぴったりだ」と思ったのではないかしら。
編集後記によれば、もともとこの本は今年3月に出す予定が、東日本大震災の影響か、刊行が遅れたらしい。
折から宿敵・讀賣新聞主催の「生誕100年記念 瑛九展」が開かれていますが、朝日新聞社さんのこの厚意というか度量、瑛九ファンとして感謝にたえません。

週刊朝日MOOK20111105
『だから死ぬのは怖くない 悔いなき最期を考える』
(週刊朝日MOOK)
880円

黒柳徹子、玄侑宗久、中村メイコ、
筒井康隆、野際陽子、立川談志、
小沢昭一、アルフォンス・デーケン、他

生誕100年記念瑛九展」は埼玉県立近代美術館と、うらわ美術館の2会場で同時開催されています(~11月6日(日)まで)。

瑛九については、美術史研究家・浅野智子さんに「瑛九の型紙考」を、宮崎日日新聞文化部の中川美香さんに「瑛九を追って」を寄稿していただきました。
また昨日、建築評論の植田実さんが「美術展のおこぼれ 18」で今回の回顧展について論じています。さすが植田さん、率直で目のつけどころが違う。
「瑛九命」の亭主はまだブログなんてなかった11年前の2000年、「掲示板」を使って瑛九ファン諸氏の質問に答えて「瑛九について」と題し、画商の立場から銅版の後刷り問題やフォトデッサンについて蜿蜒と論じたことがあります(亭主も若かった)、お読みいただければ幸いです。

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39瑛九
「フォトデッサン型紙39」
切り抜き・厚紙
52.5x34.8cm
ときの忘れもの所蔵

『瑛九フォトデッサン』内型紙39G)瑛九
「三人の乙女」
1952年 フォトデッサン
56.0×45.5cm
埼玉県立近代美術館所蔵
「フォトデッサン型紙39」を使って制作された作品です。

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