お正月休みも今日まで。
明日10日からいよいよ2012年の営業を開始します。
新春の初企画は13日からの「第22回瑛九展」ですが、その前に片付けなければならぬ大荷物があります。いえ比喩で言っているのではありません。
おそらく11日ぶりに出社するスタッフたちはドアを開けて仰天するはず。
入り口から奥まで、作品、額、資料の段ボール箱などなどがうず高く積まれており、歩くのもままならない。
いろいろ事情がありまして(いえ、決してマイナスな話しではありません、むしろめでたいことなのですが)スタッフたちの居場所を少し変更しました。
「少し変更」にもかかわらず、もともと隙間もないほど作品や資料類がぎっしり詰まった画廊空間、こちらを空けるには大量の荷物を移動しなければならず、あちらを動かすにはこれまた別の荷物をどかさなければならない。
例によって強力助っ人・浜田さんとスタッフがお正月休みの期間、三日間ほどかけてその移動と新スペースの確保をやってくれましたが、どけた荷物はまだそのままです。
明日それらを整理し倉庫に移動、12日中には瑛九展の展示作業をしなければなりません。ああタイヘンだ。
正月早々忙しい日常が始まります。

年末年始の長いお休みの間、このブログが毎日更新できたのは、新春メッセージを寄せてくれた作家の皆さんのおかげです。
どうもありがとう。

ところで、昨年のある日、未知のNさんという方から以下のようなメールが送られてきました。

はじめてメールを差し上げます。
私は福岡県久留米市でkurumenmon.comというサイトを管理運営しているものですが、柳川出身の北原白秋について資料を集めていたところ、恩地孝四郎さんが白秋の最晩年に至るまで親友で、太刀洗飛行場~大阪までの芸術飛行で同行したり、彼のデスマスクを造ったり、白秋生家の裏にある詩碑苑の碑文に関係したことを知りました。(デザインしたのではないかと思うのですが、資料館では直筆かどうかという詳しい資料がありません)
私が油絵の修業時代、恩地孝四郎さんの作品に親しみがあるのですが、ネットで調べていて、こちらのサイトに出会えました。
お許しを頂ければ私の白秋詩碑のページ
http://kurumenmon.com/yanagawa/kitaharahakusyu/hakusyu.htmlから恩地孝四郎さんのページへリンクさせて頂きたいと考えております。
また、菅井汲さんは私が指導を受けていた笠井誠一さんからエピソードを聞いて、その作品にも非常に興味を持ち、自分の中の絵画に対する既成概念を壊すことができた作家でした。

突然の勝手なお願いですが、どうかお許しください。お願いいたします。
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もちろん、喜んでリンクをOKしましたが、当方もそれをご紹介せねばと思いながらなかなかできず、年を越してしまいました。
白秋と恩地孝四郎の飛行機旅行は有名な話ですが(その成果が恩地孝四郎著『飛行官能』)、ひょんなことで私どものホームページが紹介されることになり、嬉しいことではあります。

ときの忘れもののコレクションから恩地孝四郎作品をご紹介します。
46-2_恩地孝四郎-3
恩地孝四郎
「失題(きびしい人格の作者)」
1915年 コンテ・紙
17.0x15.0cm
*恩地邦郎の証明書付

46_恩地孝四郎-2恩地孝四郎
樹幹蒼天
1930年  木版(オリジナル)
13.0x18.6cm

45_恩地孝四郎-1恩地孝四郎
四月
1925年  木版(オリジナル)
17.8x19.3cm

*上掲の木版はいずれも当時のもので、後刷りではありません。
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