難波田史男の15年
会期=2012年1月14日~3月25日
会場=東京オペラシティギャラリー
本日2月26日のNHK日曜美術館のアートシーンで3分ほどですが、東京オペラシティギャラリーで開催されている「難波田史男展」が紹介されます。
午前9時45分頃と、再放送が同日午後8時45分頃に放映されます。
ぜひご覧になってください。


1974年1月、九州旅行の帰路、瀬戸内海を航行中のフェリーより転落し、史男は32歳でこの世を去ります。人は史男を「夭折の画家」「青春の画家」と言いならわしてきました。しかし、短い制作期間ながら史男の芸術はすでに十分な発展を遂げ、イメージの豊かなレパートリーは円環のような広がりを見せています。本展をとおし、描くことで自己とたたかい、描くことで自分の世界を信じ続けた、史男の制作の日々が鮮やかに浮かび上がってくることでしょう。(同館ホームページより)
ーーーーーーーーーーーーーーー
亭主が現代版画センターを創立したのは1974年春でした。
難波田史男さんにはですからお会いしたことはありません。
父の難波田龍起先生に銅版画を依頼に経堂のお宅を初めてお訪ねしたのはそれから数年後でした。
今思うと、難波田先生ご夫妻は息子さんの死をまだまだ冷静には受け止められず悲しみの日々を送っておられたに違いありません。
難波田先生の銅版画については追悼集に拙い文章を寄せたのでお読みいただきたいのですが、あるとき先生が小さくて不定形な銅版(原版)を何枚も見せてくださいました。
「史男が作っていた銅版でね、ちゃんと刷ってあげたい」とおっしゃっていたのですが、亭主は先生の版画制作の方に夢中で、史男さんの方にまでは手がまわらなかった。
後に別の画廊から限定30部のポートフォリオがエディションされ、史男さんの銅版が日の目をみたことは嬉しいことでした。
「ジョナス・メカス写真展」が昨日大盛況のうちに終了しました。
案内状もつくらず、ネットだけでの告知にもかかわらず、全国からメカス・ファンがたくさん訪れてくださいました。
特に若い女性たちが多かった。亭主としては大満足であります。
最終日の昨日、大坂からいらしてくださったNさんが小声で「あの子達、●△■◆ムニャムニャ」とささやく。どうやら有名人が来ているらしい。
見れば、見目麗しい少年少女のカップルが熱心にご覧になっている。
後で、映画狂・秋葉に聞いたら「昨年のヴェネツィア国際映画祭で最優秀新人賞を受賞した少年」らしい。
う~む、知らんかった。
ウィレム・デフォーさんのときのようにサインを貰えばよかった・・・・
若い人が90歳の映像作家に興味をもってくれる、画商冥利につきます。
◆ときの忘れもののコレクションから、難波田史男と父・難波田龍起の銅版画作品をご紹介しましょう。

難波田史男「ある日の幻想より」
銅版(刷り:1987年)
18.0×15.0cm
Ed.30
スタンプサイン

難波田龍起「無題」
1970年
エッチング/手彩色
15.0×12.0cm
Ed.75 サインあり

難波田龍起「古風な街」
1978年
エッチング/アクワチント
20.0×15.0cm
Ed.75 サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
会期=2012年1月14日~3月25日
会場=東京オペラシティギャラリー
本日2月26日のNHK日曜美術館のアートシーンで3分ほどですが、東京オペラシティギャラリーで開催されている「難波田史男展」が紹介されます。
午前9時45分頃と、再放送が同日午後8時45分頃に放映されます。
ぜひご覧になってください。


1974年1月、九州旅行の帰路、瀬戸内海を航行中のフェリーより転落し、史男は32歳でこの世を去ります。人は史男を「夭折の画家」「青春の画家」と言いならわしてきました。しかし、短い制作期間ながら史男の芸術はすでに十分な発展を遂げ、イメージの豊かなレパートリーは円環のような広がりを見せています。本展をとおし、描くことで自己とたたかい、描くことで自分の世界を信じ続けた、史男の制作の日々が鮮やかに浮かび上がってくることでしょう。(同館ホームページより)
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亭主が現代版画センターを創立したのは1974年春でした。
難波田史男さんにはですからお会いしたことはありません。
父の難波田龍起先生に銅版画を依頼に経堂のお宅を初めてお訪ねしたのはそれから数年後でした。
今思うと、難波田先生ご夫妻は息子さんの死をまだまだ冷静には受け止められず悲しみの日々を送っておられたに違いありません。
難波田先生の銅版画については追悼集に拙い文章を寄せたのでお読みいただきたいのですが、あるとき先生が小さくて不定形な銅版(原版)を何枚も見せてくださいました。
「史男が作っていた銅版でね、ちゃんと刷ってあげたい」とおっしゃっていたのですが、亭主は先生の版画制作の方に夢中で、史男さんの方にまでは手がまわらなかった。
後に別の画廊から限定30部のポートフォリオがエディションされ、史男さんの銅版が日の目をみたことは嬉しいことでした。
「ジョナス・メカス写真展」が昨日大盛況のうちに終了しました。
案内状もつくらず、ネットだけでの告知にもかかわらず、全国からメカス・ファンがたくさん訪れてくださいました。
特に若い女性たちが多かった。亭主としては大満足であります。
最終日の昨日、大坂からいらしてくださったNさんが小声で「あの子達、●△■◆ムニャムニャ」とささやく。どうやら有名人が来ているらしい。
見れば、見目麗しい少年少女のカップルが熱心にご覧になっている。
後で、映画狂・秋葉に聞いたら「昨年のヴェネツィア国際映画祭で最優秀新人賞を受賞した少年」らしい。
う~む、知らんかった。
ウィレム・デフォーさんのときのようにサインを貰えばよかった・・・・
若い人が90歳の映像作家に興味をもってくれる、画商冥利につきます。
◆ときの忘れもののコレクションから、難波田史男と父・難波田龍起の銅版画作品をご紹介しましょう。

難波田史男「ある日の幻想より」
銅版(刷り:1987年)
18.0×15.0cm
Ed.30
スタンプサイン

難波田龍起「無題」
1970年
エッチング/手彩色
15.0×12.0cm
Ed.75 サインあり

難波田龍起「古風な街」
1978年
エッチング/アクワチント
20.0×15.0cm
Ed.75 サインあり
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