植田実先生と社長のお供で昨夜から盛岡に来ています。
岩手県立美術館で始まる「生誕100年 松本竣介展」の初日に竣介の子息・松本莞さん（建築家）と寺田農さん（俳優、洋画家・寺田政明ご子息、東海大学文学部教授）の開幕記念対談「竣介が生きた時代」があるので、ぜひ聞きたいと新幹線に飛び乗りました。

昨年は瑛九をはじめ、岡本太郎、堀内正和、熊田千佳慕、香月泰男、藤牧義夫、坂本善三、南桂子など多くの作家たちが生誕100年を迎え、記念の回顧展が開催されましたが、今年も舟越保武、オノサト・トシノブ、そして松本竣介の生誕百年にあたります。
東日本大震災で被災された東北各地の美術館は昨年は企画展どころではなく、岩手県立美術館も全ての企画展が中止となりましたが、幸い2012年度は予算もついて、このたびの「生誕100年 松本竣介展」の開催にこぎつけたようです。
その詳細は後日ご報告しましょう。

竣介と同い年で、ちょうど百年前の今日生まれたのがロベール＝ドアノー （Robert Doisneau）です。
東京都写真美術館で「生誕100年記念　ロベール・ドアノー写真展」が開催されています。





会期：2012年3月24日（土）～ 5月13日（日）

この展覧会は彼の残したネガ・作品を管理保管するアトリエ・ロベール・ドアノーの全面協力のもと、約40万点にも及ぶネガから精選した約200点が展示されています。

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2008年10月に日本橋三越で開催されたロベール・ドアノー写真展が開催された折、アトリエ・ロベール・ドアノーによる没後のモダン・プリントが販売されていました。
その折のメモを再録すると、
・モダン・プリントは、ドアノーの専属プリンターであったHerve Hudry氏が現像する。
・今回のモダン・プリントは以下の５作品、３サイズ、各限定20部。
　１）ヴァンドーム広場（1949）
　２）マドモアゼル・アニタ（1951）
　３）パリ祭のラストワルツ（1949）
　４）煙草屋の犬、14区（1953）
　５）ギャラリー・ロミのウィンドー（1948）
・価格　30×40cm＝528,000円
　　　　40×50cm＝640,000円
　　　　50×60cm＝800,000円
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没後のモダン・プリントが50万円以上！！
ときの忘れもののコレクションがいかに廉価かおわかりいただけると思います。
コレクションから生前のサイン入りドアノー作品をご紹介しましょう。

ロベール・ドアノー　Robert DOISNEAU
「L'ENFER　地獄カフェ」
1952年
ゼラチンシルバープリント
35.0×24.5cm 　サインあり

この作品について詳しい省察は小林美香さんのエッセイ第3回をぜひお読みください。

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