『映画の構造分析―ハリウッド映画で学べる現代思想』『街場の現代思想』『知に働けば蔵が建つ』『私家版・ユダヤ文化論』などなど亭主の本棚にある愛読書ですが、著者の内田樹さんは思想家にして、合気道六段、居合道三段、杖道三段の武道家。5月にときの忘れもので個展を開く光嶋裕介さんの建築家としての処女作「凱風館」の施主さんでもあります。
その内田さんが、光嶋さんのアーティストとしての処女作『光嶋裕介銅版画集―Landscape at Night』(16点組)に素晴らしいエッセイを執筆してくださいました。(カタログにも所収)
先日、版画集の概要をブログに書き、それをツイッターで発信したところ、内田さんがRTして下さった。直後からこのブログのアクセスが急上昇、カタログの申し込みメールが相次ぎ驚きました。
内田さんのツイッターのフォロワーは81,000人(!)もいるんですね。

ロバート・メイプルソープの新着作品をご紹介します。

1989年3月9日エイズで亡くなったロバート・メイプルソープは、42歳の生涯で「静物(主に花)」「ポートレート」「ヌード」「セックス」の4つのテーマをもとに優れた写真作品を制作しました。
率直で官能的な作品が美術館に収蔵されるか論議を呼び、日本でもニューヨークのホイットニー美術館が1988年に開いた回顧展のカタログが輸入禁止となり裁判にまで発展しました。
「わいせつ図画」とは何かを問う、この裁判では一審、二審で判決が異なり、2008年の最高裁判決は、このカタログ(写真集)を「メイプルソープ氏の写真芸術の全体像を概観するもの」と判断し、日本国内への持ち込みを禁じた税関の処分取り消しを命じ、国側敗訴が確定します。
下級審におけるわいせつ物認定が最高裁で取り消されるという画期的な判決でした。
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ロバート・メイプルソープ
<X -Portfolio>より“Helmut
制作年:1978年
ゼラチンシルバープリント・ドライマウント
作品サイズ  :19.5cm×19.5cm
フレームサイズ:63.5cm×63.5cm
Ed.25 サインあり

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