君島彩子さんの新作個展を開催します。
◆君島彩子新作展―今生縁起
The Dependent Origination in This Life
会期=2012年8月24日[金]―9月1日[土]
12:00-19:00 ※会期中無休
墨の「たらしこみ」技法によって絵を描く君島彩子。
今年2月、祖父母の記憶を辿りシンガポールを訪れ、様々な場所を取材し現地で作品制作を行いました。本展では、祖父母が暮らした時代から60年以上の月日が流れ、過去と現在が交差する街のなかで描いた作品、帰国後にシンガポールをテーマに制作した作品、また今回初披露となる和紙を使用した作品など、約20点をご覧いただきます。
出品リストと価格をホームページに掲載しましたので、御覧ください。
●初日8月24日(金)18時より作家を囲みオープニングを開催します(予約不要)。
是非ご参加ください。
●作家・君島彩子からのメッセージ
今年2月、初めてシンガポールを訪ずれ、約1ヶ月の滞在中に様々な場所を取材し、現地で作品制作を行いました。今回の個展はシンガポールで制作した作品、帰国後にシンガポールをテーマに制作した作品を中心に展示を行います。
赤道直下で日本とまるで違う気候のシンガポールは、初めて訪ずれた場所でありながら、何故か懐かしい気持ちになる場所でした。それは、母方の祖父母が戦前シンガポールで暮していたので、幼少期よりシンガポールの話を聞いていたからでしょう。
今は亡き祖母が、シンガポールの思い出を楽しそうに語る姿を今でも覚えています。特に果物を中心とした食べ物の話を聞いた事は、強く印象に残っており、美味しい果物の沢山ある南の国は、子供にとって楽園のイメージに近い場所でした。しかし成長していく中で、都市国家である現在のシンガポールの情報を知っていくと、私の中から楽園のイメージは徐々に薄れてゆき、やがて観光写真の高層ビル群によって消されてしまいました。
祖父母の暮した時代から60年以上の月日が流れ、街並みはすっかり変わっていましたが、所々に残されたコロニアル様式の建物や椰子の並木は、当時と変わらないままです。私はシンガポール滞在期間中、過去と現在が交差する街並みを祖父母の記憶に手を触れるために、歩き続けていたのではないかと思っています。そして、今の自分自身が生きているのは、太平洋戦争の動乱を乗り越え、祖父母が生きて日本へ帰国してくれたからこそだという、縁起を感じるようになりました。
今回の展示作品も、今まで同様に全て紙に墨で描いた作品となります。単純な技法と材料ですが、従来使用していた道具に加えて、墨と筆はシンガポールで手に入れた物も使用しています。また今回は初めて、和紙を使用した作品の展示も行います。
(きみじま あやこ)

君島彩子
「On the equator」
2012年
和紙、墨
172.5x128.0cm
サインあり

君島彩子
「LISTEN」
2012年
水彩紙、墨
47.0x150.0cm
サインあり

君島彩子
「FLOWERS」
2012年
和紙、墨
41.0x30.0cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
■君島彩子 Ayako KIMIJIMA(1980-)
1980年生まれ。2004年和光大学表現学部芸術学科卒業。現在、大正大学大学院文学研究科在学。
個展:2009年タチカワ銀座スペース Åtte、2008年羽田空港 ANAラウンジ 2007年 新宿プロムナードギャラリー 2006年UPLINK GALLERY、現代Heigths/Gallery Den 2003年みずほ銀行数寄屋橋支店ストリートギャラリー 1997年Lieu-Place。グループ展:2007年8th SICF 招待作家2006年7th SICF、浅井隆賞、 第9回岡本太郎記念現代芸術大賞展。
◆ときの忘れものは、2012年8月24日(金)ー9月1日(土)「君島彩子新作展―今生縁起 The Dependent Origination in This Life」を開催します(会期中無休)。
初日の8月24日(金)18時より作家を囲みオープニングを開催します。どうぞお出かけください。
◆君島彩子新作展―今生縁起
The Dependent Origination in This Life
会期=2012年8月24日[金]―9月1日[土]
12:00-19:00 ※会期中無休
墨の「たらしこみ」技法によって絵を描く君島彩子。
今年2月、祖父母の記憶を辿りシンガポールを訪れ、様々な場所を取材し現地で作品制作を行いました。本展では、祖父母が暮らした時代から60年以上の月日が流れ、過去と現在が交差する街のなかで描いた作品、帰国後にシンガポールをテーマに制作した作品、また今回初披露となる和紙を使用した作品など、約20点をご覧いただきます。
出品リストと価格をホームページに掲載しましたので、御覧ください。
●初日8月24日(金)18時より作家を囲みオープニングを開催します(予約不要)。
是非ご参加ください。
●作家・君島彩子からのメッセージ
今年2月、初めてシンガポールを訪ずれ、約1ヶ月の滞在中に様々な場所を取材し、現地で作品制作を行いました。今回の個展はシンガポールで制作した作品、帰国後にシンガポールをテーマに制作した作品を中心に展示を行います。
赤道直下で日本とまるで違う気候のシンガポールは、初めて訪ずれた場所でありながら、何故か懐かしい気持ちになる場所でした。それは、母方の祖父母が戦前シンガポールで暮していたので、幼少期よりシンガポールの話を聞いていたからでしょう。
今は亡き祖母が、シンガポールの思い出を楽しそうに語る姿を今でも覚えています。特に果物を中心とした食べ物の話を聞いた事は、強く印象に残っており、美味しい果物の沢山ある南の国は、子供にとって楽園のイメージに近い場所でした。しかし成長していく中で、都市国家である現在のシンガポールの情報を知っていくと、私の中から楽園のイメージは徐々に薄れてゆき、やがて観光写真の高層ビル群によって消されてしまいました。
祖父母の暮した時代から60年以上の月日が流れ、街並みはすっかり変わっていましたが、所々に残されたコロニアル様式の建物や椰子の並木は、当時と変わらないままです。私はシンガポール滞在期間中、過去と現在が交差する街並みを祖父母の記憶に手を触れるために、歩き続けていたのではないかと思っています。そして、今の自分自身が生きているのは、太平洋戦争の動乱を乗り越え、祖父母が生きて日本へ帰国してくれたからこそだという、縁起を感じるようになりました。
今回の展示作品も、今まで同様に全て紙に墨で描いた作品となります。単純な技法と材料ですが、従来使用していた道具に加えて、墨と筆はシンガポールで手に入れた物も使用しています。また今回は初めて、和紙を使用した作品の展示も行います。
(きみじま あやこ)

君島彩子
「On the equator」
2012年
和紙、墨
172.5x128.0cm
サインあり

君島彩子
「LISTEN」
2012年
水彩紙、墨
47.0x150.0cm
サインあり

君島彩子
「FLOWERS」
2012年
和紙、墨
41.0x30.0cm
サインあり
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■君島彩子 Ayako KIMIJIMA(1980-)
1980年生まれ。2004年和光大学表現学部芸術学科卒業。現在、大正大学大学院文学研究科在学。
個展:2009年タチカワ銀座スペース Åtte、2008年羽田空港 ANAラウンジ 2007年 新宿プロムナードギャラリー 2006年UPLINK GALLERY、現代Heigths/Gallery Den 2003年みずほ銀行数寄屋橋支店ストリートギャラリー 1997年Lieu-Place。グループ展:2007年8th SICF 招待作家2006年7th SICF、浅井隆賞、 第9回岡本太郎記念現代芸術大賞展。
◆ときの忘れものは、2012年8月24日(金)ー9月1日(土)「君島彩子新作展―今生縁起 The Dependent Origination in This Life」を開催します(会期中無休)。
初日の8月24日(金)18時より作家を囲みオープニングを開催します。どうぞお出かけください。
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