ただいま開催中の「秋のセール 彩りの一枚」には、いままでのときの忘れもののラインナップにはなかった作品をいくつか出品しています。
早速ご紹介しましょう。
14テリー・ウィンタース
「Primitive Segments [IV]」
1991年
シルクスクリーン
58.0x47.0cm
Ed.70
サインあり

*1990年代に発表されたテリー・ウィンタース唯一のシルクスクリーン作品


■テリー・ウインタース Terry WINTERS(1949-)
1949年アメリカ、ニューヨーク市生まれ。画家。1971年ニューヨークのPratt Institute, Brooklyn卒業。ウィンタースの作品は抽象表現主義の位置に根ざし、有機的なモチーフの作品を一貫して制作している。
1982年ニューヨークのソナベンド・ギャラリーで初個展が開かれて以来、ウィンタースの作品は、ロサンゼルス現代美術館、ニューヨークのホイットニー美術館、ヴァレンシアのIVAMジュリオ・ゴンザレス・センター、ロンドンのホワイトチャペルギャラリー (1998)、バーゼルのクンストハーレ (2000)など世界各国の美術館やギャラリーで発表され続けている。現在ニューヨークにて活動を続ける。


25ジュリアン・レスブリッジ
「Untitled」
1990年
リトグラフ
57.8x43.2cm
Ed.70
サインあり

*アメリカを代表する版画工房ULAEのエディション


■ジュリアン・レスブリッジ Julian LETHBRIDGE(1947-)
1947年スリランカで生まれ、イギリスで育つ。1960年から1969年までウェストチェスターカレッジとケンブリッジ大学で学ぶ。卒業後、銀行員としてのキャリアをスタートするが、1972年にはニューヨークに移り住み絵画に取り組むようになる。レスブリッジの抽象表現は数学や自然の原理に基づいており、1980年代後半から1990年代前半までの彼の作品はモノクロの作品に限られていたが、最近では色彩豊かで動きのある画法を用いるようになる。彼の作品はアメリカ、ヨーロッパなど様々な場所で展示されている。


24サンドロ・キア
「West Band」
1989年
リトグラフ、コラージュ、エッチング
89.5x70.0cm
Ed.30
サインあり

*1980年代に大流行したアートムーブメント「ニューペインティング」。そのなかでイタリアの「3C」と呼ばれた3人の作家の一人、サンドロ・キアの大判のリトグラフ


■サンドロ・キア Sandro CHIA(1946-)
1946年イタリア、フィレンツェ生まれ。画家、彫刻家。1965年から69年までフィレンツェの美術アカデミーに学ぶ。1970年代は、ローマ近郊で制作し、80年代に入るとニューヨークを拠点に国際的な活動を行う。具象的な傾向が復活したと言われる1980年代に、イタリアにおこったニューペインティング的な現象、トランスアヴァンギャルドの主要作家として注目される。エンツォ・クッキ、フランチェスコ・クレメンテと共に、その名前の頭文字から、イタリアの「3C」と呼ばれる。ルネッサンス以降のイタリア絵画の伝統を始め、近代絵画の様々な手法をとらえ直しながら、独自の具象的な世界を創り出している。


13ケニー・シャーフ
「JADE PEA GOD」
1989年
シルクスクリーン
85.4x98.7cm
Ed.150
サインあり

*イタリアやドイツに並んで、「ニューペインティング」ムーブメントを牽引したアメリカの作家ケニー・シャーフのシルクスクリーン作品


■ケニー・シャーフ Kenny SCHARF(1958-)
1958年アメリカ、ロサンゼルス生まれ。1980年ニューヨーク・スクール・オブ・ビジュアルアーツを修了。バスキア、キース・へリングなどと並び1980年代のニューヨークを代表する画家。美術学校を出た後、ストリートを活動拠点としグラフィティ・アートを発表する。当時、ニューヨークのアンダーグラウンドカルチャーの発信地であったクラブ「パラディアム」の内装をバスキア、キース、シャーフの3人が手掛け話題を呼ぶ。幼少のころから、テレビカルチャーの中で育ったケニー・シャーフの作品には、アニメキャラクターに通じる可愛らしさとともに、ストリートカルチャーがもつファンキーさと荒々しさをも併せ持っている。


21ジャック・ヴィヨン
「F(頭)」
1959年
リトグラフ
22.0x15.6cm
Ed.70
サインあり

*マルセル・デュシャン兄弟の一人ジャック・ヴィヨンによるキュビズムの要素を取り入れた瀟洒な石版画


■ジャック・ヴィヨン Jacques VILLON(1875-1963)
1875年フランスのノルマンディーに生まれる。祖父に版画の手ほどきをうけ、後にキュビズムを代表する銅版画家として活躍した。アンリ・ルソーやデュフィ、マリー・ローランサンたちの銅版画エスタンプの制作者としても有名である(ジャック・ヴィヨン版)。7人兄弟のうち4人が芸術家として活躍したことでも有名で、ジャック・ヴィヨンは長兄、1つ下のレイモン・デュシャン=ヴィヨン(1876-1919)は彫刻家、兄とともにキュビスム運動に参加。12歳下にはダダやシュルレアリスムに大きな影響を与えたマルセル・デュシャン(1887-1968)、さらに14歳下の妹にダダイストのスザンヌ・デュシャン(1889-1963)がいる。


02今井アレクサンドル
「Untitled」
2010年
アクリル、紙
41.0x30.0cm
サイン、落款あり

*日本を代表する抽象画家巨匠今井俊満の実子、今井アレクサンドルのダイナミックな抽象画


■今井アレクサンドル Alexandre IMAI(1959-)
1959年前衛画家の今井俊満とオーストリア人の母との間にフランス、パリで生まれる。5歳までパリで過ごした後日本へ帰国。1979年高校卒業後、ロンドンへ渡る。有名写真家デビット・ベイリーに師事。帰国後1980年代から有名企業をスポンサーにライブペインティング、商業空間のディスプレイなどアートイベント活動を展開する。作品は絵画(油彩、墨)が主だが、怪獣「ブースカ」をモチーフにした写真集などもある。



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◆ときの忘れものは「秋のセール 彩りの一枚」を開催しています。
会期=9月12日[水]―9月21日[金]*日曜・月曜・祝日は休廊
201209sale出品予定:阿部展也、アンディ・ウォーホル、今井アレクサンドル、内間安王星、瑛九、オノサト・トシノブ、小野隆生、恩地孝四郎、金子國義、草間彌生、ケニー・シャーフ、駒井哲郎、斎藤義重、サンドロ・キア、篠原有司男、ジャック・ヴィヨン、ジュリアン・レスブリッジ、ジョン・ケージ、テリー・ウィンタース、ナム・ジュン・パイク、ニキ・ド・サンファル、長谷川潔、ハンス・ベルメール、マックス・エルンスト、マン・レイ、元永定正、山口長男、若林奮、他