光嶋裕介さんから新春メッセージ

光嶋裕介さん


新年あけましておめでとうございます。

 去年は、『Landscape at Night 2012』という
人生初めての銅版画展をときの忘れものギャラリーで開催させてもらい、
おかげさまで大変ご好評いただきました。誠に嬉しい限りです。
改めまして、心よりお礼申し上げます。

「本当にありがとうございました」

 それに加えて、建築設計では
レッドブル・ジャパンのオフィスの内装設計や
首都大学東京では助教として学生の指導にも携わらせてもらいました。
一昨年の冬に竣工した私の処女作である
内田樹先生の凱風館(がいふうかん)にも、
東京から毎月通いながら合気道も始めました。
強弱勝敗を競わない合気道の道は、新鮮であり、
多くの示唆に富んだ素晴らしいものです。
幻想都市風景』(羽鳥書店)と『みんなの家。』(アルテスパブリッシング)の
2冊の本も出版させてもらい、私の世界はぐんと広がりました。

 これもすべては、顔の見える「ご縁」があってのことです。
綿貫さんをはじめ、多くの魅力的な方々に支えられて今の私があります。
建築作品を通して、銅版画やドローイングを通して、
はたまた、書籍や雑誌の記事を通して「ありえなかった出逢い」が
生まれることに最大の喜びを感じている今日この頃です。
そのためにも良質な仕事をして、幸せを共有できるように
建築家として日々精進していきたいと思っています。

 今年は、神戸と東京に2つの住宅が完成する予定です。
春には大阪の「にいファインアーツギャラリー」にて個展も予定しています。
ジェットコースターのような毎日は、まだ当分続きそうですが、
大きな波がきているときは、
勇気を持って何事にもチャレンジしようと常々思っていますので、
これからもたくさんの「人生初」のことに挑戦し、頑張っていこうと思います。

 最後に、2013年の人生初体験をひとつ表明させてください。
それは、「シルクスクリーン」です。
今までのドローイングや銅版画とはまた違う、
シルクスクリーンによる「幻想都市風景」を
秋頃には発表できるようにしたいと思いますので、
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

 みなさまにとっても、ご健康で、実り多く、
忘れがたい1年でありますように、心より願っております。
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光嶋裕介拝(建築家)

koshima_landscape_003
光嶋裕介
"Landscape at Night NO.003"
2008年
エッチング、アクアチント、雁皮刷り
イメージサイズ:12.0x30.0cm
シートサイズ :27.0x39.5cm
Ed.8+20 (Ⅰ/Ⅷ~Ⅷ/Ⅷ+1/20~20/20)
サインあり