最近話題の原田マハさんの『楽園のカンヴァス』をお読みの方は直ぐに大原美術館を思い浮かべたことでしょう。
先日大原の学芸課長さんが見えられたので、早速『楽園のカンヴァス』のことを聞き、取材も受けたんですかと伺いました。
「原田さんが取材に見えられたとき、ボクは不在で」ということでした。

ところで近年はどこの美術館もホームページに力を入れています。
企画展やコレクションの内容を粗密はありますが、サイトに掲載しているところが多くなりました。皆さんもそれらをご覧になって企画の詳細を知ったり、展覧会の見所を捜しているでしょう。
しかし、もう一歩踏み込んで美術館側からの積極的な情報発信ということでいうと、せいぜい特定の相手に配布郵送するニュースや、友の会の会報などが主なものではないでしょうか。
亭主が知る限り、こまめで親切、愛情こもる情報発信という点では、倉敷の大原美術館のメルマガがダントツです。
印刷物だとどうしてもタイムラグが生じるし、経費もばかにならない。
その点、メルマガなら直近の情報を瞬時に発信できる(大原は毎週一回)、費用はもちろん格安です。
大原美術館の写真
大原美術館 (トリップアドバイザー提供)

1930年(昭和5年)日本初の西洋美術中心の私立美術館として開設され、日本で最も古い歴史をもつ大原美術館ですが、ネットでも頑張っている。
もともと大原美術館のメルマガは、ML(メーリングリスト)による情報発信が最初でした。
ML登録した人へ向けて大原美術館のスタッフが企画案内などを発信し、それを読んだ人たちが返事や質問を寄せ、ときには誰かが批判的なことを書き込むと、ML上で大論争が起こったりで、これはなかなか面白かった。
今は双方向のMLは廃止してメルマガになりましたが、大原理事長、高階館長などの生の声を反映した情報発信はいつも楽しみにしています。

論より証拠。
26日に送られてきた「メールマガジン 第565号」をそのまま転載しますので、先ずはお読みください。

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大原美術館サポーター メールマガジン 第565号
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2013.5.26

このところ、まだ発表はできないのですが、今秋から来年にかけての諸企画が次々と煮詰まっております。
北のほうで大原美術館の作品があれこれお目にかかれるはず・・・。

*****今週のニュース*****

Ohara Contemporary
一生懸命広報しております。

それゆえ、地元岡山県域では山陽新聞の1面全体を使った特集や、JRの社内吊りや駅のポスターもいつもよりたくさん露出しております。

そして、このところ東京で刊行される全国誌でも次々に「Ohara Contemporary」が紹介されております。

これは、4月19日の内覧会へ取材にいらしてくださった記事が、このタイミングで出始めるゆえですが、目につくところでは「美術手帖」が4pをかけ福住廉さんによる、我が意を得たり!という素敵な記事と写真を掲載。

「月刊アートコレクターズ」は、会場写真も多数含めて6Pの豪華版。
なかでも内覧会にかけつけてくださったアーティストがずらりと揃った集合写真がばっちり掲載されていますからこれは必見。

その他でも丁寧に読売新聞、新美術新聞がご紹介くださり、またこれから「芸術新潮」や「美術の窓」でも記事が掲載される予定です。

展覧会は7月7日(日)まで。
みなさま、新聞雑誌をご覧いただいたら、ぜひぜひほんものの会場へも足をお運びください。

☆☆☆ 今後の予定  ☆☆☆
特別企画展 「Ohara Contemporary」
2002年の高階秀爾館長着任以来収蔵した、現代日本の作家たちの作品を一挙公開。
当館収蔵作品以外に特別出品もあり。

出品アーティスト
会田誠、淺井裕介、浅見貴子、岩熊力也、上田暁子、植松奎二、太田三郎、岡田修二、奥村美佳、小沢剛、押江千衣子、小谷元彦、小野博、off-Nibroll、柏原由佳、ジュン・グエン=ハツシバ、小林孝亘、鯉江真紀子、鴻池朋子、斎城卓、齋藤芽生、坂本夏子、佐藤翠、杉本博司、田窪恭治、田嶋悦子、辰野登恵子、津上みゆき、中川幸夫、蜷川実花、花澤武夫、東島毅、彦坂敏昭、樋口佳絵、平井優子・藤本隆行・辺見康孝、福田美蘭、藤本由紀夫、北城貴子、眞板雅文、町田久美、松井えり菜、三瀬夏之介、森山大道、やなぎみわ、ヤノベケンジ、山口晃、ログズギャラリー、渡辺おさむ

会期:2013年4月20日(土)~7月7日(日)
会場:分館、工芸・東洋館
入館料:料金:通常の入館料でご覧いただけます。

「Ohara Contemporary」 アーティストの皆様のエールが続々届いております。
http://www.ohara.or.jp/201001/jp/D/OC02.html

◎大原美術館コレクションテーマ展37 「名品たちの現代(コンテンポラリー)」
本館を会場に、西洋と日本の名作を区別せず、制作時期順に展示。
いずれの作品も、もともとは各時代において先端をゆく新たな表現や価値を模索する現代美術であったのが、時の経過とともに名品として評価を高めたものばかり。
まさに、東西の現代美術作品の集積としての大原美術館の姿をお見せしします。

会期:2013年4月20日(土) ~ 7月7日(日)  
会場:本館
入館料:料金:通常の入館料でご覧いただけます。

◎お奨めのこの1点! ≪フスタート出土の中国陶片≫
会期:~2013年5月26日(日)
会場:本館1階
料金:通常の入館料でご覧いただけます。

東西分館交流に向けられた児島虎次郎の眼差しは、遠い過去まで射程に入れていた!

◎いつもやってる ギャラリートーク!
「フレンドリートーク」  
毎週土曜 午後1時30分~
毎週日曜 午前11時~

「大原美術館その歴史と作品」
毎週日曜 午後1時30分~

ご入館された方は、どなたでも無料で参加していただけます。
本館1階アトリウムにご集合ください。

◎児島虎次郎作品 探しております。
児島が描き残した油彩作品の総目録作成作業を進めております。
児島作品に関する情報をお持ちの方は
yangi@ohara.or.jp まで、ご一報ください。
個人所蔵の作品に関しましては、その情報を当館より外に出すことは(総目録に掲載することも含めて)、その都度、御了解を得てすすめますので、ぜひとも皆様多くの情報をお願いいたします。

☆☆☆ 各種のお知らせ ☆☆☆
◎ 大原美術館後援会へのおさそい
個人会員 年会費は1万円。
会費は作品の修復、また作品の保存環境整備のために役立たせていただきます。

会員の方には下記の特典がございます。
申し込みから1年間有効の大原美術館へのフリーパスポート。
有隣荘での特別展やギャラリーコンサート、高階館長の美術教室など各種企画の割引。
ミュージアムショップでの割引販売。大原美術館から折々のお知らせ。
そして会員限定企画へご招待などサプライズあり!
とってもお得な後援会です。

http://www.ohara.or.jp/201001/jp/J/J1b.html#h1

◎ 大原美術館 旬の話題満載。
FM くらしき 「あーと@オオハラ」
82.2MHZ  (倉敷市周辺で聴けます)
毎週金曜日 午後1時から30分間のOA

◎ 開館スケジュール
7月8日(月)まで毎週月曜日を休館とさせていただきます。

お問合せ
公益財団法人 大原美術館
〒710-8575 倉敷市中央1-1-15
TEL086-422-0005 FAX086-427-3677
info@ohara.or.jp
MLホームページ: http://www.freeml.com/ooharamm
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こんな具合にスタッフの息遣いが聞こえてくるようなメルマガですが、意外なことに読者はそう多くはないようです。
もったいないですね。
面白いと思った方はぜひ上掲のMLホームページからお申し込みを。