本日は「恩地孝四郎展」の最終日です。
19時まで開廊していますので、どうぞお出かけください。

旧知の銀座の画商Tさんが「あなた、このごろどうしてるのかと思ってさ」と突然電話をかけてきた。
亭主「近頃は難聴で、人と会うのも億劫で銀座も随分行ってないなあ」
Tさん「難聴? それって雑音は聞かなくていいってことだから、めでたいじゃない」
亭主「ん? そういう風に考えるか」
Tさん「そうだよ、ボクも老眼で目がかすんでねと客の医者にこぼしたら、それは余計なものは見なくていいと神さまが言ってるんですよと言われたよ」
何事もポジティブに考えなさいと教えられました。

出かけなくとも、このところ、海外からのお客様の来廊が続いています。
美術館のキューレターだったり、コレクターだったり、ジャーナリストだったり。
もちろん画商さんも。
青山の片隅に棲息する貧乏画廊を捜して来るわけですから、皆さんプロ。

先日もアメリカから客人あり。
ときの忘れもので3月に開催した「具体」展の情報をネットで知り、作品をリサーチしにきたとのこと。
慌てて倉庫から、上前智祐堀尾貞治はじめ普段は狭い画廊にはおけない大きな作品を運び込みご覧にいれました。
いやさすがによく勉強していらっしゃる、ヨシハラ、シラガ、モトナガ、タナカ、ホリオなど「グタイ」参加作家はもちろん、オノサト、エイキュウ、ジッケンコウボウ、モノハ・・・、すらすらと日本の現代美術の固有名詞が出てくる。
驚きました。

ついこのあいだまで、海外からの問合せは「クサマ」が圧倒的だったのですが、MoMAのTokyo展、グッゲンハイムのグタイ展などの影響でしょう、他の作家への問合せも増えてきました。
ありがたいことです。

ホームページに掲載していない作品もたくさんあるので、少しづつ情報を増やしていきたいと思います。
元永おれおれまがり「おれおれまがり」
1979
シルクスクリーン
45.0×60.0cm
Ed.150 サインあり

元永ぎざぎざ「ぎざぎざ」
1979
シルクスクリーン
60.0×45.0cm
Ed.150 サインあり

元永ふたつのあかいぎざぎざ「ふたつのあかいぎざぎざ」
シルクスクリーン、コラージュ
30.0×53.5cm
Ed.150 サインあり

元永さんかく「さんかく」
1979
シルクスクリーン
95.0×43.0cm
Ed.85 サインあり

元永ひだりうえにぐりーんのぎざぎざ「ひだりうえにぐりーんのぎざぎざ」
1984
シルクスクリーン
45.0×65.0cm
Ed.150 サインあり

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