ときの忘れもの　　具体（具体美術協会） GUTAI

具体（具体美術協会） GUTAI

「具体（具体美術協会）」は1954年吉原治良により立ち上げられ、関西在住の若手作家を中心に結成されました。
1950年代にはまだパフォーマンスやインスタレーションといった表現が新奇の眼で見られるだけで、美術作品としての評価はなかなかされにくい時代でした。
しかし近年では国際的にも注目をあび、1950～70年代の日本のアートを再評価し検証する動きが活発です。2013年2月からはニューヨークのグッゲンハイム美術館で「GUTAI」展も開催されました。
具体のリーダーであった吉原治良の「人の真似をするな」という言葉に象徴されるように、具体美術協会に参加した作家たちは従来の表現や素材を次々と否定して新しい美術表現を旺盛に展開していきました。
1972年2月10日吉原治良の死去により、同年3月31日に具体美術協会は解散。

■「具体（具体美術協会）」メンバー：
吉原治良、東貞美、藤川東一郎、船井裕、伊勢谷圭、正延正俊、岡田博、岡本一、関根美夫、嶋本昭三、辻村茂、上田民子、上前智祐、山崎つる子、吉田稔郎、吉原英雄、吉原通雄、橋上よし子、金山明、木下淑子、元永定正、村上三郎、大野糸子、柴田健、白髪富士子、白髪一雄、鷲見康夫、田中敦子、浮田要三、水口強一、大原紀美子、酒光昇、中橋孝一、坪内晃幸、向井修二、前川強、渡辺宏、松谷武判、名坂有子、今井祝雄、今中クミ子、木梨アイネ（塩谷愛彦）、喜谷繁暉、鍋倉武弘、猶原通正、名坂千吉郎、小野田實、坂本昌也、田井智、田井竜児、ヨシダミノル、堀尾貞治、聴涛襄治、高崎元尚、松田豊、堀尾昭子、菅野聖子、河村貞之、森内敬子、文承根