新宿の小田急でオノサト・トシノブ展が始まりました。

オノサト・トシノブ展
会場:新宿小田急10階ギャラリー
会期:2014年1月29日(水)ー2月4日(金)
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デパートで現代美術、それも極め付きの抽象作品が展示されるのは珍しいことですが、反響はどうでしょうか。
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亭主は美術界に入ってすぐに桐生のオノサト先生のアトリエに伺い(連れてってもらい)ました。
亭主が生まれて初めて親しく口をきいた画家がオノサト先生と靉嘔先生でした。
靉嘔先生はご健在でますます旺盛な制作を続けておられますが、オノサト先生は亡くなってから27年経つのですが、いまだに国立美術館での回顧展が実現していません。
オノサトファンとしては残念でなりません。
2012年に桐生の大川美術館で「生誕100年 オノサト・トシノブ展」が開催され、少し書いたのですが、このところ初期作品への評価の高騰が著しい。
いわゆる「ベタ丸」作品といわれるものは、サムホールのような小品が数百万円の値をつける。
「ベタ丸」とは、オノサト先生が自ら言った言葉で、丸を単一の色で塗る方式で描かれた1955~1960年までの僅か足掛け6年という短い期間に制作された作品をいいます。
1960年に丸が分割されて、このベタ丸時代は終わります、
1960年に丸の分割が始まって、丸がモチーフからルールに転化し、「丸の分割時代」が以降亡くなる1986年まで続きました。

ここ数年、亭主が扱ったベタ丸作品をいくつか紹介します。

●ベタ丸の初期
オノサト「六丸」表600
オノサトトシノブ
「六丸」
油彩・キャンバス
1956年 SM号
singed

●ベタ丸の絶頂期
オノサト「四つの飛び丸」
「四つの飛び丸」
1958年 油彩・キャンバス
27.0×22.0cm
singed

*1989年練馬区立美術館「オノサト・トシノブ展」出品作品(No.28)

●ベタ丸の晩期
front
オノサト・トシノブ
「二つの丸 グレーと黒」
1960年 油彩 
22.3×27.4cm singed

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