「難波田龍起の愛した作家たち」展は昨日、終了いたしました。
1997年に亡くなられた難波田先生が生前コレクションされていた作品を、入札により頒布する企画でした。
ここしばらくセールやオークションを開催していなかったので、とても好評でした。
当初、いつもなら殺到するメールやファックスがほとんどなく、いったいどうしたことかと心細くなりましたが、開けてみればたくさんの入札票。
東京はもとより遠方からのご来場、ご入札には心より感謝申し上げます。
ザオ・ウーキー、難波田龍起、菅創吉などに入札が集中し、開札手続きに時間がかかり、結果が出たのが夜中になってしまいました。
一点も落とせない方が多く、申し訳ないやら、嬉しいやら、複雑な心境です。
メールでお知らせする予定だったのですが、今回は落札した方には郵便で落札結果をお知らせいたします。
悪しからずご了承ください。
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銀座8丁目、天麩羅の「天國」の一本裏の通りにある「ギャラリーせいほう」は彫刻専門のギャラリーです。
以前は銀座にも現代彫刻センターはじめいくつか彫刻専門のギャラリーがあったのですが、今はありません。広々として立体作品を四方から鑑賞できる貴重な空間です。
「昔の作家は、研ぎ澄まされた精神と卓抜した技術で“生命感”というものを表した。それは時代の先をいく表現と評され、今なお色褪せません。一方で今の作家は時代に合せた、いわゆる“売れるもの”を作ろうとする。それらが果たして同列に語られるべきか。様々な評価があって良いが、高質な技術をもとにした、作家の魂が込もった作品こそが 今の時代に必要で、そのような作品を伝えていくことが、私の仕事だと考えています。」
ギャラリーせいほう 田中譲
彫刻作品を扱う姿勢には確固としたものがあり、亭主が尊敬する画商さんです。長い付き合いなので今までにも立体作品がからむときは、北郷悟展、宮脇愛子展など共同での開催をお願いしてきました。
29日から始まる「浮遊する空中庭園」という展覧会も少しお手伝いしましたので、ご紹介します。
●「浮遊する空中庭園 ロバート・ロンゴ、篠田守男、ルイーズ・ネヴェルソン」
会期:2014年7月29日[火]―8月8日[金] ※日曜休廊
会場:ギャラリーせいほう
東京都中央区銀座8-10-7東成ビル1F
電話:03-3573-2468


都会の孤独感を躍動感あふれる筆致で描き出し1980年代のNYのアートシーンに彗星のごとく現れたロバート・ロンゴ(1953~)。
鋼鉄製ワイヤの張力と圧力で、金属体を中空に固定、奇妙で不思議な空間を創出する篠田守男(1931~)。
捨てられた家具など廃材を素材に独自の黒の様式を確立し環境芸術の先駆として活躍したルイーズ・ネヴェルソン(1900年~1988)。
抽象彫刻を通して独自の世界を築いた三人の世界を、ロンゴと篠田の金属彫刻、ネヴェルソンが70年代に精力的に制作した版画シリーズによって展観します。
■ロバート・ロンゴ Robert LONGO(1953-)
1953年ニューヨークに生まれる。バッファローのニューヨーク州立大学を卒業する。初期の超拡大のドローイングから80年代多様な手法を組み合わせ抽象度を増す。パフォーマンスから映画にはばひろく活躍する作家。
■篠田守男 Morio SHINODA(1931-)
1931年東京に生まれる。通商産業省に勤務するかたわら、独学で彫刻を始める。鋼鉄線の張力と圧力で中空に固定させる Tension and Compressionのシリーズの作品で知られる。
■ルイーズ・ネヴェルソン Louise NEVELSON(1900-1988)
1900年ウクライナに生まれ、アメリカに移住しアート・スチューデンツ・リーグ(New York)で絵画を学ぶ。1950年頃から20年ほどにわたって黒い箱や廃物が増殖するような立体作品を一貫して制作するアメリカを代表する女流作家。
ぜひご高覧ください。
1997年に亡くなられた難波田先生が生前コレクションされていた作品を、入札により頒布する企画でした。
ここしばらくセールやオークションを開催していなかったので、とても好評でした。
当初、いつもなら殺到するメールやファックスがほとんどなく、いったいどうしたことかと心細くなりましたが、開けてみればたくさんの入札票。
東京はもとより遠方からのご来場、ご入札には心より感謝申し上げます。
ザオ・ウーキー、難波田龍起、菅創吉などに入札が集中し、開札手続きに時間がかかり、結果が出たのが夜中になってしまいました。
一点も落とせない方が多く、申し訳ないやら、嬉しいやら、複雑な心境です。
メールでお知らせする予定だったのですが、今回は落札した方には郵便で落札結果をお知らせいたします。
悪しからずご了承ください。
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銀座8丁目、天麩羅の「天國」の一本裏の通りにある「ギャラリーせいほう」は彫刻専門のギャラリーです。
以前は銀座にも現代彫刻センターはじめいくつか彫刻専門のギャラリーがあったのですが、今はありません。広々として立体作品を四方から鑑賞できる貴重な空間です。
「昔の作家は、研ぎ澄まされた精神と卓抜した技術で“生命感”というものを表した。それは時代の先をいく表現と評され、今なお色褪せません。一方で今の作家は時代に合せた、いわゆる“売れるもの”を作ろうとする。それらが果たして同列に語られるべきか。様々な評価があって良いが、高質な技術をもとにした、作家の魂が込もった作品こそが 今の時代に必要で、そのような作品を伝えていくことが、私の仕事だと考えています。」
ギャラリーせいほう 田中譲
彫刻作品を扱う姿勢には確固としたものがあり、亭主が尊敬する画商さんです。長い付き合いなので今までにも立体作品がからむときは、北郷悟展、宮脇愛子展など共同での開催をお願いしてきました。
29日から始まる「浮遊する空中庭園」という展覧会も少しお手伝いしましたので、ご紹介します。
●「浮遊する空中庭園 ロバート・ロンゴ、篠田守男、ルイーズ・ネヴェルソン」
会期:2014年7月29日[火]―8月8日[金] ※日曜休廊
会場:ギャラリーせいほう
東京都中央区銀座8-10-7東成ビル1F
電話:03-3573-2468


都会の孤独感を躍動感あふれる筆致で描き出し1980年代のNYのアートシーンに彗星のごとく現れたロバート・ロンゴ(1953~)。
鋼鉄製ワイヤの張力と圧力で、金属体を中空に固定、奇妙で不思議な空間を創出する篠田守男(1931~)。
捨てられた家具など廃材を素材に独自の黒の様式を確立し環境芸術の先駆として活躍したルイーズ・ネヴェルソン(1900年~1988)。
抽象彫刻を通して独自の世界を築いた三人の世界を、ロンゴと篠田の金属彫刻、ネヴェルソンが70年代に精力的に制作した版画シリーズによって展観します。
■ロバート・ロンゴ Robert LONGO(1953-)
1953年ニューヨークに生まれる。バッファローのニューヨーク州立大学を卒業する。初期の超拡大のドローイングから80年代多様な手法を組み合わせ抽象度を増す。パフォーマンスから映画にはばひろく活躍する作家。
■篠田守男 Morio SHINODA(1931-)
1931年東京に生まれる。通商産業省に勤務するかたわら、独学で彫刻を始める。鋼鉄線の張力と圧力で中空に固定させる Tension and Compressionのシリーズの作品で知られる。
■ルイーズ・ネヴェルソン Louise NEVELSON(1900-1988)
1900年ウクライナに生まれ、アメリカに移住しアート・スチューデンツ・リーグ(New York)で絵画を学ぶ。1950年頃から20年ほどにわたって黒い箱や廃物が増殖するような立体作品を一貫して制作するアメリカを代表する女流作家。
ぜひご高覧ください。
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