マン・レイと余白で
<ギャラリーときの忘れものでのブログ連載『マン・レイへの写真日記』も第5回(8月5日UP)となった。やはり連載となると体調管理が大切ですね。お酒さえひかえればと思いつつの晩飯+ビールです。今月は神戸の街と中島徳博さんとの出会いなどを書かせていただきました。京都では下鴨神社の古本祭り、五山の送り火も行われます。その後は、京都写真クラブの浴衣会で、もちろんビールです(笑)。>
(石原輝雄さんのブログより)

来客があると(無ければ無理してお呼び出しして)「暑気払い」と称して真昼間から冷たいアルコール飲料で喉をうるおしていた亭主。
片や秋の企画の準備に追いまくられていたスタッフたちはようやく夏休みに入り、日ごろの疲れをほぐしていることでしょう(8月10日(日)~8月18日(月)まで休廊)。
おじいちゃん、おばあちゃんに孫を見せるべく子連れで故郷(実家)に帰る者、どこか涼しいところへ避暑に行く者、都内でのんびりする者、さまざまなようです。

せっかくの夏休み、なかなか行けずに気になっている展覧会に行きたいものです。

●「ヴァロットン ―冷たい炎の画家
会期:2014年6月14日(土)~9月23日(火・祝)
会場:三菱一号館美術館
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2

夏休みに入り早々に社長と行ってきました。
良かった!
オルセー美術館はじめ名品を集めた国際巡回展のひとつで、日本では初の回顧展。そういえばあちらでもヴァロットンの展覧会は少なかったような気がする。ナビ派の作家でありながら、ちょっと外れていた(亭主は昔ナビ派の展覧会を企画したことがあるのですが、そのときも他の作家たちとは違うなあと思ったのですが、版画以外はあまり見たことが無かったのでその理由が判然としなかった)。
油彩の代表作を見てクールなエロティシズムと言われるのがよく理解できました。
ヴァロットン「アルテミシア」
それにしてもヴァロットンの木版は凄いと再確認しました。
《アンティミテ》連作は必見です。1 8 7点もの版画を所蔵している三菱一号館美術館に相応しい好企画です。

「STILL LIFE展―ジョルジョ・モランディに捧ぐ―」
会期:2014年7月29日[火]―8月24日[日]
会場:カッシーナ・イクスシー青山本店
   東京都港区南青山2-12-14 ユニマット青山ビル1、2、3F
   Tel. 03-5474-9001
参加作家:山口英紀、松川朋奈、他
モランディへというと心がうずく。若い作家たちのオマージュ展らしいのですが、お近くだし、のぞいてみたいですね。
40年画商をしていてもいまだ一点も扱ったことのない作家です。
須賀敦子さんの本もモランディのおかげでずいぶんと売れたんじゃあないかしら。

「夜想#人形展」
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井桁裕子さんが参加している人形展です。
会期:2014年8月1日[金]―8月31日[月]
会場:parabolica-bis(パラボリカ・ビス)
   東京都台東区柳橋2-18-11 Tel.03-5835-1180
時間:月~金13:00~20:00 土日祝12:00~19:00
入場料:500円
出品作家:愛実、井桁裕子、清水真理、中川多理、陽月、林美登利、みつばち@BabyBee、吉田良

「北へ、北から 小島一郎」展
会期:2014年8月3日[日]―12月25日[木]
会場:IZU PHOTO MUSEUM
   静岡県長泉町東野クレマチスの丘(スルガ平)347-1
   Tel. 055-989-8780
小島一郎の没後50年展。1950年代に名取洋之助に見出され、鮮烈なデビューを果たした小島の作品は、青森県立美術館(2009年)での回顧展以降、国内外で評価を高めています。本展では「トランプ」と呼ばれる名刺サイズの写真をはじめ、名取が関わった個展「津軽」と「凍ばれる」の一部再現、東京を主題にした未発表の写真などを展示します。
(同展HPより転載)
幾度か寄るチャンスがあったのですが、そのたびに休みだったり、時間が合わなかったりでいまだに実現していないので、この夏は何とか行きたいと思っています。

「戦後日本住宅伝説―挑発する家・内省する家」展
20140705戦後日本住宅伝説20140705戦後日本住宅伝説 裏

会期:2014年7月5日[土]―8月31日[日]
会場:埼玉県立近代美術館
   埼玉県さいたま市浦和区常磐9-30-1 Tel. 048-824-0111

戦後の1950年代から始まり、国家的イベントである万博を経て、建築家の眼差しが強く内部に向けられた1970年代まで建てられた戸建て住宅に焦点を当てたこの展覧会、磯崎新安藤忠雄石山修武など、ときの忘れもののエディション作家をはじめ16人の建築家の16作品で構成されています。必見です。

安藤忠雄「住吉の長屋」600安藤忠雄
住吉の長屋
1998年
シルクスクリーン
イメージサイズ:43.0×69.5cm
シートサイズ:60.0×90.0cm
洋紙B版:Ed.35
サインあり

「ロベール・ドアノーの写真 パリ・アルプス・幸せな時間」展
20140705ロベール・ドアノーの写真20140705ロベール・ドアノーの写真 裏

会期:2014年7月5日[土]―9月29日[月]
会場:清里フォトアートミュージアム
   山梨県北杜市高根町清里3545-1222 Tel. 0551-48-5999

1994年に亡くなったロベール・ドアノーは市井の人々のかけがえのない一瞬や、心に沁み入る瞬間をとらえる類希な洞察力によって、日常のドラマを写真に紡ぎ、独自の世界を築いた写真家として、時代や国境を越えて、人々を魅了し続けています。代表作《パリ市庁舎前のキス》(1950年)は、世界で最も良く知られた写真の一枚でしょう。
生涯で約45万点のネガを残しましたが、近年は、その膨大なアーカイヴから、様々な新機軸による展覧会・出版によってますます評価が高騰しています。
涼しい高原でドアノーの写真に再会したい。

生誕130年・西村記念館 築100年 記念企画展
「大正の理想 西村伊作 その生活と芸術」展

20140607西村伊作その生活と芸術20140607西村伊作その生活と芸術 裏

会期:2014年6月7日[土]~11月3日[月]
会場:軽井沢 ル ヴァン美術館
   長野県北佐久郡軽井沢町長倉957-10 Tel.0267-46-1911

建築家、教育者、芸術家として多面的な活躍をした西村伊作の活動の背景、生活実践、社会での活動、戦中の文化学院と伊作のことなどを紹介する展覧会。旧軽井沢の混雑と離れて、ここでのお茶はとてもさわやか。
セゾン現代美術館の帰途は必ず寄ってのんびりします。