「銀塩写真の魅力 V展」は本日が最終日です。
今日はボブ・ウィロビー作品を、写真集に収録されたウィロビーさんのコメントとともにご紹介します。

出品No.1)
ボブ・ウィロビー
「Monroe, Marilyn, 1960
Marilyn Monroe lost in her own thoughts on set of "Let's Make Love," 1960.」(A013)
1960(Printed in 1984)
Gelatin Silver Print
12x16in. Ed.200
Signed and initialed by Bob Willoughby
この作品は1993年に宝島社より発行された写真集『ハリウッド・スペシャル』に掲載されています。
「乱雑なセットの片隅で、ひとり沈んだ表情のマリリン・モンロー。「セックスの女神」というハリウッドのイメージよりも、彼女の人間らしさを感じさせる。私はこの写真を見るたびに胸が痛む。20世紀フォックスの『恋をしましょう』のセットにて。1960年」
1973年、家族とアイルランドに移り住むまでに、私はハリウッドを中心に100本以上の映画を取材し、ほとんどの撮影所の宣伝部と仕事をした。ときには『チップス先生さようなら』や『キャッチ22』のように、文字どおり1本の映画全部の宣伝キャンペーンを担当した。20年間、私の作品がアメリカの雑誌に1週間でも載らない週はなかった。
この写真集に収められた作品の多くは、映画のシーンの裏側の、気取らない俳優たちの姿を写したものだ。(後略)
ボブ・ウィロビー 南フランス、ヴァンスにて 1993年
(1993年 宝島社発行 写真集『ハリウッド・スペシャル』より)

出品No.2)
ボブ・ウィロビー
「Seberg, Jean, 1957
Jean Seberg reading paper in bed, during filming of "Bonjour Tristesse" in France, 1957.」(A284)
※「悲しみよこんにちは」
1957年(1996年プリント)
ゼラチンシルバープリント
12x16in.
Ed.1/200
Signed and initialed by Bob Willoughby
若くてかわいいジーン・セバーグ。南仏海岸のロケ地で『悲しみよこんにちは』の撮影開始を待っている。オットー・プレミンジャー監督との第2作目だが、このティーンエイジャーの屈託のなさは少しも変わっていない。快活で、絶えることのない笑顔と笑い声……彼女がNGをだしても、共演者やスタッフはいやな顔をするどころか、みなニコニコしていた。1957年
(1993年 宝島社発行『ハリウッド・スペシャル』より)
~~~~
今回の出品作品は、ボブ・ウィロビー氏が生前自ら暗室で焼いたオリジナル・プリントです。限定部数の分母が200部となっていますが、実際には多くても数十部しかプリントされていません。ほとんどが数部から10部前後しかない稀少作品です。
尚、本展ではオリジナルのネガからプリントした「エステートプリント」のご注文も承っております。
エステートプリントはアーカイバルデジタルピグメントで作成され、サイズはオリジナルよりも大判になります。
オリジナルの12×16インチ(約30.5×40.6cm)に対し、エステートプリントは16×20インチ(約40.6×50.8cm)となります。
エステートプリントの通常の限定部数は25部ですが、マリリン・モンローの作品だけは非常に人気が高いので、限定部数(Ed.)は50部です。
エステートプリントは作家の子息であるクリストファー・ウィロビー氏の監督の下、ロサンゼルスのThe Iconの美術部でオリジナルのネガより作成され、クリストファー・ ウィロビー氏がサインとEd.番号を記入します。お申し込みいただいてから3週間ほどで納品されます。
詳しくはお問合せください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
■ボブ・ウィロビー Bob WILLOUGHBY(1927-2009)
1927年アメリカ・ロサンゼルスで生まれる。12歳のときに父からもらったカメラで写真を撮り始める。高校卒業後、ハリウッドのカメラマンたちの助手として修業し、かたわらジャズを対象に写真修業をした。南カリフォルニア大学の夜間部で写真を学び、専門学校でデザインを学習。やがて演劇や文化イベントを手がけるようになり、雑誌のために映画関連の撮影が増えた。オードリー・ヘプバーン出演作のほか、「地上より永遠に」「スタア誕生」「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」「卒業」など30年あまりの間に120本ほどの映画でスチル写真を撮り、『ライフ』『ヴォーグ』など世界的な雑誌に提供している。写真集として、『プラチナの時代』(1974)、『ロサンゼルスのジャズ』(1990)、『ハリウッド・スペシャル』(1993)などがある。彼の写真は、数多くの国の美術館に展示されている。2009年12月フランス・ベニスに永逝(享年82)。
◆ときの忘れものは「銀塩写真の魅力 V展」を開催しています。
会期=2014年8月20日[水]―8月30日[土]
12:00-19:00 ※会期中無休
銀塩写真のモノクロームプリントが持つ豊かな表現力と創造性をご覧いただくシリーズも5回目となります。本展では下記出品作家の作品25点をご覧いただきます。
出品作家:ボブ・ウィロビー、ロベール・ドアノー、エドワード・スタイケン、ウィージー、ジェリー・N・ユルズマン、鬼海弘雄、西村多美子、小林紀晴、中藤毅彦、大竹昭子、楢橋朝子、植田正治、細江英公、五味彬、小栗昌子、百瀬恒彦
今日はボブ・ウィロビー作品を、写真集に収録されたウィロビーさんのコメントとともにご紹介します。

出品No.1)
ボブ・ウィロビー
「Monroe, Marilyn, 1960
Marilyn Monroe lost in her own thoughts on set of "Let's Make Love," 1960.」(A013)
1960(Printed in 1984)
Gelatin Silver Print
12x16in. Ed.200
Signed and initialed by Bob Willoughby
この作品は1993年に宝島社より発行された写真集『ハリウッド・スペシャル』に掲載されています。
「乱雑なセットの片隅で、ひとり沈んだ表情のマリリン・モンロー。「セックスの女神」というハリウッドのイメージよりも、彼女の人間らしさを感じさせる。私はこの写真を見るたびに胸が痛む。20世紀フォックスの『恋をしましょう』のセットにて。1960年」
1973年、家族とアイルランドに移り住むまでに、私はハリウッドを中心に100本以上の映画を取材し、ほとんどの撮影所の宣伝部と仕事をした。ときには『チップス先生さようなら』や『キャッチ22』のように、文字どおり1本の映画全部の宣伝キャンペーンを担当した。20年間、私の作品がアメリカの雑誌に1週間でも載らない週はなかった。
この写真集に収められた作品の多くは、映画のシーンの裏側の、気取らない俳優たちの姿を写したものだ。(後略)
ボブ・ウィロビー 南フランス、ヴァンスにて 1993年
(1993年 宝島社発行 写真集『ハリウッド・スペシャル』より)

出品No.2)
ボブ・ウィロビー
「Seberg, Jean, 1957
Jean Seberg reading paper in bed, during filming of "Bonjour Tristesse" in France, 1957.」(A284)
※「悲しみよこんにちは」
1957年(1996年プリント)
ゼラチンシルバープリント
12x16in.
Ed.1/200
Signed and initialed by Bob Willoughby
若くてかわいいジーン・セバーグ。南仏海岸のロケ地で『悲しみよこんにちは』の撮影開始を待っている。オットー・プレミンジャー監督との第2作目だが、このティーンエイジャーの屈託のなさは少しも変わっていない。快活で、絶えることのない笑顔と笑い声……彼女がNGをだしても、共演者やスタッフはいやな顔をするどころか、みなニコニコしていた。1957年
(1993年 宝島社発行『ハリウッド・スペシャル』より)
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今回の出品作品は、ボブ・ウィロビー氏が生前自ら暗室で焼いたオリジナル・プリントです。限定部数の分母が200部となっていますが、実際には多くても数十部しかプリントされていません。ほとんどが数部から10部前後しかない稀少作品です。
尚、本展ではオリジナルのネガからプリントした「エステートプリント」のご注文も承っております。
エステートプリントはアーカイバルデジタルピグメントで作成され、サイズはオリジナルよりも大判になります。
オリジナルの12×16インチ(約30.5×40.6cm)に対し、エステートプリントは16×20インチ(約40.6×50.8cm)となります。
エステートプリントの通常の限定部数は25部ですが、マリリン・モンローの作品だけは非常に人気が高いので、限定部数(Ed.)は50部です。
エステートプリントは作家の子息であるクリストファー・ウィロビー氏の監督の下、ロサンゼルスのThe Iconの美術部でオリジナルのネガより作成され、クリストファー・ ウィロビー氏がサインとEd.番号を記入します。お申し込みいただいてから3週間ほどで納品されます。
詳しくはお問合せください。
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■ボブ・ウィロビー Bob WILLOUGHBY(1927-2009)
1927年アメリカ・ロサンゼルスで生まれる。12歳のときに父からもらったカメラで写真を撮り始める。高校卒業後、ハリウッドのカメラマンたちの助手として修業し、かたわらジャズを対象に写真修業をした。南カリフォルニア大学の夜間部で写真を学び、専門学校でデザインを学習。やがて演劇や文化イベントを手がけるようになり、雑誌のために映画関連の撮影が増えた。オードリー・ヘプバーン出演作のほか、「地上より永遠に」「スタア誕生」「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」「卒業」など30年あまりの間に120本ほどの映画でスチル写真を撮り、『ライフ』『ヴォーグ』など世界的な雑誌に提供している。写真集として、『プラチナの時代』(1974)、『ロサンゼルスのジャズ』(1990)、『ハリウッド・スペシャル』(1993)などがある。彼の写真は、数多くの国の美術館に展示されている。2009年12月フランス・ベニスに永逝(享年82)。
◆ときの忘れものは「銀塩写真の魅力 V展」を開催しています。
会期=2014年8月20日[水]―8月30日[土]
12:00-19:00 ※会期中無休
銀塩写真のモノクロームプリントが持つ豊かな表現力と創造性をご覧いただくシリーズも5回目となります。本展では下記出品作家の作品25点をご覧いただきます。出品作家:ボブ・ウィロビー、ロベール・ドアノー、エドワード・スタイケン、ウィージー、ジェリー・N・ユルズマン、鬼海弘雄、西村多美子、小林紀晴、中藤毅彦、大竹昭子、楢橋朝子、植田正治、細江英公、五味彬、小栗昌子、百瀬恒彦
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