某月某日、出勤すると留守電に若い女性からのメッセージが。

「●●大使館の○○と申します。■*^☆が、○★の写真を買いたいと言っているのでそちらに伺いたい。」

早口なのと、亭主の耳が遠いのとで、カタカナが聞き取れない。
まあ、スタッフSもいることだし、何とかなるでしょう。
やがて現れたのは眼光鋭くダンディな男性と優雅な物腰のマダム、おつきの男性と大使館のスタッフ(若い日本人女性)の四人。

お顔はどこかで見たことがあるのだけれど、まさかなあ。と思いつつ、リクエストされた作品を次々とご覧にいれました。
いくつか選んだ中で、最終的にはそのシリーズの代表作(従って最も高額な)をお買い上げになりました。

作品の決済も済み梱包していると、大使館のスタッフの方に「ご存知かも知れませんが、■*^☆は」と言われて、ああ、やっぱりそうかと、居合わせたお客さんともども大騒ぎ。握手、サイン、記念撮影と、スタッフ一同いかんなくミーハーぶりを発揮した次第です。
こんな青山の片隅の画廊に、日本中の人が知っている有名人が来るなんて。
それにしても、スパイダーマンのときと同様、言われなきゃあ気付かない亭主も世間に疎いですねえ。

海外からのお客様が訪ねる画廊は、昔は銀座の養清堂が有名でした(今でも)。
現代美術なら志水楠男さんの南画廊。

ネットの時代になって、情報は平等に世界中を駆け回る。
だから、こんなことも起こるのでしょう。

●今日のお勧めはオノサト・トシノブの初期版画。
silk8_front
オノサト・トシノブ「Silk-8」
1967年 シルクスクリーン
22×27cm
Ed.150 Signed
*レゾネNo.28

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額の裏に貼られた懐かしい「南画廊」のシール。
1967年という年代、志水さんとオノサト先生の関係を考えると複雑微妙なものがあります。

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