夏季休廊は今日までで、明日からは「内間安瑆展」を開催します(*会期中無休)。
約10日ぶりにスタッフたちも出勤するはず、休み中の土産話も楽しみです。

亭主と社長は例年のごとく都内某所に潜み、束の間社長を家事から解放し、美術館と映画三昧の数日を過ごしました。

夏といえば数年前までは亭主は母校高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)の定期演奏会に出演していたのですが、このブログで幾度も告白している通り、耳が遠くなり、指揮者の声も聞こえない有様となり、今はもっぱら裏方に回り今年も切符のモギリ役で参加しました。
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今年も会場は群馬音楽センター。
竣工:1961年
設計:アントニン・レーモンド
施工:井上工業
当時の社長は井上房一郎さん

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竣工した年に亭主は高崎高校に入学しました。

1965年8月29日音楽センター綿貫不二夫
1965年8月29日20歳になったばかりの亭主。
場所:レイモンド設計の群馬音楽センター
高崎高校マンドリン・オーケストラの演奏会にて。
亭主の原点はマンドリン(音楽)であり、そこで知遇を得た井上房一郎さんが美術界への扉をあけてくださいました。

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あれから半世紀、孫たちも元気に育っています。

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力強さと優美さを兼ね備えた造形は今も古びていません。

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どんな建築もそうですが階段のおさまりがその優劣を左右します。

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二階ロビー
高校一年生だった亭主にとっては初めて接した現代建築でした。

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ホール内観

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本番前のゲネプロ

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受付はスーパーOBといわれる老人たちが担当します。

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左は亭主の同期で初代部長の内海君

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第一部開演、現役高校生だけの舞台で、なんと35人!
2000年に部員激減で廃部寸前だったときには僅か4人しかいなかった部員が今ではOBの助けなしで立派に舞台をつとめています。感無量。

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第三部はOB、賛助が加わり約80名の大オーケストラ

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今年も群馬交響楽団首席奏者の秋葉美香さんとの共演が実現しました。

レーモンドの傑作であるこの群馬音楽センターですが、老朽化により別の場所に新しい音楽ホールの建設が進められています。
保存を呼びかける声も高いのですが、予断は許しません。これほど高崎市民に愛され、私たち音楽少年にとって聖地ともいうべき建物、何としても保存、活用して欲しい。
来年もこの場所でわれらの定期演奏会を開きたいものです。

ランニングコスト上の最大の無駄は、愛されず使われることがない建築を造ることだと思う。超耐久設計だから、メンテナンスがしやすいからといって建物が存続するわけではないのは、現在も残っている歴史的建造物や、名作建築を見れば明らかである。建築は人々に愛されることで長く存続しえるのだ。
(山梨知彦「新国立競技場はデザインされるべきである」より)

●今日のお勧めはアントニン・レーモンドです。
アントニン・レイモンド
アントニン・レーモンド
「作品」
1957年  水彩・紙
21.0x27.5cm サインあり

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●夏季休廊のお知らせ
2015年8月16日(日)~8月24日(月)はギャラリーをお休みいたします。
休み中のお問い合わせへの返信は25日(火)以降になります。


◆ときの忘れものは2015年8月25日[火]―9月5日[土]「内間安瑆展」を開催します(*会期中無休)。
uchima_DM内間の代表作となったのは、伝統的な手摺りで45度摺を重ねた〈森の屏風 Forest Byobu〉連作です。鮮やかな色彩のハーモニー、微妙なぼかしが入った色面が幾重にも重なる複雑な構成、多色にもかかわらず画面全体には静かな気品が漂います。1950年代の初期から80年代の Forest Byobu 連作まで、多色木版約20点をご覧いただきます。

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●作家と作品については「内間安瑆の世界」をお読みください。