10月5日に大番頭以下、主力3名が韓国ソウルに出発、アートフェア「KIAF 2015 / ART SEOUL」に出展参加して12日に無事帰国しました。
その間、亭主と社長は久しぶりに朝から晩までフルタイムで画廊でお留守番をいたしました(疲れた・・・・)。
暇で手持ち無沙汰だろうと画廊に顔を見せてくださったお客様には、お気遣いいただきありがとうございました。
この一週間の話題は何といっても大村智先生のノーベル賞受賞と、ラグビー日本代表の大健闘の大ニュース。
往時(1987年)、オールブラックスに蹴散らされたのを目の当たりにしているオールド・ファンとしては、まさかあの南アに勝つなんて夢にも思いませんでした。
最後の最後、PGによる引き分けを選ばず、迷わずスクラムで挑んだ姿をユーチューブで繰りかえし見ながら、日本もたいしたもんだと喜びにひたった次第です。
それにしても3勝して決勝Tに行けないなんて・・・・ 史上最強のベスト9を忘れずにいましょう。
いやあテレビのないのがこれほどさびしいものかと痛感いたしました(が、今後とも購入の予定はありませんので、NHK様間違って集金に来ないでくださいね)。

そして(!)わがときの忘れものチームもソウルで大健闘、数ヶ月前のサンタフェの完敗から見事立ち直り、今まででは一番の良い成績を収めてくれました。
安藤忠雄、ナム・ジュン・パイク、草間彌生、そして野口琢郎、秋葉シスイの若い作家たちもめでたく韓国に作品をのこしてくることができました。
某facebookの投稿に、ひげを剃り気落ちした(かのような)野口さんのポートレートが掲載され、「売れなかったんですか」とご心配のメールをいただきましたが、ご安心ください、売れました!
それにしても来場者たちのエネルギッシュなこと。
日本のアートフェアの「見るだけ」とは大違いです。
いつものことながら手付けまで打ちながらのドタキャンやら、激しくしぶとい値切り攻勢やらで純情なスタッフたちはてんやわんやの騒ぎもあったようですが、地元ソウルの画廊さんたちの暖かいご配慮にも助けられ、最後は全員笑顔で帰国いたしました。
資金繰りに四苦八苦している社長の喜ぶまいことか。

本来なら今日、スタッフSによる「KIAFレポート」第二弾を掲載するはずだったのですが、さすがに疲れたらしく「すいません、原稿は数日延ばしてください」とSOS,亭主のリリーフ原稿となりました。

さて、先日は元永定正先生(1922~2011)が1977~1984年にかけて制作された版画作品をご紹介しました。
いずれも現代版画センターのエディションとして発表されたもので、すべて石田了一さんが刷りを担当し、元永版画の初期を代表する作品群です。

その後も元永先生は版画制作に力を入れ、多くの作品を残されました。
本日は最晩年の2010年に制作された版画作品11点をご紹介します。刷りは石田さんではなく岡部版画工房です。

motonaga_42_sankaku《さんかくとかたちたち》
2010年
シルクスクリーン
イメージサイズ:22.1×27.2cm
シートサイズ:34.3×38.2cm
Ed.120
サインあり

motonaga_43_sanbon《さんぼん》
2010年
シルクスクリーン
イメージサイズ:22.2×27.2cm
シートサイズ:34.5×38.2cm
Ed.120
サインあり

motonaga_44_yottsu《よっつつながり》
2010年
シルクスクリーン
イメージサイズ:22.2×27.2cm
シートサイズ:34.5×38.2cm
Ed.120
サインあり

motonaga_45_18squares《じゅうはちしかく》
2010年
シルクスクリーン
イメージサイズ:22.2×27.2cm
シートサイズ:34.5×38.2cm
Ed.120
サインあり

motonaga_46_lines《せんまがり》
シルクスクリーン
イメージサイズ:22.2×27.2cm
シートサイズ:34.5×38.2cm
Ed.120
サインあり

motonaga_47_round《まるいかたちと》
2010年
シルクスクリーン
イメージサイズ:22.2×27.2cm
シートサイズ:34.5×38.2cm
Ed.120
サインあり

motonaga_48_white_mesh《あみめはしろい》
2010年
シルクスクリーン
イメージサイズ:22.2×27.2cm
シートサイズ:34.5×38.2cm
Ed.120
サインあり

motonaga_49_6shapes《ろっぽんかたち》
2010年
シルクスクリーン
イメージサイズ:22.2×27.2cm
シートサイズ:34.5×38.2cm
Ed.120
サインあり

motonaga_50_green《さんかくきみどり》
2010年
シルクスクリーン
イメージサイズ:22.2×27.2cm
シートサイズ:34.5×38.2cm
Ed.120
サインあり

motonaga_51_3blacks《くろさんかさね》
2010年
シルクスクリーン
イメージサイズ:27.2×22.2cm
シートサイズ:39.4×33.3cm
Ed.120
サインあり

motonaga_52_red_shape《あかいかたちと》
2010年
シルクスクリーン
イメージサイズ:27.2×22.2cm
シートサイズ:39.4×33.3cm
Ed.120
サインあり

こうやって見ると、先日ご紹介した1977~1984年の作品と、最晩年2010年の作品とではまったく雰囲気が変わっているのがおわかりになると思います。
刷り師のセンス、絵の具の種類によってずいぶんと変化するものですね。

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