建築写真の第一人者、藤塚光政さんの写真展が開催されます。
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「日本木造遺産」千年の建築を旅する 
撮影・藤塚光政
会期:2016年4月1日(金)~4月7日(木)※会期中無休
会場:http://fujifilmsquare.jp/" target="_blank" title="">富士フイルムフォトサロン東京 スペース1
東京都港区赤坂9-7-3 フジフイルム スクエア内
TEL. 03-6271-3351
時間:午前10時~午後7時(最終日午後4時まで・入館終了10分前まで)
入場無料
作品点数:サイズ(半切2枚組)・カラー約60点
後援:(株)世界文化社、(有)東京カラー工芸社、(株)フレームマン

わが国の伝統木造建築は天災や戦火にもろく、近代の実用多層化には不向きだった。明治以後、それを克服するはずの西洋技術でつくられた建築の寿命は、せいぜい100~140年であった。一方、日本伝統木造建築は、何百年、千何百年前の姿のままで現存している。つまり、今も往時のまま空間体験できる現代の建築であり、次の世代に受け渡すべき「未来建築」なのだ。
 日本人は小さな修理で建築の部材を替え、中修理で柱・梁をすげ替え、大規模な修理で屋根を修復するなど、30年、50年のスパンで、技と建築を継承してきた。また、建築資材が育つなんて、木以外にはあり得ない。先人たちは、木と人を同時に育ててきたのである。たぶん木造建築を、代謝や循環を繰り返す「生物」のように考えていたのだろう。
 この写真展を通じて、日本木造建築の美しさや知恵とともに、遠い昔から続く「木」を循環させる思想に、誇りをもってほしいと願っている。

写真家・藤塚光政 >
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昨年12月に世界文化社より刊行された『日本木造遺産 千年の建築を旅する』藤森照信(著)・藤塚光政(写真)に感銘を受けた方も多いでしょう。

【目次】
1. 浄土寺 浄土堂 2. 平等院 鳳凰堂 3. 錦帯橋 4. 松本城 5. 大瀧神社
6. 奈良井宿・中村邸 7. 金峯山寺 蔵王堂 8. 旧金毘羅大芝居(金丸座) 9. 赤神神社 五社堂
10. 臨春閣 11. 投入堂 12. 屋根付き橋 13. 蓮華王院 三十三間堂 14. 出雲大社 御本殿
15. 笠森寺 観音堂 16. 成巽閣 17. 会津さざえ堂 18. 菅の船頭小屋 19. 富貴寺 大堂
20. 瑠璃光寺 五重塔 21. 坪川家住宅 22. 茶室 如庵 23. 嚴島神社
【編集部からのコメント】
家庭画報で2年間にわたって掲載された好評連載「日本の木造遺産」がついに単行本化。数ある日本の木造建築を扱った本の中でも、本書で取り上げた23の木造建築は、個性的、独創的、奇想天外、知ってびっくりの、よくぞ集めた! という曰くつきのものばかり。その建築の数々を、建築史家・建築家の藤森照信氏と、建築写真家・藤塚光政氏が、かつてない発想と視点で解き明かす本書は、もはや「木造建築謎解きものがたり」の風体。「そうだったのか! 」の目からウロコの観点、「これが日本の木造建築というものなのか! 」という美しく迫力ある写真は、建築学科の学生、建築通はもちろん、日本文化に興味をもち、その知恵と技の凄さを実感したい読者には是非とも読んでいただきたい内容です。ロマン溢れる木造建築空間の迷宮へと誘われること確実です。そして本書を手に是非一度実際の木造建築を訪ね、その感動を味わってください。
(Amazonの紹介文より)

●今日のお勧め作品は、植田実です。
端島複合体_014
植田実
《端島複合体》(14)
1974年撮影(2014年プリント)
ゼラチンシルバープリント
40.4×26.9cm
Ed.5
サインあり

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