九州地方を襲い、いまなお終息の気配もみせない大地震で被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
お亡くなりになった方、そのご家族のことを思うと、いてもたってもいられません。
ただただ一刻も早い復旧をと祈っています。

私たちができることを、直ぐに少しでもと思っています。

昨日火曜日は、メルマガの発信日でした。
bcc.で一斉配信しているので、特定の地域や人名を外すことはできません。
お受け取りになった方の中には、被災された方もたくさんいらっしゃることと存じます。
どうぞお許しください。

ご紹介するのが遅くなってしまいましたが、『TOTO通信』新春号が、<ビビッド・ジャパニーズ・スタイル 明るい和風>と題した特集を組み、光嶋裕介さん設計の「如風庵」を掲載しています。
toto通信『TOTO通信 2016年 新春号』
発行日:2016年1月1日
発行所:TOTO株式会社

toto通信_目次『TOTO通信 2016年 新春号』
目次(画面をクリックしてください)
20ページ、「和の要素を、空間の襞に」/作品「如風庵」/光嶋裕介

神戸・六甲山の中腹にある住宅「如風(じょふう)庵」の前に立つ。建築家・光嶋裕介さんにとって2作目の住宅である。
 南傾斜の敷地は極端に南北に長く、接道しているのは南側のみ。その南側正面は幅5m余り、高さは11m余り。まるで塔のようだ。
 塔の姿は一様ではない。いかにもお屋敷然とした既存の石垣。その中央を割り込んだ入り口の正面には目隠しとなる版築の壁。最下層の地下1階は差し掛けの屋根が低くかかる平入りのポーチ。外壁はその上の1階を含めて土壁搔き落しの粗面。一方、最上層の2階は大きくせり出す白い漆喰の平滑な箱。その上に切妻屋根。全体に左(西)側の壁面は直立し、右(東)側の壁面は傾いている。
 形、色彩、質感、どれをとっても各層が固有のありようを主張している。部分的には対称性が認められ、静的だが、全体としては非対称で動的。慣習的な趣が強いと思えば、そこからの逸脱もまた強い。和風とみなすこともできるが、そうとも断定しがたい。全体として見たことはないがなつかしい。そう感じさせる不可思議な集合体だ。

『TOTO通信』HPより>

光嶋さんのデビュー作である内田樹さんの自宅兼道場の「凱風館」には、植田実先生たちと二年前に訪ねました。そのとき竣工間際の「如風庵」も見せていただきました。
木造と土壁の美しい建物で、和風住宅に新風を送り込んだ光嶋さんの面目躍如!
R0018657
2014年10月20日
如風庵にて

●今日のお勧め作品は、光嶋裕介です。
koshima_4_kenchiku-1光嶋裕介
『凱風館通信』より《建築のある風景-01》
2014年
紙に水彩、ペン
17.8x13.9cm
サインあり


koshima_6_ulf-4_treehouse光嶋裕介
「幻想都市風景 - TREE HOUSE」
2014年
和紙にペン、墨
34.0x52.0cm
サインあり


koshima_2-6光嶋裕介
「Urban Landscape Fantasia #1」(6)
2013年
カンバスにシルクスクリーン、アクリル
90.0x90.0cm
Ed.1
サインあり


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