来る3月2日にニューヨークで開催される、ジョナス・メカスさんが主宰するANTHOLOGY FILM ARCHIVES支援オークションについてお知らせします。
ときの忘れものが出展するart on paper 2017のオープニングと、丁度同日同時刻に開催されるイベントです。

ANTHOLOGY FILM ARCHIVES BENEFIT & AUCTION
March 2, 2017 at Capitale, 130 Bowery New York, NY 10013
世界的に見ても最大級の規模と質を誇る前衛フィルムの殿堂と呼んで差し支えないアンソロジー・フィルム・アーカイヴスですが、初期デザインに含まれていた書庫及びカフェスペースは現在に至るまで開設されていません。今回のオークションで得られた資金はこれらの設備に投資され、カフェは来館者や近隣の住民に憩いの場を提供しつつその売り上げをアーカイヴの運営費用に充て、ギャラリーではアーカイヴスが所蔵する稀有な書籍や美術品を学徒へ提供し、ついに設置されるエレベーターは、身障者にも上階のシアターへのアクセスを容易にします。
イベントはオークションのみならずパンクロックの女王/ゴッドマザーと呼ばれるミュージシャン、パティ・スミスのパフォーマンスも含まれており、チケットの種類は下はUSD 250-の一般的入場チケットから、チケット10名分に加え、後援者として書面に名前が記載される権利とメカスの作品3点で構成されるポートフォリオが付属するUSD 50,000-の後援者チケットまで、6段階に分かれて購入が可能です。
オークションではメカスさんの友人たちが出品協力し、ジャスパー・ジョーンズはじめアレックス・カッツなど128点が出品されます。以下、オークションを取り仕切るSimon De Puryのページより、出品作品の一部を紹介します。
Lot. 46
ジャスパー・ジョーンズ
Jasper Johns
"Rabbit/Duck"
1990年
リトグラフ
20.3×26.7cm
Ed. 180/250
エスティメートUSD 2,000-~3,000-
Lot.54
アレックス・カッツ
Alex Katz
"Untitled"
2000年
紙に鉛筆
55.9×38.1cm
※Alex Katz Studio提供
エスティメートUSD 8,000-~12,000-
Lot.127
吉増剛造
Gozo Yoshimasu
"Dear Monster Number 648"
書道紙にインク
50.8×50.8cm
※作家提供
エスティメートUSD 20,000-
Lot.17
クリスト
Christo
"Wrapped Automobile (Project For 1950 Studebaker Champion Series 9G Coupe)"
2015年
リトグラフ、コラージュ
43.2×53.3cm
A.P. 33/50
※作家提供
エスティメートUSD 4,000-
Lot.83
R.H.カイトマン
R. H. Quaytman
"TBD [RQ 1942.17]"
2017年
木に油彩、シルクスクリーンインク、ジェッソ
82.2×50.1×1.9cm
※作家とMiguel Abreu Gallery提供
エスティメートUSD 85,000-
その他の作品は、こちらのオークションページで確認できます。サイトに登録すればオンライン入札も可能ですので、是非入札にご参加ください。
(しんざわ ゆう)
アンソロジー・フィルム・アーカイヴス公式ホームページ
Benefit and Auction公式ページ
オークション出品作品リスト
■ジョナス・メカス Jonas MEKAS(1922-)
1922年リトアニア生まれ。ソ連次いでナチス・ドイツがリトアニアを占領。強制収容所に送られるが、45年収容所を脱走、難民キャンプを転々とし、49年アメリカに亡命。16ミリカメラで自分の周りの日常を日記のように撮り始める。65年『営倉』がヴェネツィア映画祭で最優秀賞受賞。83年初来日し原美術館で展覧会開催、及び現代版画センターのエディション7点を制作した。89年NYにアンソロジー・フィルム・アーカイヴズを設立。2005年ときの忘れものの個展のために4度目の来日。
『リトアニアへの旅の追憶』『ウォルデン』の作者は映像を志す人にとって神様のような人ですが、前衛映画の蒐集保存のための美術館建設計画を進めていた頃のメカスさんは「フィルムは山ほどあるがお金がない」状態で、少しでも応援しようと1983年に日本にお招きし7点の版画をつくって貰いました。それがメカスさん独自の平面作品制作のきっかけです。メカスさんの写真と版画はときの忘れものでいつでもご覧になれます。

2005年10月「ジョナス・メカス展」
ときの忘れものにて。
左から、木下哲夫さん、亭主、メカスさん、尾立麗子
◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。

会期:2017年3月2日[木]~3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)~5日(日)11:00~19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新、安藤忠雄、内間安瑆、野口琢郎、光嶋裕介、細江英公、植田正治、堀尾貞治、ジョナス・メカス、草間彌生、マイケル・グレイヴス
ときの忘れものが出展するart on paper 2017のオープニングと、丁度同日同時刻に開催されるイベントです。

ANTHOLOGY FILM ARCHIVES BENEFIT & AUCTION
March 2, 2017 at Capitale, 130 Bowery New York, NY 10013
世界的に見ても最大級の規模と質を誇る前衛フィルムの殿堂と呼んで差し支えないアンソロジー・フィルム・アーカイヴスですが、初期デザインに含まれていた書庫及びカフェスペースは現在に至るまで開設されていません。今回のオークションで得られた資金はこれらの設備に投資され、カフェは来館者や近隣の住民に憩いの場を提供しつつその売り上げをアーカイヴの運営費用に充て、ギャラリーではアーカイヴスが所蔵する稀有な書籍や美術品を学徒へ提供し、ついに設置されるエレベーターは、身障者にも上階のシアターへのアクセスを容易にします。
イベントはオークションのみならずパンクロックの女王/ゴッドマザーと呼ばれるミュージシャン、パティ・スミスのパフォーマンスも含まれており、チケットの種類は下はUSD 250-の一般的入場チケットから、チケット10名分に加え、後援者として書面に名前が記載される権利とメカスの作品3点で構成されるポートフォリオが付属するUSD 50,000-の後援者チケットまで、6段階に分かれて購入が可能です。
オークションではメカスさんの友人たちが出品協力し、ジャスパー・ジョーンズはじめアレックス・カッツなど128点が出品されます。以下、オークションを取り仕切るSimon De Puryのページより、出品作品の一部を紹介します。
Lot. 46
ジャスパー・ジョーンズJasper Johns
"Rabbit/Duck"
1990年
リトグラフ
20.3×26.7cm
Ed. 180/250
エスティメートUSD 2,000-~3,000-
Lot.54
アレックス・カッツAlex Katz
"Untitled"
2000年
紙に鉛筆
55.9×38.1cm
※Alex Katz Studio提供
エスティメートUSD 8,000-~12,000-
Lot.127
吉増剛造Gozo Yoshimasu
"Dear Monster Number 648"
書道紙にインク
50.8×50.8cm
※作家提供
エスティメートUSD 20,000-
Lot.17
クリストChristo
"Wrapped Automobile (Project For 1950 Studebaker Champion Series 9G Coupe)"
2015年
リトグラフ、コラージュ
43.2×53.3cm
A.P. 33/50
※作家提供
エスティメートUSD 4,000-
Lot.83
R.H.カイトマンR. H. Quaytman
"TBD [RQ 1942.17]"
2017年
木に油彩、シルクスクリーンインク、ジェッソ
82.2×50.1×1.9cm
※作家とMiguel Abreu Gallery提供
エスティメートUSD 85,000-
その他の作品は、こちらのオークションページで確認できます。サイトに登録すればオンライン入札も可能ですので、是非入札にご参加ください。
(しんざわ ゆう)
アンソロジー・フィルム・アーカイヴス公式ホームページ
Benefit and Auction公式ページ
オークション出品作品リスト
■ジョナス・メカス Jonas MEKAS(1922-)
1922年リトアニア生まれ。ソ連次いでナチス・ドイツがリトアニアを占領。強制収容所に送られるが、45年収容所を脱走、難民キャンプを転々とし、49年アメリカに亡命。16ミリカメラで自分の周りの日常を日記のように撮り始める。65年『営倉』がヴェネツィア映画祭で最優秀賞受賞。83年初来日し原美術館で展覧会開催、及び現代版画センターのエディション7点を制作した。89年NYにアンソロジー・フィルム・アーカイヴズを設立。2005年ときの忘れものの個展のために4度目の来日。
『リトアニアへの旅の追憶』『ウォルデン』の作者は映像を志す人にとって神様のような人ですが、前衛映画の蒐集保存のための美術館建設計画を進めていた頃のメカスさんは「フィルムは山ほどあるがお金がない」状態で、少しでも応援しようと1983年に日本にお招きし7点の版画をつくって貰いました。それがメカスさん独自の平面作品制作のきっかけです。メカスさんの写真と版画はときの忘れものでいつでもご覧になれます。

2005年10月「ジョナス・メカス展」
ときの忘れものにて。
左から、木下哲夫さん、亭主、メカスさん、尾立麗子
◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。

会期:2017年3月2日[木]~3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)~5日(日)11:00~19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新、安藤忠雄、内間安瑆、野口琢郎、光嶋裕介、細江英公、植田正治、堀尾貞治、ジョナス・メカス、草間彌生、マイケル・グレイヴス
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