ただいま開催中の「アートフェア東京 2017」にときの忘れものも出展していますが、一昨日16日夕方からのプレビューには、驚くほどのお客様が来場されました。
私たちが参加した国内のフェアでは今までで一番の賑わいでした。
開幕して間もない頃の通路、混んでます。
おかげさまで開場3分で、著名なコレクターTさんに植田正治のヴィンテージ・プリントをお買い上げいただきました。

ときの忘れもののブースのある通り、いつもなら奥まで見通せるのに、今回のプレビューは大盛況。
昨日(一般公開)は平日(金曜)にもかかわらず、結構な人出でときの忘れもののお客さまたちー弘前のKさん、仙台のKさん、福岡のNさんetc.,ーも多数いらっしゃいました。
飲み物、お菓子など差し入れもたくさんいただきました。ほんとうにありがとうございます。
詳しくは後日スタッフSがご報告しますが、<アートフェア東京 2017>は今日と明日の二日間です。珍しく亭主の体調もよく、会場で終日店番しております。どうぞお出かけください。
画廊では「小野隆生コレクション展」を開催しています。画廊の店番は社長です。
今回のプレスリリースにはうっかり<油彩、テンペラ、ドローイングなど>と書いてしまいました。
小野さん自身は「素描」と言っています。
《夏の日の影》
1990年
コンテ、紙
197.0×108.0cm
サインあり
日本にあまた画家はいても「素描作品」だけで堂々たる個展を開ける作家はそうはいないでしょう。

1991年10月MORIOKA第一画廊・舷における「小野隆生展」にて
画廊主の上田浩司さん(左)と亭主(右)
撮影:梅田裕一
上田さんは小野さんが帰国するたびに「絵が出来たらいつでもいいから送って、個展を開くから。」と言っていたらしいのですが、待てど暮らせど絵は来ない。
しびれを切らして(かどうかは定かではありませんが)上田さんが提案したのが、特大サイズの素描連作。サイズはご覧の写真の通りです。
《そして北へ行く》
1995年
木炭・紙
100.0×70.0cm
サインあり
《真夏の赤い雲 IV》
2008年
木炭・紙
108.5×76.5cm
サインあり
《肖像 97-4》
1997年
木炭・紙
71.3x60.4cm
サインあり
《肖像図 98-9》
1998年
木炭・紙
70.0×50.0cm
サインあり
《肖像図 98-10》
1998年
木炭・紙
70.0×50.0cm
サインあり
《真夏の赤い雲 VI》
2008年
木炭・紙
76.5×56.5cm
サインあり
《真夏の赤い雲 VIII》
2008年
木炭・紙
76.5×56.5cm
サインあり
小野さんのコレクターである荒井由泰さんの「マイコレクション物語第5回」から少し引用してみましょう。
~~~
(略)素晴らしいアーティストとの出会い(縁)があった。小野隆生である。彼は舟越の1歳年上で、舟越と同じく岩手県の出身である。彼は20代のはじめにイタリアに渡り、絵画の勉強をしている。その後絵画の修復も学び、修復の仕事もしていた。1976年に銀座の現代画廊で最初の個展を行い、80年代以降は銀座のギャラリー池田美術等で個展を開催してきた。私にとっては無名の作家であった。ときの忘れものの綿貫さんの強力な推薦があり、開催の運びとなったが、彼の描く不思議な雰囲気の存在感のある人物像は私を魅了した。アートフル勝山の会での最初の企画展は1995年で新作のコンテやテンペラとともに、ときの忘れもの・盛岡第一画廊・アートフル勝山の会で共同エディションして制作した版画集(4点セット、限定35部)も展示した。この版画集が小野隆生の最初の版画集でもあった。小野夫妻を囲む記念レセプションでは小野の追求するダンディズムも含め、彼の魅力的な人間性にも触れることができ、大フアンとなった。以後1997年、1998年、2003年と計4回の企画展を開催したが、それとともに私のコレクションも充実していくことになる。
(2012年8月21日ブログ 荒井由泰「マイコレクション物語第5回」より)
1995
小野隆生新作展
左から綿貫令子、三上豊さん(現和光大学教授)、小野隆生夫妻、西田考作さん(奈良・西田画廊)、中上光雄・陽子さんご夫妻、荒井由泰さん
1995年
小野隆生新作展
中上邸イソザキホール
《画像 6-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《画像 7-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《画像 8-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《画像 10-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《画像 11-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《画像 12-2004》
2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《肖像 96-15》
1996年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
今回の展覧会では会場の制約もあり、素描は1点しか展示していません。
(実際の展示の様子はコチラをご覧ください。)
ご希望の方は、事前にご連絡いただければ、大きな素描作品も倉庫から運びますので、遠慮なくお知らせください。
◆ときの忘れものは「小野隆生コレクション展」を開催しています。
会期:2017年3月7日[火]―3月25日[土] *日・月・祝日休廊

岩手県に生まれた小野隆生は、1971年イタリアに渡ります。国立ローマ中央修復研究所絵画科を卒業し、1977~1985年にイタリア各地の教会壁画や美術館収蔵作品の修復に携わり、ジョットやティツィアーノらの作品に直接触れ、古典技法を習得しました。1976年銀座・現代画廊で初個展開催。資生堂ギャラリー[椿会展]に出品。「ライバルは500年前のルネサンスの画家たち」との揺るぎない精神でテンペラ画による肖像画を制作をしています。2008年には池田20世紀美術館で「描かれた影の記憶 小野隆生展 イタリアでの活動 30年」 を開催しました。
本展では、小野の1970年代の初期作品から2000年代の近作まで、油彩・テンペラ・素描など約15点をご覧いただきます。
私たちが参加した国内のフェアでは今までで一番の賑わいでした。
開幕して間もない頃の通路、混んでます。おかげさまで開場3分で、著名なコレクターTさんに植田正治のヴィンテージ・プリントをお買い上げいただきました。

ときの忘れもののブースのある通り、いつもなら奥まで見通せるのに、今回のプレビューは大盛況。
昨日(一般公開)は平日(金曜)にもかかわらず、結構な人出でときの忘れもののお客さまたちー弘前のKさん、仙台のKさん、福岡のNさんetc.,ーも多数いらっしゃいました。
飲み物、お菓子など差し入れもたくさんいただきました。ほんとうにありがとうございます。
詳しくは後日スタッフSがご報告しますが、<アートフェア東京 2017>は今日と明日の二日間です。珍しく亭主の体調もよく、会場で終日店番しております。どうぞお出かけください。
画廊では「小野隆生コレクション展」を開催しています。画廊の店番は社長です。
今回のプレスリリースにはうっかり<油彩、テンペラ、ドローイングなど>と書いてしまいました。
小野さん自身は「素描」と言っています。
《夏の日の影》1990年
コンテ、紙
197.0×108.0cm
サインあり
日本にあまた画家はいても「素描作品」だけで堂々たる個展を開ける作家はそうはいないでしょう。

1991年10月MORIOKA第一画廊・舷における「小野隆生展」にて
画廊主の上田浩司さん(左)と亭主(右)
撮影:梅田裕一
上田さんは小野さんが帰国するたびに「絵が出来たらいつでもいいから送って、個展を開くから。」と言っていたらしいのですが、待てど暮らせど絵は来ない。
しびれを切らして(かどうかは定かではありませんが)上田さんが提案したのが、特大サイズの素描連作。サイズはご覧の写真の通りです。
《そして北へ行く》1995年
木炭・紙
100.0×70.0cm
サインあり
《真夏の赤い雲 IV》2008年
木炭・紙
108.5×76.5cm
サインあり
《肖像 97-4》1997年
木炭・紙
71.3x60.4cm
サインあり
《肖像図 98-9》1998年
木炭・紙
70.0×50.0cm
サインあり
《肖像図 98-10》1998年
木炭・紙
70.0×50.0cm
サインあり
《真夏の赤い雲 VI》2008年
木炭・紙
76.5×56.5cm
サインあり
《真夏の赤い雲 VIII》2008年
木炭・紙
76.5×56.5cm
サインあり
小野さんのコレクターである荒井由泰さんの「マイコレクション物語第5回」から少し引用してみましょう。
~~~
(略)素晴らしいアーティストとの出会い(縁)があった。小野隆生である。彼は舟越の1歳年上で、舟越と同じく岩手県の出身である。彼は20代のはじめにイタリアに渡り、絵画の勉強をしている。その後絵画の修復も学び、修復の仕事もしていた。1976年に銀座の現代画廊で最初の個展を行い、80年代以降は銀座のギャラリー池田美術等で個展を開催してきた。私にとっては無名の作家であった。ときの忘れものの綿貫さんの強力な推薦があり、開催の運びとなったが、彼の描く不思議な雰囲気の存在感のある人物像は私を魅了した。アートフル勝山の会での最初の企画展は1995年で新作のコンテやテンペラとともに、ときの忘れもの・盛岡第一画廊・アートフル勝山の会で共同エディションして制作した版画集(4点セット、限定35部)も展示した。この版画集が小野隆生の最初の版画集でもあった。小野夫妻を囲む記念レセプションでは小野の追求するダンディズムも含め、彼の魅力的な人間性にも触れることができ、大フアンとなった。以後1997年、1998年、2003年と計4回の企画展を開催したが、それとともに私のコレクションも充実していくことになる。
(2012年8月21日ブログ 荒井由泰「マイコレクション物語第5回」より)
1995小野隆生新作展
左から綿貫令子、三上豊さん(現和光大学教授)、小野隆生夫妻、西田考作さん(奈良・西田画廊)、中上光雄・陽子さんご夫妻、荒井由泰さん
1995年小野隆生新作展
中上邸イソザキホール
《画像 6-2004》2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《画像 7-2004》2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《画像 8-2004》2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《画像 10-2004》2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《画像 11-2004》2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《画像 12-2004》2004年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
《肖像 96-15》1996年
木炭・紙
40.0×30.0cm
サインあり
今回の展覧会では会場の制約もあり、素描は1点しか展示していません。
(実際の展示の様子はコチラをご覧ください。)
ご希望の方は、事前にご連絡いただければ、大きな素描作品も倉庫から運びますので、遠慮なくお知らせください。
◆ときの忘れものは「小野隆生コレクション展」を開催しています。
会期:2017年3月7日[火]―3月25日[土] *日・月・祝日休廊

岩手県に生まれた小野隆生は、1971年イタリアに渡ります。国立ローマ中央修復研究所絵画科を卒業し、1977~1985年にイタリア各地の教会壁画や美術館収蔵作品の修復に携わり、ジョットやティツィアーノらの作品に直接触れ、古典技法を習得しました。1976年銀座・現代画廊で初個展開催。資生堂ギャラリー[椿会展]に出品。「ライバルは500年前のルネサンスの画家たち」との揺るぎない精神でテンペラ画による肖像画を制作をしています。2008年には池田20世紀美術館で「描かれた影の記憶 小野隆生展 イタリアでの活動 30年」 を開催しました。
本展では、小野の1970年代の初期作品から2000年代の近作まで、油彩・テンペラ・素描など約15点をご覧いただきます。
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