「今週の特集展示:駒井哲郎展」は本日が最終日です。
夕方6時まで開廊していますので、ぜひお運びください。
会期=2017年9月12日[火]~9月22日[金]
※日・月・祝日休廊
駒井哲郎の版画作品、詩画集など約10点を特集展示する他、恩地孝四郎、南桂子、国吉康雄、フォーゲラー等の版画作品をご覧いただきます。

左から、駒井哲郎《室内》、《ある風景》、《花》、《賀状》
駒井哲郎
《室内》
1970年
銅版
18.0×13.2cm
Ed.30 サインあり
※レゾネNo.277(美術出版社)
駒井哲郎
《岩礁》
1972年
銅版
23.5×21.0cm
Ed.35 サインあり
※レゾネNo.289(美術出版社)
駒井哲郎
《花》
1965年
銅版(アクアチント)+手彩色
12.5×9.3cm
Ed.100 サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
ときの忘れものの展示は今日でおしまいですが、
埼玉県立近代美術館で「駒井哲郎 夢の散策者」展が10月9日まで開催されており、駒井ファンならずとも必見の展覧会です。。

「駒井哲郎 夢の散策者」展
会期:2017年9月12日[火]~10月9日[月・祝日]
会場:埼玉県立近代美術館
時間:10:00~17:30 (入場は17:00まで)
休館:月曜日(10月9日は開館)
世田谷美術館(福原コレクション)、東京都現代美術館につぐ、101点からなる駒井コレクション(武田光司氏旧蔵)を所蔵する埼玉県立近代美術館ですが、今回の展示には私どももお手伝いさせていただき「芽生え」「消えかかる夢」など5点を出品しています。
町田市立国際版画美術館、うらわ美術館などからも借用し、加えて駒井が影響を受けた恩地孝四郎、長谷川潔、ルドン、クレー、ミロなどの作品、駒井の遺品、プレス機も展示され、総数134点の堂々たる構成です。
密度の高い銅版画を見るなら、このくらいの点数(百三十点)がちょうどいいように思います。
埼玉でしかお目にかかれない希少な作品や、刷りの非常に良い作品が多く、点数では世田谷美術館や東京都現代美術館に及ばないもののクオリティの高さでは勝るとも劣らぬ「実力」を備えたコレクションです。おそらく良い画商さんが手伝ったのでしょう。
惜しむらくは全101点を収録したカタログが無い!
1994年(寄贈者の武田氏存命時)に『果実の受胎 駒井哲郎と現代版画家群像』という展覧会が開催され、184ページからなる資料的に重要なカタログを出したのですが、なぜか全点は収録されておらず、肝心のカラー作品がモノクロ印刷だったり、印刷自体があまり褒められたレベルではなかった。もったいないというか、宝の持ち腐れですね。
今回も会期が短い上に、カタログがないのが残念ですが、せめて全容を記録するために、出品リストを掲載します。
●埼玉県立近代美術館「駒井哲郎 夢の散策者」展出品リスト
(画面を二度クリックすると拡大されます)




埼玉県立近代美術館の駒井コレクションについては、企画を担当された吉岡知子さん(同館学芸員)に<企画展「駒井哲郎 夢の散策者」に寄せて―武田光司氏のコレクション>をご寄稿いただきましたので、お読みください。
吉岡さんのエッセイに以下のくだりがあります。
<武田氏はある放送局に勤めた後、独立を決意し、1971年に埼玉県越谷市で自転車を取り扱う会社を創業した。以後、「ホダカ株式会社」「株式会社マルキンジャパン」の代表取締役として会社を経営し、その情熱的な人生は、高杉良の小説『勇気凛々』(1998年、角川書店刊)に主人公として描かれている。武田氏が駒井哲郎の作品に初めて出会ったのは、おそらく昭和50年代のことで、岩手県盛岡市に友人を訪ねた折、たまたま開催されていた駒井の版画展を見たときであった。>
高杉良『勇気凛々』
1998年
角川書店 発行
318ページ
19.4x13.8cm
駒井オタクを自称し、駒井についてなら何でも来いと威張っていた亭主ですが、不勉強もいいとこで高杉良の小説は読んでいませんでした。猛省しております。
巻末に近い308~312ページにかけて、駒井作品収集の経緯、埼玉県立近代美術館への寄贈についてが描かれています。
亭主が足しげく通った岩手県盛岡が出てくるので驚きました。小説とはいえ、綿密な調査をもとに書かれたと思いますが、腑に落ちない点もありました。
ほんとうは、そのあたりのことを詳しく調べ、このブログでご報告したかったのですが、歳のせいでめっきり作業のスピードが落ち、間に会いませんでした。
すいませんが今後の宿題とします。
●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

夕方6時まで開廊していますので、ぜひお運びください。
会期=2017年9月12日[火]~9月22日[金] ※日・月・祝日休廊
駒井哲郎の版画作品、詩画集など約10点を特集展示する他、恩地孝四郎、南桂子、国吉康雄、フォーゲラー等の版画作品をご覧いただきます。

左から、駒井哲郎《室内》、《ある風景》、《花》、《賀状》
駒井哲郎《室内》
1970年
銅版
18.0×13.2cm
Ed.30 サインあり
※レゾネNo.277(美術出版社)
駒井哲郎《岩礁》
1972年
銅版
23.5×21.0cm
Ed.35 サインあり
※レゾネNo.289(美術出版社)
駒井哲郎《花》
1965年
銅版(アクアチント)+手彩色
12.5×9.3cm
Ed.100 サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
ときの忘れものの展示は今日でおしまいですが、
埼玉県立近代美術館で「駒井哲郎 夢の散策者」展が10月9日まで開催されており、駒井ファンならずとも必見の展覧会です。。

「駒井哲郎 夢の散策者」展
会期:2017年9月12日[火]~10月9日[月・祝日]
会場:埼玉県立近代美術館
時間:10:00~17:30 (入場は17:00まで)
休館:月曜日(10月9日は開館)
世田谷美術館(福原コレクション)、東京都現代美術館につぐ、101点からなる駒井コレクション(武田光司氏旧蔵)を所蔵する埼玉県立近代美術館ですが、今回の展示には私どももお手伝いさせていただき「芽生え」「消えかかる夢」など5点を出品しています。
町田市立国際版画美術館、うらわ美術館などからも借用し、加えて駒井が影響を受けた恩地孝四郎、長谷川潔、ルドン、クレー、ミロなどの作品、駒井の遺品、プレス機も展示され、総数134点の堂々たる構成です。
密度の高い銅版画を見るなら、このくらいの点数(百三十点)がちょうどいいように思います。
埼玉でしかお目にかかれない希少な作品や、刷りの非常に良い作品が多く、点数では世田谷美術館や東京都現代美術館に及ばないもののクオリティの高さでは勝るとも劣らぬ「実力」を備えたコレクションです。おそらく良い画商さんが手伝ったのでしょう。
惜しむらくは全101点を収録したカタログが無い!
1994年(寄贈者の武田氏存命時)に『果実の受胎 駒井哲郎と現代版画家群像』という展覧会が開催され、184ページからなる資料的に重要なカタログを出したのですが、なぜか全点は収録されておらず、肝心のカラー作品がモノクロ印刷だったり、印刷自体があまり褒められたレベルではなかった。もったいないというか、宝の持ち腐れですね。
今回も会期が短い上に、カタログがないのが残念ですが、せめて全容を記録するために、出品リストを掲載します。
●埼玉県立近代美術館「駒井哲郎 夢の散策者」展出品リスト
(画面を二度クリックすると拡大されます)




埼玉県立近代美術館の駒井コレクションについては、企画を担当された吉岡知子さん(同館学芸員)に<企画展「駒井哲郎 夢の散策者」に寄せて―武田光司氏のコレクション>をご寄稿いただきましたので、お読みください。
吉岡さんのエッセイに以下のくだりがあります。
<武田氏はある放送局に勤めた後、独立を決意し、1971年に埼玉県越谷市で自転車を取り扱う会社を創業した。以後、「ホダカ株式会社」「株式会社マルキンジャパン」の代表取締役として会社を経営し、その情熱的な人生は、高杉良の小説『勇気凛々』(1998年、角川書店刊)に主人公として描かれている。武田氏が駒井哲郎の作品に初めて出会ったのは、おそらく昭和50年代のことで、岩手県盛岡市に友人を訪ねた折、たまたま開催されていた駒井の版画展を見たときであった。>
高杉良『勇気凛々』1998年
角川書店 発行
318ページ
19.4x13.8cm
駒井オタクを自称し、駒井についてなら何でも来いと威張っていた亭主ですが、不勉強もいいとこで高杉良の小説は読んでいませんでした。猛省しております。
巻末に近い308~312ページにかけて、駒井作品収集の経緯、埼玉県立近代美術館への寄贈についてが描かれています。
亭主が足しげく通った岩手県盛岡が出てくるので驚きました。小説とはいえ、綿密な調査をもとに書かれたと思いますが、腑に落ちない点もありました。
ほんとうは、そのあたりのことを詳しく調べ、このブログでご報告したかったのですが、歳のせいでめっきり作業のスピードが落ち、間に会いませんでした。
すいませんが今後の宿題とします。
●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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