野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」 第40回
京都個展間近
11月に入り、京都での個展も間近となりました。この一ヶ月は構想に悩み新作の制作が停滞気味だったので、6月頃から夏にかけてすでに箔押しの済んでいた作品の仕上げ作業を先に進めていました。
まず、少し荒れた夜明けの空を鳥が飛んでいる作品 P15号(65.2×50cm) 海や空の作品に時々鳥を描きますが、これはその作品に込めた気持ちや方向性を、鳥を描く事でわかりやすくできるからです。
野口琢郎
新作
P15号(65.2×50cm)
次に、銀の草原と赤い空の作品(65.2×140cm)も完成、これは現実的な風景ではなく、今まで銀色の草原を描いた絵は全て同じ場所で、自分の心の中にある、一人で休んだり考え事をしている場所の風景で、その時の気分で空の色が変わります。
なので画像ではちょっとわからないですが、銀色の草原に立つ自分がこっそり描いてあります。
野口琢郎
新作
65.2×140cm
「HANABI#10」も輝線を描いて完成、今回の個展でHANABIはこれ一点なので、良いアクセントになるかなと思います。
野口琢郎
「HANABI#10」
ちなみに、京都個展は11月29日~12月5日まで大丸京都店 美術画廊で開催致しますが、初日から4日までは毎日在廊しております。
ただ、ときの忘れものさんから出展させて頂くマイアミでのアートフェアと会期がかぶってしまったので、個展の最終日の5日は早朝から出発しマイアミへ向かいます。往路は時間が戻るので、現地には5日の13時頃に到着予定で、初日午後のプレビュー開始に間に合います。
マイアミでのアートフェアは初参戦、行くのも初めてで、お客様にどんな反応をして頂けるのか楽しみで、作家の葉栗さんや光嶋さんと会えて乾杯できるのも楽しみなのですが、治安がかなり悪いという話を聞いてから少しビビっております。とはいえ、危ない地区に入らず、常に気を張って行動していれば大丈夫かなと思いますので、1月のブログになるかと思いますが、またご報告致します。
「箔画 野口琢郎展」
2017年11月29日[水]~12月5日[火]
大丸京都店 美術画廊
(のぐち たくろう)
■野口琢郎 Takuro NOGUCHI(1975-)
1975年京都府生まれ。1997年京都造形芸術大学洋画科卒業。2000年長崎市にて写真家・東松照明の助手に就く。2001年京都西陣の生家に戻り、家業である箔屋野口の五代目を継ぐため修行に入る。その後も精力的に創作活動を続け、2004年の初個展以来毎年個展を開催している。
●今日のお勧め作品は野口琢郎です。

野口琢郎"Wish -Sound of the sky-"
2016年 箔画(木パネル、漆、金・銀・プラチナ箔、石炭、樹脂、アクリル絵具)
102.0×185.0cm サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●書籍のご案内
『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別、送料別途)
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。
『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
(NA建築家シリーズ 特別編 日経アーキテクチュア)
価格:2,700円+税 *送料別途
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。
●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

◆野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
京都個展間近
11月に入り、京都での個展も間近となりました。この一ヶ月は構想に悩み新作の制作が停滞気味だったので、6月頃から夏にかけてすでに箔押しの済んでいた作品の仕上げ作業を先に進めていました。
まず、少し荒れた夜明けの空を鳥が飛んでいる作品 P15号(65.2×50cm) 海や空の作品に時々鳥を描きますが、これはその作品に込めた気持ちや方向性を、鳥を描く事でわかりやすくできるからです。
野口琢郎新作
P15号(65.2×50cm)
次に、銀の草原と赤い空の作品(65.2×140cm)も完成、これは現実的な風景ではなく、今まで銀色の草原を描いた絵は全て同じ場所で、自分の心の中にある、一人で休んだり考え事をしている場所の風景で、その時の気分で空の色が変わります。
なので画像ではちょっとわからないですが、銀色の草原に立つ自分がこっそり描いてあります。
野口琢郎新作
65.2×140cm
「HANABI#10」も輝線を描いて完成、今回の個展でHANABIはこれ一点なので、良いアクセントになるかなと思います。
野口琢郎「HANABI#10」
ちなみに、京都個展は11月29日~12月5日まで大丸京都店 美術画廊で開催致しますが、初日から4日までは毎日在廊しております。
ただ、ときの忘れものさんから出展させて頂くマイアミでのアートフェアと会期がかぶってしまったので、個展の最終日の5日は早朝から出発しマイアミへ向かいます。往路は時間が戻るので、現地には5日の13時頃に到着予定で、初日午後のプレビュー開始に間に合います。
マイアミでのアートフェアは初参戦、行くのも初めてで、お客様にどんな反応をして頂けるのか楽しみで、作家の葉栗さんや光嶋さんと会えて乾杯できるのも楽しみなのですが、治安がかなり悪いという話を聞いてから少しビビっております。とはいえ、危ない地区に入らず、常に気を張って行動していれば大丈夫かなと思いますので、1月のブログになるかと思いますが、またご報告致します。
「箔画 野口琢郎展」2017年11月29日[水]~12月5日[火]
大丸京都店 美術画廊
(のぐち たくろう)
■野口琢郎 Takuro NOGUCHI(1975-)
1975年京都府生まれ。1997年京都造形芸術大学洋画科卒業。2000年長崎市にて写真家・東松照明の助手に就く。2001年京都西陣の生家に戻り、家業である箔屋野口の五代目を継ぐため修行に入る。その後も精力的に創作活動を続け、2004年の初個展以来毎年個展を開催している。
●今日のお勧め作品は野口琢郎です。

野口琢郎"Wish -Sound of the sky-"
2016年 箔画(木パネル、漆、金・銀・プラチナ箔、石炭、樹脂、アクリル絵具)
102.0×185.0cm サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●書籍のご案内
『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別、送料別途)
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。
『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
(NA建築家シリーズ 特別編 日経アーキテクチュア)
価格:2,700円+税 *送料別途
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。
●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

◆野口琢郎のエッセイ「京都西陣から」は毎月15日の更新です。
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