<細江英公展。来て良かった...
青山のギャラリーときの忘れもの さん、今の駒込に越してから初めて訪問したので何か言いたいのですが。作品のインパクト強すぎて今は無理...
(michiroさんのtwitterより)>
< #細江英公 展、間に合った~ 初訪問の #ときの忘れもの は静かで暖かな雰囲気のギャラリーだった。ギャラリーのブログによれば、先日の秋の褒章で旭日重光章を受けられたとのこと。
(拝島さんのtwitterより)>
2014年10月以来、3年ぶりに開いた細江英公写真展はおかげさまで大盛況のうちに一昨日25日終了しました。寒いし(いえ外のことではなく、メインの二階フロアのことです)、点数は壁面の関係で少ないし(16点)、わざわざ出向いてくださる皆様に申し訳ない気持ちでしたが、芳名簿やネットでの皆さんの感想を読むと満足していただいたようでホッとしています。画廊は作品がすべてだ、とあらためて思いました。
今回は初めて各シリーズの代表作によるアンソロジーでしたが、それを快くお許しくださった細江先生に深く感謝します。そして何より作品をお買いあげいただいたお客様に心より御礼申し上げます。用意した著作、写真集もほとんどが売り切れとなりました。こんなことならもう少し多く注文しておけばよかったと後悔しています。
最後のお客様をお見送りしてからが大変でした。
まずは脚立をたてて一階の2mもの大作(重い!)を下ろし撤収作業、それが終わるや次回28日からの「メキシコ地震被災地支援・チャリティー頒布会」の展示作業にかかました。
大作など16点の展示から、今度は中小100点もの頒布会、もちろん全部は壁面にはかけられず、半分くらいはテーブルの上での閲覧になります。
会期:2017年11月28日(火)~12月2日(土)
全100作品を一律@8,000円で頒布し、売上金は全額を被災地メキシコに送金します。
お申込みは、画廊に直接いらしていただくか、FAXまたはメールでお願いします。
メキシコ大使館の人たちが「お世話になるのだから、自分達も少しでも協力したい」とファックスやメールで申し込んでくださったり、予想を超えるたくさんの方から予約申し込みをいただいていますが、数が多すぎて確認のお返事を送るのが大幅に遅れています。お詫び申し上げます。
Fax:03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
メールでのお申し込みはこちらからどうぞ
※必ず「件名(チャリティ頒布会)」「出品番号・作家名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

9月7日メキシコのチアパス州でマグニチュード8.2の巨大地震が発生、その被害に心を痛めていましたが、19日には首都・メキシコシティー近郊をマグニチュード7.1の地震が襲いました。世界遺産である南部オアハカの古代遺跡モンテ・アルバンでは、石の建造物の一部が崩れたと伝えられています。建物の倒壊により多くの人が犠牲になっています。


Presidencia de la Republica, Mexico
https://www.gob.mx/presidencia/
地震直後の被災地の写真はメキシコ大使館からの提供です。
昨年、日本でも熊本地震が襲い多くの被害を出しました。
私たちは「ここから熊本へ~地震被災者支援展」を開催し、皆様のご協力で売上げ金634,500円の全額を被災地に送金しました。
私たちの仕事は平和で安全な社会でこそ成り立ちます。
不幸にも戦乱や自然災害に巻き込まれた人々に、私たちが出来ることはそう多くはありませんが、少しでもお役にたてたらと、頒布会を開催する次第です。
展示する出品100点の画像とデータは11月11日のブログに掲載しましたが、版画ではないドローイングなどの一点ものも出品していますので、どうぞご注目ください。
いくつかピックアップしましょう。
出品No.7)
安藤忠雄
「光の教会」
ドローイング、ミニ掛け軸
イメージサイズ:16.0×12.0cm
シートサイズ:40.0×32.0cm
サインあり
出品No.34)
久保守
「年賀状」
1985年 年賀状に水彩
イメージサイズ:9.0×14.8cm
シートサイズ:9.8×14.8cm
サインあり
出品No.50)
勝呂忠
色紙に墨
イメージサイズ:22.5×36.5cm
シートサイズ:31.8×41.0cm
サインあり
■勝呂忠 Tadashi SUGURO(1926-2010)
東京生まれ。1950年多摩造形芸術専門学校(現多摩美術大学)絵画科を卒業。同年、自由美術協会を退会した村井正誠、山口薫、小松義雄らによって結成されたモダンアート協会創立に参加。1961年イタリアに留学、油彩画のほかモザイク画を学ぶ。1963年帰国。渡欧前は対象を幾何学的な形の集合体として把握し、それらをいったん解体してから再構成する具象画を描いたが、渡欧後は抽象表現を試みるようになる。1973年再び渡欧。トルコ、ギリシャ、イタリア、フランス等を旅行する。1980年代初頭から様々な色調の黄土色を基調とする背景に、布で全身を覆った人物立像を想起させる幾何学的形態を平板な黒い色面で表した画風へ転じる。又、舞台美術や装幀も手がけ、 1954年から描いた早川書房刊行のポケット・ミステリーの表紙原画がある。以後、三田文学表紙(1956年~1958年)、エラリー・クィーンズ・ミステリ・マガジン(創刊号から1965年まで)などの表紙原画を手がけ、斬新洒脱な画風で注目を集めた。
出品No.51)
瀬木慎一
1995年 陶板
19.3×19.3×厚さ1.0cm
裏にサインあり
出品No.57)
田口雅巳
色紙に水墨画
イメージサイズ:15.0×17.8cm
シートサイズ:21.1×18.2cm
スタンプ印
■田口雅巳 Masami TAGUCHI(1936-2010)
東京生まれ。1945年、平塚、ついで鵠沼に疎開。鎌倉高校在学中より作品を発表。1960年の初個展以来、生涯で100回以上の個展を開催。グループ展や海外での展覧会も多かった。洋画、日本画、立体造形、版画などを74歳で亡くなるまで精力的に発表。併行して湘南風景も描き続け、1981年より江ノ電の走る沿線風景などによる展覧会が江ノ電百貨店(現・小田急百貨店藤沢店)を舞台に2010年の追悼展まで30年にわたり毎年開催され人気を呼んだ。2002年茅ヶ崎市美術館で「プティ・サロン ゲイジュツ・ギワク 田口雅巳の『美術・解体診書』」が開催される。2008年鎌倉高校同窓の真徳寺(藤沢市西富)・吉川晴彦住職より24枚48面の襖絵(障壁画)制作の依頼をうける。没後の2012年茅ヶ崎美術館で「アノ世とコノ世と湘南と 田口雅巳カイコテン」が開催された。
著書に『しょうなん素描』(江ノ電沿線新聞社)、『しょうなん電車の旅』(ICA企画)など多数。木箱の中にさまざまな言葉と、それらを象徴するオブジェを詰め込んだ作品も多く残した。
出品No.61)
田淵安一
1991年 水彩
イメージサイズ:14.5×9.0cm
シートサイズ:15.0×10.0cm
サインあり
■田淵安一 Yasukazu TABUCHI(1921-2009)
福岡県生まれ。学徒動員で入隊し終戦を迎える。東京帝国大学文学部美術史学科でドラクロワ以降のフランス絵画を研究しつつ、新制作派協会に出品を続け、卒業後の1951年に渡仏。以後60年もの間、フランスを拠点に創作活動を続けた。当初は具象的な画風だったが、当時ヨーロッパの美術界を席捲した抽象表現主義を吸収し、厚塗りのマチエールの作品を描くようになる。西欧と日本という、異国で制作する画家として根源的なテーマを自問し続け独自の絵画世界を生み出した。2014年神奈川県立近代美術館鎌倉にて「田淵安一 知られざる世界」が開催された。
出品No.67)
中島由夫
2001年 水彩(二つ折り)
イメージサイズ:20.0×15.5cm
シートサイズ:21.0×29.5cm
サインあり
出品No.79)
古沢岩美
ドローイング(水彩)
イメージサイズ:10.4×14.5cm
シートサイズ:14.0×17.5cm
サインあり
出品No.89)
向井良吉
ブロンズ彫刻
15.0×8.5×高さ21.0cm
台座にサインあり
出品No.97)
吉仲太造
陶器
11.0×11.0×厚さ16.0cm
サインあり
■吉仲太造 Taizo YOSHINAKA(1928-1985) 京都生まれ。早くから画家を志し、小学校卒業後に京都市立美術工芸学校を受験するが、小児麻痺により左足が不自由であったため不合格となる。1946年のちの行動美術京都研究所となる京都人文学園絵画部に入所し、画家としての第一歩を踏み出す。1952年に上京し岡本太郎の呼びかけで美術家の国際交流と連帯をめざしたアートクラブに参加。1955年には前衛作品を結集させ新たなう ねりを生み出そうとしていた岡本の招きにより、二科会第九室に出品。43歳でうつ病を発病して以後は、無彩色のキャンバスにシルクスクリーンを用いて静物などの映像を浮かび上がらせる作品や、無駄な要素をそぎ落として白い絵具を主とした作品へと移行していった。病により56歳で歿したが、1999年渋谷区立松濤美術館と京都市美術館で「戦後美術を読み直す 吉仲太造」が開催されるなど、再評価の声が高い。
出品No.99)
渡辺豊重
「うちわ」
1988年 うちわに水彩
イメージサイズ:23.5×11.5cm
うちわサイズ:37.0×24.0cm
サインあり
出品No.100)
作家不明
「かたつむり」
鋳造
9.5×2.3×高さ4.2cm
事前の予約申し込みは本日18時で締切ります。
複数の申し込みがあった場合は抽選になります。
明日28日以降は先着順としますが、お支払い(現金、銀行振り込み)の確認をもって予約完了とします。
作品申し込みはこちらからどうぞ
※必ず「件名(チャリティ頒布会)」「出品番号・作家名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆出品作品について
メキシコと縁に深い北川民次といまもメキシコで活躍する竹田鎮三郎の作品は久保貞次郎先生のご遺族からご寄贈を受けました(久保コレクション)。
被災地支援の趣旨に賛同された末松正樹のご遺族からは大判のリトグラフを、またコレクターのU氏からは武井武雄,山口源他の作品をご寄贈いただきました。
吉仲太造、向井良吉、田渕安一、中島由夫、古沢岩美などのオブジェ、陶器、水彩、ドローイングなど珍しいオリジナル作品も出品しますが、1950年代から「夜の会」など前衛美術運動に参加、国際的な視野にたって活躍した瀬木愼一先生と、同じく50年代から丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」を携えて全国を巡回した反骨の評論家ヨシダ・ヨシエ先生の旧蔵作品です。
ご寄贈いただいた皆様に心より感謝の意を表します。
◆出品作品:
靉嘔、青木由季、畦地梅太郎、安藤忠雄、池田宗弘、伊坂義夫、磯崎新、猪瀬辰男、内田真理、瑛九、榎戸庄衛、オノサト・トシノブ、笠井正博、川上澄生、北川健次、北川民次、絹谷幸二、木原いずみ、木村茂、久保守、倉地比沙支、小林ドンゲ、斉藤寿一、佐藤多持、澤田泰彦、末松正樹、菅井汲、勝呂忠、島州一、瀬木慎一、芹沢銈介、高部多恵子、高柳裕、竹田鎮三郎、田口雅巳、田中忠雄、田渕安一、坪田政彦、殿敷侃、戸村茂樹、富張広司、中路規夫、永井研治、中島由夫、中林忠良、野田哲也、長谷川潔、馬場知子、原健、菱田俊子、日和崎尊夫、福田繁雄、舟越保武、古沢岩美、古谷博子、堀内正和、増田陽一、松本旻、宮木英幸、向井潤吉、望月菊麿、元永定正、百瀬寿、山村國晶、横尾忠則、吉田潤、ヨシダ・ヨシエ、吉仲太造、渡辺千尋、渡辺豊重、カシンヨール、ラブルール、ミロ、シャガール、アンディ・ウォーホル、ビュッフェ、他
●埼玉県立近代美術館で、「ディエゴ・リベラの時代 メキシコの夢とともに」が開催されています。メキシコに縁の深かった北川民次の作品も出品されています。招待券が若干あります。ご希望の方は、メールでお申し込みください。


開館35周年記念展「ディエゴ・リベラの時代 メキシコの夢とともに」
会期:2017年10月21日[土]~12月10日[日](月曜休館)
会場:埼玉県立近代美術館
メキシコの美術は革命後の1920‐30年代に独自の展開を遂げて隆盛を極め、世界の注目を集めました。その歴史を語る上で欠かせない画家が、ディエゴ・リベラ(1886-1957)です。画才に恵まれたリベラは10歳の頃から美術学校に通い始め、1907年にヨーロッパに留学すると、キュビスムなどの最先端の画風を試み、ピカソとも交流しました。
1921年に帰国すると、メキシコの社会の動きに眼を向け、公共空間に絵画を描く「メキシコ壁画運動」に積極的に携わります。また、メキシコ固有の題材を採り入れた風俗画や肖像画においても、優れた作品を数多く残しました。
メキシコ国立芸術院(INBA)との共同企画によるこの展覧会では、初期から晩年にいたるリベラの画業を油彩画、素描、版画など約25点の作品でたどります。また、リベラの師でありメキシコ近代絵画を拓いたべラスコ、同時代のメキシコの様々な美術動向、リベラと関わりのあったレオナール・フジタや北川民次ら日本人画家も紹介し、メキシコの近代美術が掲げた夢を振り返ります。(埼玉県立近代美術館HPより転載)
◆銀座のギャラリーせいほうで宮脇愛子展が開催されています。
「宮脇愛子展 last works(2013~14)」
会期=2017年11月20日[月]~12月2日[土] ※日・祝日休廊
会場=ギャラリーせいほう
〒104-0061 東京都中央区銀座8丁目10-7 東成ビル1F
電話:03-3573-2468
最後の新作である油彩を中心に立体(ガラス、真鍮)、ドローイング、版画など。
下の画像はクリックすると拡大します。








●書籍のご案内
『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別)*送料別途250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。
『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
(NA建築家シリーズ 特別編 日経アーキテクチュア)
価格:2,700円+税 *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
安藤先生のサイン本をときの忘れもので扱っています。
六本木の国立新美術館では「安藤忠雄展―挑戦―」が開催されています。
会期:2017年9月27日[水]~12月18日[月]
番頭おだちのオープニング・レポートはコチラを、光嶋裕介さんのエッセイ「安藤忠雄展を見て」と合わせてお読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。
●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

青山のギャラリーときの忘れもの さん、今の駒込に越してから初めて訪問したので何か言いたいのですが。作品のインパクト強すぎて今は無理...
(michiroさんのtwitterより)>
< #細江英公 展、間に合った~ 初訪問の #ときの忘れもの は静かで暖かな雰囲気のギャラリーだった。ギャラリーのブログによれば、先日の秋の褒章で旭日重光章を受けられたとのこと。
(拝島さんのtwitterより)>
2014年10月以来、3年ぶりに開いた細江英公写真展はおかげさまで大盛況のうちに一昨日25日終了しました。寒いし(いえ外のことではなく、メインの二階フロアのことです)、点数は壁面の関係で少ないし(16点)、わざわざ出向いてくださる皆様に申し訳ない気持ちでしたが、芳名簿やネットでの皆さんの感想を読むと満足していただいたようでホッとしています。画廊は作品がすべてだ、とあらためて思いました。
今回は初めて各シリーズの代表作によるアンソロジーでしたが、それを快くお許しくださった細江先生に深く感謝します。そして何より作品をお買いあげいただいたお客様に心より御礼申し上げます。用意した著作、写真集もほとんどが売り切れとなりました。こんなことならもう少し多く注文しておけばよかったと後悔しています。
最後のお客様をお見送りしてからが大変でした。
まずは脚立をたてて一階の2mもの大作(重い!)を下ろし撤収作業、それが終わるや次回28日からの「メキシコ地震被災地支援・チャリティー頒布会」の展示作業にかかました。
大作など16点の展示から、今度は中小100点もの頒布会、もちろん全部は壁面にはかけられず、半分くらいはテーブルの上での閲覧になります。
会期:2017年11月28日(火)~12月2日(土)
全100作品を一律@8,000円で頒布し、売上金は全額を被災地メキシコに送金します。
お申込みは、画廊に直接いらしていただくか、FAXまたはメールでお願いします。
メキシコ大使館の人たちが「お世話になるのだから、自分達も少しでも協力したい」とファックスやメールで申し込んでくださったり、予想を超えるたくさんの方から予約申し込みをいただいていますが、数が多すぎて確認のお返事を送るのが大幅に遅れています。お詫び申し上げます。
Fax:03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
メールでのお申し込みはこちらからどうぞ
※必ず「件名(チャリティ頒布会)」「出品番号・作家名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

9月7日メキシコのチアパス州でマグニチュード8.2の巨大地震が発生、その被害に心を痛めていましたが、19日には首都・メキシコシティー近郊をマグニチュード7.1の地震が襲いました。世界遺産である南部オアハカの古代遺跡モンテ・アルバンでは、石の建造物の一部が崩れたと伝えられています。建物の倒壊により多くの人が犠牲になっています。


Presidencia de la Republica, Mexico
https://www.gob.mx/presidencia/
地震直後の被災地の写真はメキシコ大使館からの提供です。
昨年、日本でも熊本地震が襲い多くの被害を出しました。
私たちは「ここから熊本へ~地震被災者支援展」を開催し、皆様のご協力で売上げ金634,500円の全額を被災地に送金しました。
私たちの仕事は平和で安全な社会でこそ成り立ちます。
不幸にも戦乱や自然災害に巻き込まれた人々に、私たちが出来ることはそう多くはありませんが、少しでもお役にたてたらと、頒布会を開催する次第です。
展示する出品100点の画像とデータは11月11日のブログに掲載しましたが、版画ではないドローイングなどの一点ものも出品していますので、どうぞご注目ください。
いくつかピックアップしましょう。
出品No.7)安藤忠雄
「光の教会」
ドローイング、ミニ掛け軸
イメージサイズ:16.0×12.0cm
シートサイズ:40.0×32.0cm
サインあり
出品No.34)久保守
「年賀状」
1985年 年賀状に水彩
イメージサイズ:9.0×14.8cm
シートサイズ:9.8×14.8cm
サインあり
出品No.50)勝呂忠
色紙に墨
イメージサイズ:22.5×36.5cm
シートサイズ:31.8×41.0cm
サインあり
■勝呂忠 Tadashi SUGURO(1926-2010)
東京生まれ。1950年多摩造形芸術専門学校(現多摩美術大学)絵画科を卒業。同年、自由美術協会を退会した村井正誠、山口薫、小松義雄らによって結成されたモダンアート協会創立に参加。1961年イタリアに留学、油彩画のほかモザイク画を学ぶ。1963年帰国。渡欧前は対象を幾何学的な形の集合体として把握し、それらをいったん解体してから再構成する具象画を描いたが、渡欧後は抽象表現を試みるようになる。1973年再び渡欧。トルコ、ギリシャ、イタリア、フランス等を旅行する。1980年代初頭から様々な色調の黄土色を基調とする背景に、布で全身を覆った人物立像を想起させる幾何学的形態を平板な黒い色面で表した画風へ転じる。又、舞台美術や装幀も手がけ、 1954年から描いた早川書房刊行のポケット・ミステリーの表紙原画がある。以後、三田文学表紙(1956年~1958年)、エラリー・クィーンズ・ミステリ・マガジン(創刊号から1965年まで)などの表紙原画を手がけ、斬新洒脱な画風で注目を集めた。
出品No.51)瀬木慎一
1995年 陶板
19.3×19.3×厚さ1.0cm
裏にサインあり
出品No.57)田口雅巳
色紙に水墨画
イメージサイズ:15.0×17.8cm
シートサイズ:21.1×18.2cm
スタンプ印
■田口雅巳 Masami TAGUCHI(1936-2010)
東京生まれ。1945年、平塚、ついで鵠沼に疎開。鎌倉高校在学中より作品を発表。1960年の初個展以来、生涯で100回以上の個展を開催。グループ展や海外での展覧会も多かった。洋画、日本画、立体造形、版画などを74歳で亡くなるまで精力的に発表。併行して湘南風景も描き続け、1981年より江ノ電の走る沿線風景などによる展覧会が江ノ電百貨店(現・小田急百貨店藤沢店)を舞台に2010年の追悼展まで30年にわたり毎年開催され人気を呼んだ。2002年茅ヶ崎市美術館で「プティ・サロン ゲイジュツ・ギワク 田口雅巳の『美術・解体診書』」が開催される。2008年鎌倉高校同窓の真徳寺(藤沢市西富)・吉川晴彦住職より24枚48面の襖絵(障壁画)制作の依頼をうける。没後の2012年茅ヶ崎美術館で「アノ世とコノ世と湘南と 田口雅巳カイコテン」が開催された。
著書に『しょうなん素描』(江ノ電沿線新聞社)、『しょうなん電車の旅』(ICA企画)など多数。木箱の中にさまざまな言葉と、それらを象徴するオブジェを詰め込んだ作品も多く残した。
出品No.61)田淵安一
1991年 水彩
イメージサイズ:14.5×9.0cm
シートサイズ:15.0×10.0cm
サインあり
■田淵安一 Yasukazu TABUCHI(1921-2009)
福岡県生まれ。学徒動員で入隊し終戦を迎える。東京帝国大学文学部美術史学科でドラクロワ以降のフランス絵画を研究しつつ、新制作派協会に出品を続け、卒業後の1951年に渡仏。以後60年もの間、フランスを拠点に創作活動を続けた。当初は具象的な画風だったが、当時ヨーロッパの美術界を席捲した抽象表現主義を吸収し、厚塗りのマチエールの作品を描くようになる。西欧と日本という、異国で制作する画家として根源的なテーマを自問し続け独自の絵画世界を生み出した。2014年神奈川県立近代美術館鎌倉にて「田淵安一 知られざる世界」が開催された。
出品No.67)中島由夫
2001年 水彩(二つ折り)
イメージサイズ:20.0×15.5cm
シートサイズ:21.0×29.5cm
サインあり
出品No.79)古沢岩美
ドローイング(水彩)
イメージサイズ:10.4×14.5cm
シートサイズ:14.0×17.5cm
サインあり
出品No.89)向井良吉
ブロンズ彫刻
15.0×8.5×高さ21.0cm
台座にサインあり
出品No.97)吉仲太造
陶器
11.0×11.0×厚さ16.0cm
サインあり
■吉仲太造 Taizo YOSHINAKA(1928-1985) 京都生まれ。早くから画家を志し、小学校卒業後に京都市立美術工芸学校を受験するが、小児麻痺により左足が不自由であったため不合格となる。1946年のちの行動美術京都研究所となる京都人文学園絵画部に入所し、画家としての第一歩を踏み出す。1952年に上京し岡本太郎の呼びかけで美術家の国際交流と連帯をめざしたアートクラブに参加。1955年には前衛作品を結集させ新たなう ねりを生み出そうとしていた岡本の招きにより、二科会第九室に出品。43歳でうつ病を発病して以後は、無彩色のキャンバスにシルクスクリーンを用いて静物などの映像を浮かび上がらせる作品や、無駄な要素をそぎ落として白い絵具を主とした作品へと移行していった。病により56歳で歿したが、1999年渋谷区立松濤美術館と京都市美術館で「戦後美術を読み直す 吉仲太造」が開催されるなど、再評価の声が高い。
出品No.99)渡辺豊重
「うちわ」
1988年 うちわに水彩
イメージサイズ:23.5×11.5cm
うちわサイズ:37.0×24.0cm
サインあり
出品No.100)作家不明
「かたつむり」
鋳造
9.5×2.3×高さ4.2cm
事前の予約申し込みは本日18時で締切ります。
複数の申し込みがあった場合は抽選になります。
明日28日以降は先着順としますが、お支払い(現金、銀行振り込み)の確認をもって予約完了とします。
作品申し込みはこちらからどうぞ
※必ず「件名(チャリティ頒布会)」「出品番号・作家名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆出品作品について
メキシコと縁に深い北川民次といまもメキシコで活躍する竹田鎮三郎の作品は久保貞次郎先生のご遺族からご寄贈を受けました(久保コレクション)。
被災地支援の趣旨に賛同された末松正樹のご遺族からは大判のリトグラフを、またコレクターのU氏からは武井武雄,山口源他の作品をご寄贈いただきました。
吉仲太造、向井良吉、田渕安一、中島由夫、古沢岩美などのオブジェ、陶器、水彩、ドローイングなど珍しいオリジナル作品も出品しますが、1950年代から「夜の会」など前衛美術運動に参加、国際的な視野にたって活躍した瀬木愼一先生と、同じく50年代から丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」を携えて全国を巡回した反骨の評論家ヨシダ・ヨシエ先生の旧蔵作品です。
ご寄贈いただいた皆様に心より感謝の意を表します。
◆出品作品:
靉嘔、青木由季、畦地梅太郎、安藤忠雄、池田宗弘、伊坂義夫、磯崎新、猪瀬辰男、内田真理、瑛九、榎戸庄衛、オノサト・トシノブ、笠井正博、川上澄生、北川健次、北川民次、絹谷幸二、木原いずみ、木村茂、久保守、倉地比沙支、小林ドンゲ、斉藤寿一、佐藤多持、澤田泰彦、末松正樹、菅井汲、勝呂忠、島州一、瀬木慎一、芹沢銈介、高部多恵子、高柳裕、竹田鎮三郎、田口雅巳、田中忠雄、田渕安一、坪田政彦、殿敷侃、戸村茂樹、富張広司、中路規夫、永井研治、中島由夫、中林忠良、野田哲也、長谷川潔、馬場知子、原健、菱田俊子、日和崎尊夫、福田繁雄、舟越保武、古沢岩美、古谷博子、堀内正和、増田陽一、松本旻、宮木英幸、向井潤吉、望月菊麿、元永定正、百瀬寿、山村國晶、横尾忠則、吉田潤、ヨシダ・ヨシエ、吉仲太造、渡辺千尋、渡辺豊重、カシンヨール、ラブルール、ミロ、シャガール、アンディ・ウォーホル、ビュッフェ、他
●埼玉県立近代美術館で、「ディエゴ・リベラの時代 メキシコの夢とともに」が開催されています。メキシコに縁の深かった北川民次の作品も出品されています。招待券が若干あります。ご希望の方は、メールでお申し込みください。


開館35周年記念展「ディエゴ・リベラの時代 メキシコの夢とともに」
会期:2017年10月21日[土]~12月10日[日](月曜休館)
会場:埼玉県立近代美術館
メキシコの美術は革命後の1920‐30年代に独自の展開を遂げて隆盛を極め、世界の注目を集めました。その歴史を語る上で欠かせない画家が、ディエゴ・リベラ(1886-1957)です。画才に恵まれたリベラは10歳の頃から美術学校に通い始め、1907年にヨーロッパに留学すると、キュビスムなどの最先端の画風を試み、ピカソとも交流しました。
1921年に帰国すると、メキシコの社会の動きに眼を向け、公共空間に絵画を描く「メキシコ壁画運動」に積極的に携わります。また、メキシコ固有の題材を採り入れた風俗画や肖像画においても、優れた作品を数多く残しました。
メキシコ国立芸術院(INBA)との共同企画によるこの展覧会では、初期から晩年にいたるリベラの画業を油彩画、素描、版画など約25点の作品でたどります。また、リベラの師でありメキシコ近代絵画を拓いたべラスコ、同時代のメキシコの様々な美術動向、リベラと関わりのあったレオナール・フジタや北川民次ら日本人画家も紹介し、メキシコの近代美術が掲げた夢を振り返ります。(埼玉県立近代美術館HPより転載)
◆銀座のギャラリーせいほうで宮脇愛子展が開催されています。
「宮脇愛子展 last works(2013~14)」会期=2017年11月20日[月]~12月2日[土] ※日・祝日休廊
会場=ギャラリーせいほう
〒104-0061 東京都中央区銀座8丁目10-7 東成ビル1F
電話:03-3573-2468
最後の新作である油彩を中心に立体(ガラス、真鍮)、ドローイング、版画など。
下の画像はクリックすると拡大します。








●書籍のご案内
『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別)*送料別途250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。
『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
(NA建築家シリーズ 特別編 日経アーキテクチュア)
価格:2,700円+税 *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
安藤先生のサイン本をときの忘れもので扱っています。
六本木の国立新美術館では「安藤忠雄展―挑戦―」が開催されています。
会期:2017年9月27日[水]~12月18日[月]
番頭おだちのオープニング・レポートはコチラを、光嶋裕介さんのエッセイ「安藤忠雄展を見て」と合わせてお読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。
●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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