昨日7月15日は、野田英夫の誕生日でした。
東京国立近代美術館で初めて野田英夫の「帰路」に接したときの静かな感動は40年たった今も鮮やかに甦ります。
今年は生誕110年にあたる記念すべき年ですが、亭主が知る限りそのことを祝う展覧会はないようです。
今から110年前、1908年(明治41)7月15日アメリカ・カルフォルニア州サンタクララで日系アメリカ市民の子として野田英夫は生れました。
日本とアメリカを往復し、自分の周辺の人々や風景を哀歓に満ちた筆致で描きだしましたが、脳腫瘍のため1939年1月僅か30歳で死去します。松本竣介(野田英夫の四歳下)に大きな影響を与えたことでも知られます。
ゆかりの熊本の県立美術館では幾度か回顧展が開催されていますが近年は展示の機会も少ないようです。数多くのコレクションをもっていた信濃デッサン館は既にコレクションの大半を売却し、残念なことに2018年3月15日に閉館してしまいました。
野田英夫ファンとしてはまことに無念極まりない状況です。
野田英夫の作家と作品については「大谷省吾のエッセイ」をお読みください。
関連資料・文献については、
<野田英夫 作品と文献紹介1>と<野田英夫 作品と文献紹介2>をご覧ください。
ときの忘れもののコレクションから野田英夫作品をいくつかご紹介します。
野田英夫
「風景」
紙に油彩・ペン 24.0x33.3cm
*1979年の熊本県立美術館「野田英夫展」出品作品
野田英夫
「作品」
紙に水彩 25.4x30.9cm
野田英夫
「東京植物園写生」
1936年 紙にクレパス
22.7x28.2cm サインあり
*1979年の熊本県立美術館「野田英夫展」出品作品
野田英夫
「作品」
紙にペン 21.3x17.0cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
野田英夫より一回り下に、やはり日系移民の子として生まれた
内間安瑆(うちまあんせい)がいます。
内間安王星
《WINDOW NUANCE (ROSE)》
1978年
銅版+木版
イメージサイズ:30.0×22.0cm
シートサイズ:37.5×28.5cm
A.P. サインあり
ちょうど明日から、ときの忘れものでは「内間安瑆・内間俊子展」を開催します。
展覧会の概要は先日のブログでご案内しましたが、画業はもとより、日米の架け橋として果たした野田英夫、内間夫妻の功績についても研究者の皆さんによって正確に記録されることを願っています。
亭主は夭折した野田英夫には会っていませんが、内間さんご夫妻にはお目にかかり仕事もご一緒できたことは、何よりも誇りです。
内間さんご夫妻と出会った経緯は版画掌誌第4号の編集後記に書きましたのでお読みください。
内間先生と野田英夫が一回りしか違わないと知ると、俄然同時代の作家という気持ちがしてきます。野田英夫が長生きしたら、舟越保武先生や難波田龍起先生と同じくお目にかかれたかも知れないのですからね。
没後80となる来年には、新たなコレクションによる「野田英夫展」の開催も計画したいと思います。
どうぞご期待ください。
◆ときの忘れものは明日から「内間安瑆・内間俊子展」を開催します。
会期:2018年7月17日[火]―8月10日[金] ※日・月・祝日休廊
内間安瑆の油彩、版画作品と内間俊子のコラージュ、箱オブジェ作品など合わせて約20点をご覧いただきます。図録も刊行します(800円、送料250円)。

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

東京国立近代美術館で初めて野田英夫の「帰路」に接したときの静かな感動は40年たった今も鮮やかに甦ります。
今年は生誕110年にあたる記念すべき年ですが、亭主が知る限りそのことを祝う展覧会はないようです。
今から110年前、1908年(明治41)7月15日アメリカ・カルフォルニア州サンタクララで日系アメリカ市民の子として野田英夫は生れました。
日本とアメリカを往復し、自分の周辺の人々や風景を哀歓に満ちた筆致で描きだしましたが、脳腫瘍のため1939年1月僅か30歳で死去します。松本竣介(野田英夫の四歳下)に大きな影響を与えたことでも知られます。
ゆかりの熊本の県立美術館では幾度か回顧展が開催されていますが近年は展示の機会も少ないようです。数多くのコレクションをもっていた信濃デッサン館は既にコレクションの大半を売却し、残念なことに2018年3月15日に閉館してしまいました。
野田英夫ファンとしてはまことに無念極まりない状況です。
野田英夫の作家と作品については「大谷省吾のエッセイ」をお読みください。
関連資料・文献については、
<野田英夫 作品と文献紹介1>と<野田英夫 作品と文献紹介2>をご覧ください。
ときの忘れもののコレクションから野田英夫作品をいくつかご紹介します。
野田英夫「風景」
紙に油彩・ペン 24.0x33.3cm
*1979年の熊本県立美術館「野田英夫展」出品作品
野田英夫「作品」
紙に水彩 25.4x30.9cm
野田英夫「東京植物園写生」
1936年 紙にクレパス
22.7x28.2cm サインあり
*1979年の熊本県立美術館「野田英夫展」出品作品
野田英夫「作品」
紙にペン 21.3x17.0cm
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野田英夫より一回り下に、やはり日系移民の子として生まれた
内間安瑆(うちまあんせい)がいます。
内間安王星《WINDOW NUANCE (ROSE)》
1978年
銅版+木版
イメージサイズ:30.0×22.0cm
シートサイズ:37.5×28.5cm
A.P. サインあり
ちょうど明日から、ときの忘れものでは「内間安瑆・内間俊子展」を開催します。
展覧会の概要は先日のブログでご案内しましたが、画業はもとより、日米の架け橋として果たした野田英夫、内間夫妻の功績についても研究者の皆さんによって正確に記録されることを願っています。
亭主は夭折した野田英夫には会っていませんが、内間さんご夫妻にはお目にかかり仕事もご一緒できたことは、何よりも誇りです。
内間さんご夫妻と出会った経緯は版画掌誌第4号の編集後記に書きましたのでお読みください。
内間先生と野田英夫が一回りしか違わないと知ると、俄然同時代の作家という気持ちがしてきます。野田英夫が長生きしたら、舟越保武先生や難波田龍起先生と同じくお目にかかれたかも知れないのですからね。
没後80となる来年には、新たなコレクションによる「野田英夫展」の開催も計画したいと思います。
どうぞご期待ください。
◆ときの忘れものは明日から「内間安瑆・内間俊子展」を開催します。
会期:2018年7月17日[火]―8月10日[金] ※日・月・祝日休廊
内間安瑆の油彩、版画作品と内間俊子のコラージュ、箱オブジェ作品など合わせて約20点をご覧いただきます。図録も刊行します(800円、送料250円)。

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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