今から41年前の1978年2月15日、三木富雄が僅か41歳で京都で急死したときの美術界に広がった驚きを今でも鮮やかに覚えています。
明日、2月15日は三木富雄の命日です。

ときの忘れもののコレクションから少し変わったオブジェを2点ご紹介します。
三木富雄 (1)
三木富雄「耳の木型」
木型/55×80×h92mm
1970年代
赤い部分は木。
耳の部分はアルミか。

三木富雄 (2)

三木富雄 (3)
三木富雄「愛用の灰皿」
65×110×h30mm
1970年代
アルミ
耳をグリット状に箱に入れこんだ作品の一部。
三木はそれをそのまま灰皿に使っていました。

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旧蔵者は、1970年代半ば、三木富雄の引越しを手伝ったときの御礼に直接いただいたとのこと。

三木 富雄(みき とみお)
1937(昭和12年)1月18日東京生まれ ~1978(昭和53年)2月15日京都で没
東京公衆衛生技術学校(現 窪田理容美容専門学校)卒。その後中央美術学園通信教育部に入学。1958年20歳で読売アンデパンダン展に出品し、1963年の個展で最初の「耳」シリーズを発表。人間の耳をモチーフにアルミニウムや真鍮で鋳造された彫刻を多数制作した。
1966年勅使河原宏監督の映画「他人の顔」(安部公房原作)のセットを担当。ヴェネツィアやサンパウロのビエンナーレにも出品して活躍した。1970年万博の金曜広場にコンクリート製の特大な耳を設置。1971年ロックフェラー財団の奨学金で約一年ニューヨークに滞在、亡くなる2年前にも数ヵ月同地に滞在し、最後に《翼の生えた耳》を制作したが、鋳造されることなく破壊された。
1978年に41歳で急死。
1992年渋谷区立松濤美術館で『三木富雄 : 特別展』が開催された。

映画『他人の顔』
美術を磯崎新が、音楽を武満徹が担当した。
映画「他人の顔」より (1)

映画「他人の顔」より (2)

映画「他人の顔」より (3)

映画「他人の顔」より (4)


追悼 ジョナス・メカス トークイベント「メカスさんを語る」
去る1月23日NYの自宅で、ジョナス・メカスさんが亡くなられました(96歳)。9日に予定していたトークイベントは雪で中止(延期)しましたが、あらためて下記日程で開催します。
2005年10月メカスさん日時:2月21日(木)18時
会場:ときの忘れもの2階図書室
講師:飯村昭子(フリージャーナリスト、『メカスの映画日記』『メカスの難民日記』の翻訳者)
木下哲夫(メカス日本日記の会、『ジョナス・メカス―ノート、対話、映画』の翻訳者)
植田実(住まいの図書館編集長、『メカスの映画日記』の装丁者)
要予約:既に満席ですが、キャンセル待ちの方はメールにてお申し込みください。
参加費:1,000円は皆さんのメッセージとともに香典として全額をNYのアンソロジー・フィルム・アーカイブスに送金します。
2月21日16時からトークイベントに先立ち「リトアニアへの旅の追憶」を上映します(予約不要)。
*写真は2005年10月青山・ときの忘れものにて。

2月13日 「メカスさんの版画制作」
2月6日 井戸沼紀美「メカスさんに会った時のこと」
2月4日 植田実『メカスの映画日記 ニュー・アメリカン・シネマの起源1959―1971』
2月2日 初めてのカタログ
1月28日 木下哲夫さんとメカスさん


◆ときの忘れものは3月27日~31日に開催されるアートバーゼル香港2019に「瑛九展」で初出展します。
・瑛九の資料・カタログ等については1月11日ブログ「瑛九を知るために」をご参照ください。
・現在、各地の美術館で瑛九作品が展示されています。
埼玉県立近代美術館:「特別展示:瑛九の部屋」で120号の大作「田園」を公開、他に40点以上の油彩、フォトデッサン、版画他を展示(4月14日まで)。
横浜美術館:「コレクション展『リズム、反響、ノイズ』」で「フォート・デッサン作品集 眠りの理由」(1936年)より6点を展示(3月24日まで)。
宮崎県立美術館<瑛九 -宮崎にて>で120号の大作「田園 B」などを展示(4月7日まで)。

●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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