しだれ桜(加工後)
(画像は東京都公園協会の六義園より)

近くの六義園の桜が見ごろとなり、団体バスまで来る始末。いつもは静かな住宅街がまるで観光地になったかのような賑わいです。おかげで周辺のレストラン、食堂など満杯で買い物難民ならぬ食事難民と化しております。

4月2日香港からスタッフ3名が無事、凱旋帰国しました。
初めてのバーゼル、初めての香港、初めての瑛九の海外個展。実り多い一週間でした。

4月のときの忘れものはイベントが目白押しです。
一ヶ月の間になんと5回! 
こんな過密スケジュールはいったい誰が組んだんだと天に唾する亭主なのでした。

309世界遺産に登録されたル・コルビュジエ設計の上野の国立西洋美術館ではル・コルビュジエ展が開催されていますが、その孫弟子にあたる阿部勤先生(坂倉事務所OB)が設計したときの忘れものでも「ル・コルビュジエ展」を開催中です(4月6日まで)。ユニテなど代表作や陶器など17点を展示しています。


books①最終日4月6日(土)は、一日だけの「吉川盛一の建築本の販売」を開催します。吉川盛一さんは住まいの図書館出版局(編集長:植田実)他で活躍する建築専門の編集者です。30年間にわたり編集、装丁デザインを担当した建築本の数々。日本全国で買い求めた希少な建築関係の「古書」を交え、100円からの破格な価格での頒布会です。お花見がてら、ぜひお運びください。


2645bb0d4月10日(水)18時~ 第10回ときの忘れもの拾遺 ギャラリーコンサート「武久源造コンサート」を行います。
建築家大野幸さんのプロデュースで武久源造さんがジルバーマンピアノで、バッハを演奏されます。
すでに定員に達しましたので受け付けは終了しました。
・プログラム
《適正律鍵盤曲集》より
前奏曲とフーガ ハ長調(第1巻第1番)
同 ハ長調(第2巻第1番)
同 ニ長調(第1巻第5番) 他
《半音階的幻想曲とフーガ》ニ短調
《シャコンヌ》(武久源造 編曲)


3104月12日からは、1980年代生まれの若い3人による「Tricolore2019―中村潤・尾崎森平・谷川桐子展 」です。
中村潤はトイレットペーパーを編んで造形したものや方眼紙を刺したオブジェ作品を制作しています。尾崎森平は環境心理学に触発され、生まれ育った東北の現代の風景を描いています。谷川桐子は油彩という古典的材料を使いながら、緻密に描いた砂利や地面の上にハイヒールやブラジャーなどを配した作品を創り続けています。
会期中、ゲストをお招きしギャラリートークを開催します。
4月12日(金)18時~中村潤/伊熊泰子(芸術新潮編集者)
4月20日(土)17時~尾崎森平/喜夛孝臣(練馬区立美術館学芸員)
4月27日(土)谷川桐子/小松崎拓男(美術評論家/文教大学非常勤講師)は中止になりました。

それぞれ、メールまたはお電話で予約してください。※要予約、会費1,000円

ここにあげた5回は、ときの忘れものが主催または協力する公式イベントですが、このほかに高村光太郎を偲ぶ連翹忌への出席や、私的なイベント(例えば、亭主の大学時代のクラス会が奈良であったり、京都から有名なマンレイイストを迎えての歓迎会、銀座の画廊や美術館のオープニングなどなど)があり新年度早々、忙しくなりそうです。
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忙しくなるであろう4月前半に見ておきたい展覧会、独断と偏見によりランキングをここに発表します。
必見 第一位 埼玉県立近代美術館・MOMASコレクション第4期
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会期:2019年1月12日[土] ー4月14日[日]
会場:埼玉県立近代美術館
『特別展示:瑛九の部屋』と題して、瑛九《田園》(特別出品・加藤南枝氏蔵)を暗室に展示しています。見る人が光をコントロールできまるこの展示。「絵を感じる」ための特別展示ということです。
ときの忘れものブログでも紹介してきました。
3月27日「中村茉貴「美術館に瑛九を観に行く」第26回(前半)」
3月6日「埼玉県立近代美術館で瑛九「田園」を特別展示」


必見 第二位 パリに生きた銅版画家 長谷川潔展―はるかなる精神の高みへ―
チラシ表
先日、久しぶりに小田急線に乗って町田まで遠征しました。あらためてこの作家の崇高ともいえる銅版の世界に打ちのめされる思いでした。詳しくは西山純子先生のレビューをお読みください。
会期:2019年3月9日(土)~4月7日(日)
会場:町田市立国際版画美術館


必見 第三位 東京ステーションギャラリー・アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
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会期:2019年2月16日(土)-4月14日(日)
会場:東京ステーションギャラリー
フィンランドの建築家アルヴァ・アアルト(1898-1976)は、個人邸宅から公共建築までを設計する一方、家具や照明、ガラス器などのプロダクトデザインも手がけました。そこにはフィンランドの豊かな自然のなかに見出した有機的なフォルムが生かされています。ヴィトラ・デザイン・ミュージアム企画による世界巡回展である本展は、日本における20年ぶりのアアルトの個展です。その魅力の再発見の機会をお見逃しなく。

必見 第四位 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション・「南桂子展 コト、コト。コトリ。
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会期:2019年2月2日(土)~2019年4月11日(木)
休館日:月曜日(2/11 は開館)、2月12日(火)
会場:ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
耳を傾けると、小さく物音の聞こえてきそうな風景。生い茂る草花の中から、森の小道から、木々の隙間から。微かな音のつながりが、作品世界の物語を絶やすことなく紡ぎだすようです。

南桂子(1911-2004)の作品は、無数の繊細な線を銅版に彫ることで作り上げられています。富山県に生まれた南は、高等女学校時代から絵画や童話の制作に励み、戦後、浜口陽三との出会いを機に銅版画の道へと歩を進めました。鳥や少女を主人公にしたその作品はユニセフの発行物に採用されるなど、世界的に高く評価されています。本展では、南桂子の銅版画約50点と、浜口陽三の銅版画約10点を展示します。
作品世界の中へ、身を乗り出して覗いてみれば、その住人たちの息遣いが感じられるかもしれません。

おまけ 東京富士美術館・「マン・レイ展」
会期:2019年4月2日(火)~6月30日(日)
会場:東京富士美術館

皆様も是非お出かけくださいませ。
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●今日のお勧めは、森下慶三です。
milano森下慶三 Keizo MORISHITA
"MILANO 8-12"
1979年
アクリル・キャンバス
73.0×91..0cm
サインあり
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
駒込外観1TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。
*日・月・祝日は休廊。