画商という商売を生業としてずいぶん経ちます。
美術界の片隅で細々と生きていますが、畏れ多いことにたま~に美術館から出品依頼もあります。
作家がひろく知られる機会にもなるので喜んで協力するのですが・・・・
先日、ある作家の作品を貸し出しした先の美術館からメールが届きました。
~~~~~~~
「▲▲展」関係者の皆様
平素より大変お世話になっております。
▲▲広報の▲▲と申します。
現在開催中の企画展「▲▲」につきまして、
ご取材、ご掲載の際は、▲▲広報に窓口を統一させていただいております。
改めて、以下の通りお伝えいたしますので、よろしくお願いいたします。
• 本展に伴う個別の取材などが発生する際は、事前にご共有をお願いいたします。
• ご自身の Web サイト、メールニュースなどで本展の情報を配信する際は、事前に内容をご確認させていただけますようご協力をお願いいたします。
皆様にはお手数をお掛けしてしまい恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
~~~~~~~~
「検閲」といって悪ければ「上意下達」、この「上から目線」の文章からはともに美術を愛そうという心もユーモアも感じられません。
違和感を覚えました。
情報は主催者が一括して管理するんだという強い意向が汲み取れます。
例によって瞬間湯沸し器の亭主は<こちらから(出品を)頼んだわけでもないのに>と憤慨しきり。
美術のもっとも重要な基盤は「表現の自由」にあり、その表現活動の前提は「多様性」を認めることだと思うのですが。
恐ろしい時代になったというべきか。
単に世間知らずのお坊ちゃんが上司のチェックも経ずに発信してしまったのか。
これを怒らない作家がいたとしたら、亭主はそちらの方に絶望します。
いやはや・・・・・・
●本日のお勧め作品は松本竣介です。
松本竣介
《構図(1)》
c.1940 紙にインク、墨
Image size: 21.1x28.6cm
Sheet size: 23.5x32.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)P14-No.25
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●昨日もご案内しましたが、埼玉県立近代美術館の特別展示「瑛九の部屋」はいよいよ本日が最終日(17:00まで)です。
最晩年の120号の大作「田園」を観客が自分でコントローラーを操作して(光源を調整して)見るという美術館での展示としては画期的な試みです。ぜひお見逃しなく。
●ホームページのトップの誌面を刷新し、中央列最下段に「作品紹介」のコーナーを新設しました。
画面をスクロールすると全点をご覧いただけますし、ご興味のある画面をクリックすると当該作品のページ(詳細なデータ入り)にリンクします。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。
*日・月・祝日は休廊。
美術界の片隅で細々と生きていますが、畏れ多いことにたま~に美術館から出品依頼もあります。
作家がひろく知られる機会にもなるので喜んで協力するのですが・・・・
先日、ある作家の作品を貸し出しした先の美術館からメールが届きました。
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「▲▲展」関係者の皆様
平素より大変お世話になっております。
▲▲広報の▲▲と申します。
現在開催中の企画展「▲▲」につきまして、
ご取材、ご掲載の際は、▲▲広報に窓口を統一させていただいております。
改めて、以下の通りお伝えいたしますので、よろしくお願いいたします。
• 本展に伴う個別の取材などが発生する際は、事前にご共有をお願いいたします。
• ご自身の Web サイト、メールニュースなどで本展の情報を配信する際は、事前に内容をご確認させていただけますようご協力をお願いいたします。
皆様にはお手数をお掛けしてしまい恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
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「検閲」といって悪ければ「上意下達」、この「上から目線」の文章からはともに美術を愛そうという心もユーモアも感じられません。
違和感を覚えました。
情報は主催者が一括して管理するんだという強い意向が汲み取れます。
例によって瞬間湯沸し器の亭主は<こちらから(出品を)頼んだわけでもないのに>と憤慨しきり。
美術のもっとも重要な基盤は「表現の自由」にあり、その表現活動の前提は「多様性」を認めることだと思うのですが。
恐ろしい時代になったというべきか。
単に世間知らずのお坊ちゃんが上司のチェックも経ずに発信してしまったのか。
これを怒らない作家がいたとしたら、亭主はそちらの方に絶望します。
いやはや・・・・・・
●本日のお勧め作品は松本竣介です。
松本竣介《構図(1)》
c.1940 紙にインク、墨
Image size: 21.1x28.6cm
Sheet size: 23.5x32.0cm
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)P14-No.25
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●昨日もご案内しましたが、埼玉県立近代美術館の特別展示「瑛九の部屋」はいよいよ本日が最終日(17:00まで)です。
最晩年の120号の大作「田園」を観客が自分でコントローラーを操作して(光源を調整して)見るという美術館での展示としては画期的な試みです。ぜひお見逃しなく。
●ホームページのトップの誌面を刷新し、中央列最下段に「作品紹介」のコーナーを新設しました。
画面をスクロールすると全点をご覧いただけますし、ご興味のある画面をクリックすると当該作品のページ(詳細なデータ入り)にリンクします。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。
*日・月・祝日は休廊。
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