先日、某オークションに長谷川潔の代表的な版画で手彩色が施された「時 静物画」（1969年 マニエル・ノワールに手彩色 264×354mm）が出品されました。エスティメート250万円～350万円、いったいどうなるかと注目していました（ほんとは買いたいのだけれど社長の目が厳しくて・・・）。
昨今、小ざかしいキューレーションの展覧会が増え、「ちゃんとした作品をちゃんと見せればいいのに」と亭主は嘆いておりましたが、町田市立国際版画美術館が年度末の短い会期（僅か一ヶ月）で開催した「パリに生きた銅版画家 長谷川潔展 ーはるかなる精神の高みへー」は出色の展覧会でした。
「時 静物画」はそのチラシにも使われた作品で、文字通り長谷川潔の代表作です（詳しくは西山純子さんのエッセイをお読みください）。
落札結果はなんと530万円！
久しぶりに快哉を叫んだ亭主でありました。
長谷川潔は恵まれたとは言いがたい生涯でしたが、それでも89歳の長命でした。
亭主が敬愛する松本竣介が東京の自宅で36歳の生涯を終えたのは1948年（昭和23）6月8日のことでした。
竣介のコレクションで知られる群馬県桐生市の大川美術館が開館30周年ということもあり、没後70年を記念して、昨年10月13日から今年2019年12月8日まで一年間にわたり4つのテーマで４回の展覧会を開催しています。
「松本竣介 vol.1 アトリエの時間」については、コチラ
小此木美代子さん(大川美術館学芸員)のエッセイはコチラをそれぞれお読みください。
関連して、大谷省吾さん（東京国立近代美術館美術課長）のエッセイ「松本竣介の素描について」はコチラ、
小松崎拓男さんの連載「松本竣介研究ノート」は毎月3日の更新です。
僅か36歳の生涯で遺した作品も少ない、油彩の多くは美術館に収蔵されており、市場にはめったに出ません。
没後は忘れられる作家の多い中、竣介の根強い人気は衰えることがありません。
大川美術館のシリーズ竣介展は第３回に入り、4月16日から「松本竣介－子どもの時間」が始まりました。
「松本竣介 子どもの時間」
会期：2019年4月16日（火）～6月16日（日）
会場：大川美術館
●対談「子どもの絵と父からの手紙」
松本莞（竣介次男、建築家）× 田中淳（大川美術館館長）
日時：5月18日（土）14時～15時半
会場：大川美術館展示室２
●鼎談「群馬の近代美術を支えた企業人ー井上房一郎と大川栄二」
熊倉浩靖（高崎商科大学特任教授）× 山鹿英助（郷土史家、山鹿銃砲店主）× 奈良彰一（郷土史家、書肆画廊奈良書店主）
日時：4月27日（土）14時～16時
会場：大川美術館レクチャー室
●鼎談「桐生の未来と美術館」
石内都（写真家）× 逢坂恵理子（横浜美術館館長）× 田中淳（大川美術館館長）
ゲスト：片山真理（美術家）
日時：6月1日（土）14時～16時
会場：桐生市有鄰館酒蔵
多彩なゲストを迎えての対談や鼎談も組まれています。
東京からは少し交通の便がよくないのですが、ぜひ竣介ファンの皆さん、お出かけください。
●本日のお勧め作品は松本竣介です。
松本竣介
《作品》
1946年2月
紙にペン、墨、水彩、コラージュ
Image size: 15.5x29.5cm
Sheet size: 23.5x32.3cm
サインあり
※『松本竣介素描』（1977年、株式会社綜合工房）口絵
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先（住所）」を明記してください。
◆ときの忘れものでは「第310回企画◆Tricolore2019―中村潤・尾崎森平・谷川桐子展 」を開催しています。
会期：2019年4月12日［金］―4月27日［土］11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
●4月27日（土）に予定していた谷川桐子×小松崎拓男さんのトークは、作家の体調が思わしくなく中止します。またの機会に開催しますので、悪しからずご了承ください。
ときの忘れものが期待する1980年代生まれの若手作家の三人展を開催します。それぞれが選んだメディアは異なりますが、表現したいものをどのように創るかに、強いこだわりを持った三人です。
中村潤はトイレットペーパーを編んで造形したものや方眼紙を刺したオブジェ作品を京都で制作しています。
尾崎森平は環境心理学に触発され、生まれ育った東北の現代の風景を描いています。
谷川桐子は油彩という古典的材料を使いながら、緻密に描いた砂利や地面の上にハイヒールやブラジャーなどを配した作品を創り続けています。
今回の三人展では大作を含め、それぞれ数点を出品します。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込５丁目４の１ LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはＷＥＢマガジン＜コラージ2017年12月号18～24頁＞に特集されています。ＪＲ及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間＝火曜～土曜の平日11時～19時。
＊日・月・祝日は休廊。
昨今、小ざかしいキューレーションの展覧会が増え、「ちゃんとした作品をちゃんと見せればいいのに」と亭主は嘆いておりましたが、町田市立国際版画美術館が年度末の短い会期（僅か一ヶ月）で開催した「パリに生きた銅版画家 長谷川潔展 ーはるかなる精神の高みへー」は出色の展覧会でした。
「時 静物画」はそのチラシにも使われた作品で、文字通り長谷川潔の代表作です（詳しくは西山純子さんのエッセイをお読みください）。
落札結果はなんと530万円！
久しぶりに快哉を叫んだ亭主でありました。
長谷川潔は恵まれたとは言いがたい生涯でしたが、それでも89歳の長命でした。
亭主が敬愛する松本竣介が東京の自宅で36歳の生涯を終えたのは1948年（昭和23）6月8日のことでした。
竣介のコレクションで知られる群馬県桐生市の大川美術館が開館30周年ということもあり、没後70年を記念して、昨年10月13日から今年2019年12月8日まで一年間にわたり4つのテーマで４回の展覧会を開催しています。
「松本竣介 vol.1 アトリエの時間」については、コチラ
小此木美代子さん(大川美術館学芸員)のエッセイはコチラをそれぞれお読みください。
関連して、大谷省吾さん（東京国立近代美術館美術課長）のエッセイ「松本竣介の素描について」はコチラ、
小松崎拓男さんの連載「松本竣介研究ノート」は毎月3日の更新です。
僅か36歳の生涯で遺した作品も少ない、油彩の多くは美術館に収蔵されており、市場にはめったに出ません。
没後は忘れられる作家の多い中、竣介の根強い人気は衰えることがありません。
大川美術館のシリーズ竣介展は第３回に入り、4月16日から「松本竣介－子どもの時間」が始まりました。
「松本竣介 子どもの時間」
会期：2019年4月16日（火）～6月16日（日）
会場：大川美術館
●対談「子どもの絵と父からの手紙」
松本莞（竣介次男、建築家）× 田中淳（大川美術館館長）
日時：5月18日（土）14時～15時半
会場：大川美術館展示室２
●鼎談「群馬の近代美術を支えた企業人ー井上房一郎と大川栄二」
熊倉浩靖（高崎商科大学特任教授）× 山鹿英助（郷土史家、山鹿銃砲店主）× 奈良彰一（郷土史家、書肆画廊奈良書店主）
日時：4月27日（土）14時～16時
会場：大川美術館レクチャー室
●鼎談「桐生の未来と美術館」
石内都（写真家）× 逢坂恵理子（横浜美術館館長）× 田中淳（大川美術館館長）
ゲスト：片山真理（美術家）
日時：6月1日（土）14時～16時
会場：桐生市有鄰館酒蔵
多彩なゲストを迎えての対談や鼎談も組まれています。
東京からは少し交通の便がよくないのですが、ぜひ竣介ファンの皆さん、お出かけください。
●本日のお勧め作品は松本竣介です。
松本竣介《作品》
1946年2月
紙にペン、墨、水彩、コラージュ
Image size: 15.5x29.5cm
Sheet size: 23.5x32.3cm
サインあり
※『松本竣介素描』（1977年、株式会社綜合工房）口絵
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先（住所）」を明記してください。
◆ときの忘れものでは「第310回企画◆Tricolore2019―中村潤・尾崎森平・谷川桐子展 」を開催しています。
会期：2019年4月12日［金］―4月27日［土］11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
●4月27日（土）に予定していた谷川桐子×小松崎拓男さんのトークは、作家の体調が思わしくなく中止します。またの機会に開催しますので、悪しからずご了承ください。
ときの忘れものが期待する1980年代生まれの若手作家の三人展を開催します。それぞれが選んだメディアは異なりますが、表現したいものをどのように創るかに、強いこだわりを持った三人です。
中村潤はトイレットペーパーを編んで造形したものや方眼紙を刺したオブジェ作品を京都で制作しています。
尾崎森平は環境心理学に触発され、生まれ育った東北の現代の風景を描いています。
谷川桐子は油彩という古典的材料を使いながら、緻密に描いた砂利や地面の上にハイヒールやブラジャーなどを配した作品を創り続けています。
今回の三人展では大作を含め、それぞれ数点を出品します。
●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込５丁目４の１ LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはＷＥＢマガジン＜コラージ2017年12月号18～24頁＞に特集されています。ＪＲ及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間＝火曜～土曜の平日11時～19時。
＊日・月・祝日は休廊。
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