蜘蛛と箒企画:連続講座シリーズ「芸術の遠心力」より

藤本貴子の連続講座「建築とアーカイブズを巡る論点」

9日間の連休は長かった。
昨日久しぶりに出勤したスタッフたちはひたすらパソコンに向き合い溜まりにたまったメールの処理に黙々と励んでおりました。
注文あり(最優先!)、問い合わせあり、ブログ執筆者からの原稿送信あり、移転など住所変更、アドレス変更の連絡あり、雑誌社からの取材依頼あり、遠方の方からの作品売却の依頼あり、加えて今日締め切りの海外アートフェアへの申し込み手続きにスタッフエスこと新澤はてんてこ舞いでありました。

さて、このブログで「建築圏外通信」を連載してくださった藤本貴子さんから、連続講座のご案内をいただいたので、ご紹介します。
蜘蛛と箒
「蜘蛛と箒」では、前期・後期の二期制で一年を通した連続講座のシリーズを開催します。批評家、研究者、作家が講師となって行われる連続講座で、前期は各講座全4回となっています。
本連続講座のシリーズのコンセプトは「芸術の遠心力」。
ここでの「遠心力」とは、時間や空間という抽象的なものだけでなく、文化、国境、ジャンル、アイデンティティーなどの閉塞感を越える力を意味しています。
遠心力とは、何かから解放される運動であり、同時に何かに接近する運動でもあります。
そして、何かを遠くまで飛ばすためには、自分の体を支えられなければなりません。
さてここでのそれは何を意味するでしょうか。
6つの連続講座は、それぞれ異なるテーマと異なる方法で行われますが、どれも「芸術の遠心力」を学ぶことにつながっています。
社会的なことであれ、私的なことであれ、何かを変えようと思っている人たちにぜひ参加して欲しいアクチュアルな連続講座です。


美術家・美術批評家の石川卓磨さんが主催されている「蜘蛛と箒」で、藤本貴子さんの連続講座がございます。

藤本貴子の連続講座「建築とアーカイブズを巡る論点」
開催日:第1回 5月11日(土)、第2回 6月15日(土)、
    第3回 7月27日(土)、第4回 8月31日(土)
開催時間:19:00-21:00(延長の場合は21:30)施設見学の回は日中の開催になります。
受講費:4回講座(1講座120分×4回)8,000円 交通費・入館料などは別途自己負担になります。
開催場所:武蔵野プレイス(武蔵野市境南町2-3-18) tel 0422-30-1905
アクセス:JR中央線・西武多摩川線「武蔵境駅」南口下車、徒歩1分
入会費:年間1,000円。受講のためには入会が必要となります。有効期間は一年になります。
他の蜘蛛と箒のイベントで割引制度を設ける場合があります。
定員 15名程度
申し込みフォーム https://form.os7.biz/f/a0116933/
※自動返信メールではありませんので、返信が遅れる場合がございます。

HPでは4回連続講座として告知されていますが、単発での受講も可能です(各回2,000円)。
その場合も、初回には蜘蛛と箒の年会費1,000円が必要ですので、ご注意ください。

場所は、第4回以外は武蔵野プレイスです。
各回の講義内容は、以下のようなものを考えています。

・5/11(土)19:00-21:00 第1回 建築アーカイブズとは何か
日本における近現代建築資料の保存の始まりと経緯、その現状について、実務経験に基づきながらお話しします。

・6/15(土)19:00-21:00 第2回 建築とインフラ
ゲストに東京・福島・インドを拠点に活動されている建築家の佐藤研吾さん(https://korogaro.net)をお迎えし、お話しいただきます。
建築を含む芸術の生産過程や、最近議論されることの多い「公共性」についてなど、様々なお話をお聞きしたいと思っています。

・7/27(土)19:00-21:00 第3回 建築の継承
ゲストに建築家の野沢正光さん(http://noz-bw.com)をお迎えし、お話しいただきます。
ご自分のお仕事を通じて考えていらっしゃることや、代表を務めていらっしゃる住宅遺産トラストの活動についてお話しいただこうと思っています。
文化財保存の枠にとどまらない建築の継承のこれからについて考えてみたいと思います。

・8/31(土)時間未定(日中を予定しています) 第4回 建築見学
大高正人設計の建築見学を検討中です。

ご興味のある方は「蜘蛛と箒」のサイトをお読みの上、是非お申込みくださいませ。
申し込みページは以下↓
https://form.os7.biz/f/a0116933/


藤本貴子 Takako FUJIMOTO
磯崎新アトリエ勤務のち、文化庁新進芸術家海外研修員として建築アーカイブの研修・調査を行う。2014年10月より国立近現代建築資料館研究補佐員。参考論考:「制度としての美術館と破壊者としてのアーカイヴの可能性」(10+1 website、2015年)、「堕落に抗する力」(同、2019年)

●本日のお勧め作品は佐藤研吾です。
sato-04
佐藤研吾 Kengo SATO
《ハコを対峙させてみる》
2017年
紙、鉛筆、色鉛筆
54.5×32.0cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


◆ときの忘れものでは「第311回企画◆葉栗剛展 」を開催します。
会期:2019年5月24日[金]―6月8日[土]11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
葉栗展
ときの忘れものは毎年アジアやアメリカのアートフェアに出展し、木彫作家・葉栗剛の作品をメインに出品しています。今回は、2014年以来二回目となる個展を開催し、国内未公開作品11点をご覧いただきます。
初日5月24日[金]17時よりオープニングを開催します。

●『DEAR JONAS MEKAS 僕たちのすきなジョナス・メカス
会期:2019年5月11日(土)~6月13日(木)
会場:OUR FAVOURITE SHOP 内 OFS gallery
〒108-0072 東京都港区白金5-12-21 TEL.03-6677-0575
OPEN 12:00-19:00(ただし展示最終日は17:00まで)
CLOSE: 月・火(祝日を除く)

●『光嶋裕介展~光のランドスケープ
会期:2019年4月20日(土)~5月19日(日)
会場:アンフォルメル中川村美術館
[開館時間]火・木・土・日曜日 祝日 9時~16時

●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。
*日・月・祝日は休廊。